エンタメ大衆 http://enta.media/ エンタメ大衆 Sat, 25 Mar 2017 12:54:33 +0900 ja プ女子グラドル白川未奈、NOAHの同世代レスラー「マサ北宮」に熱視線! http://battle.report/topics/25749.php Thu, 01 Dec 2016 19:00:00 +0900 プ女子グラドル白川未奈、NOAHの同世代レスラー「マサ北宮」に熱視線!

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 あなたのハートにパワーボム! プロレス大好き! グラビアアイドルの白川未奈です。実は最近、同世代の戦友がどんどん芸能界を引退していきます……。友人たちの第二の人生を応援しているのですが、「グラビアアイドルとしてたくさん作品を残したい」「バラエティ番組で活躍したい」などと、同じ目標を持って切磋琢磨してきた仲間を失うのはやっぱり寂しいのです……。私も心が折れそうになることがたくさんあるのですが、そんなときに元気をくれるのはやっぱりプロレスなんです。

 新日本プロレス「IWGPヘビー級王座」のオカダ・カズチカ選手、NOAH「GHCヘビー級王座」の中嶋勝彦選手は私と同い年で、全日本プロレス「三冠ヘビー級王座」の宮原健斗選手は私の一つ年下。そうです。同世代のプロレスラーがトップを張って頑張っているんです! 私もなまけている場合ではない。そう思い、ベルトコレクターのファンの方に各団体のチャンピオンベルトを巻かせてもらって気合いを入れたりしていたんですが、そんな中また一人、第一線で活躍する同世代の推しレスラーを見つけてしまいました! それがNOAHの「マサ北宮」選手です!

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 北宮選手はこれまでの「北宮光洋」という本名のリングネームから、今年の春に「マサ北宮」に改名されました。マサ斎藤へのリスペクトを込めた名前だそうです。私はマサ斎藤の試合をリアルタイムで見たことはないのですが、情報として、「巌流島決戦!」「ザ・ストロングスタイル!」「昭和の男感!」「野獣感!」といったイメージ(要するに私が好きなレスラータイプ)だったので、そのマサ斎藤のスピリッツを継承したマサ北宮選手に、熱い期待感を抱きながら、プ女子仲間の宮森セーラちゃんとともに、11月23日に後楽園ホールで行われた「NOAHグローバルリーグ決勝戦」へ向かいました!! 

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「北宮光洋」として出場した前年のグローバルリーグ戦では、1勝のみだったのに……今年は決勝進出! この勢いにのって優勝してほしい、新しいNOAHの景色を見せてほしい。しかし……対戦相手はこれまでさんざんNOAHの選手たちを苦しめてきた悪名高い鈴木みのる選手。「一筋縄ではいかないよぉ……」と観戦中はいろんな感情で普通の顔ではいられず、拝んでは眉間にシワを寄せ、拝んでは叫びの、繰り返しでした。

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 試合開始10分間はほぼ場外での攻防。ロープの外は、みのる選手の主戦場。マサ北宮選手を応援する私は、とても不安な気持ちMAX。案の定、左腕一点集中で攻められてしまいます。「痛い~やめて~」と私も叫ぶ! しかし! それに、監獄ロック(マサ斎藤の得意技。こういうところも、ファンとしてはグッとくるポイント)で、みのる選手の脚を痛めつけるマサ北宮選手!

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 かなり! かなり!! みのる選手は痛がっていたし、四方のロープにエスケープしようと必死でした! こんなみのる選手は、久しぶりに見た気がします。会場に沸く“大、北宮コール”!。これは、勝てる!? と声を枯らしながら声援を送ったんですが、最後はみのる選手の裸絞めからのゴッチ式パイルドライバーで3カウント。鈴木みのる選手の勝利となりました。「悔しい~~!」と腹の底から叫ぶ私。みのる選手は毎回強くて、どの試合でも最高のパフォーマンスを見せてくれるレスラー。そんなみのる選手をあそこまで追い詰めたからこそ、なんとか勝ってほしかった!

 マサ北宮選手のTシャツにも書かれている「GO FOR BROKE」(当たって砕けろ)の精神は、マサ斎藤が掲げていた信条で、私も人生で一番大切にしているものなんです。だから勝手に感情移入しちゃって、応援したいと思ったのかもしれません。当たって砕けろの精神がなきゃ、急にOL辞めて、グラビアアイドルやってないですからね! 2016年もあと少し。同世代のレスラーが頑張る姿を見て、私も2017年の目標がハッキリと定まりました! 当たって砕けろ精神で、また、新しいことにチャレンジしていきます! やっぱりプロレスは、人生の教科書だな~~!

 さて、今年のグローバルリーグを制した鈴木みのる選手は、試合後にGHCヘビー級王者の中嶋勝彦選手を呼びつけて、ベルト挑戦を表明しました。その試合は12月2日の後楽園ホール興行で行われるとのこと! みのる選手は「全面対抗戦だ。負けたヤツはここから去れ。それが条件だ」と、NOAHに対してまたもむちゃくちゃなケンカをふっかけました。また、「オレにはとっておきがあるからな。時計の針は12月2日、そこにセットした!」と、これまで予告していた時限爆弾の爆発も口にしたんです! ああ……どうなるNOAH。プロレス観戦が忙しすぎて明日の仕事も忘れちゃいそう……!

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プ女子グラドル白川未奈、ドラゴンゲートで「プロレスの生き様」に感動 http://battle.report/topics/24947.php Sat, 08 Oct 2016 19:00:00 +0900 プ女子グラドル白川未奈、ドラゴンゲートで「プロレスの生き様」に感動

 あなたのハートにパワーボム! グラビアアイドルの白川未奈です。最近は、WWEのDIVAたちのインスタグラム写真に癒される日々を送っています。あんなプリプリなお尻になれるまで、後どのくらいかかるでしょうか……。皆様応援のほど、よろしくお願いします!

 WWEといえば、戸澤陽選手が11月3日の大阪大会をもってドラゴンゲートを卒業し、アメリカの団体へ移籍することが発表されましたね! 私がドラゴンゲートを見始めたのは今年に入ってからのことです。プロレスラーは、リング上では怖くて強くて無骨が一番! とこれまでは思っていたので、元気印でエネルギッシュで笑いまでとる戸澤選手を観たときは、こんなプロレスラーもいるんだとビックリさせられました。かたや同期には、暴れまくる鷹木信悟選手がいたりと、ドラゴンゲートの幅の広さ、そしてせっかちな私はストーリー展開の早さに魅了され、ドラゴンゲートの興行に通うようになったのです!

 ドラゴンゲートには、シングル、タッグ、3人タッグ、お笑い部門のベルトがあります。その中でも団体でもっとも権威があるベルトとされる「オープン・ザ・ドリーム・ゲート王座」のタイトルマッチは、観るたびにまったく違った感動があり、毎試合すごく引きつけられるんです。

 7月の神戸ワールド記念ホール大会では『王者 鷹木信悟vsチャレンジャー YAMATO』という、もとは同じユニット「VERSERK」だった二人の因縁対決が行われました。YAMATO選手がユニットを追放され、ベビーターンしてのベルト挑戦だったので、この日はYAMATO選手への声援が多かった。ですが、私は鷹木選手のパワフルで、闘争心むき出しなファイトにチャンピオンの威厳を感じて、鳥肌を立てながら応援。結果はYAMATO選手の勝利で、会場で涙しているプ女子の方も多かったです。私は最近どちらかというとヒールレスラーを応援してしまう傾向があり、この日は悔しくてたまらなく、神戸で帰りの新幹線までの時間に、やけ食いしたのを覚えています。見た目からして悪そうで怖そうな、まるで侍のような鷹木選手と、セクシーさと優しさが内からにじみ出てて、プ女子からの人気も高いYAMATO選手という正反対の選手の試合を観て、“何が正義で、何が悪か?”という疑問をひたすら自らに問いかけた試合でした。

 そんな試合とは正反対だったのが、8月に大田区体育館で行われたオープン・ザ・ドリームゲート『王者 YAMATO vsチャレンジャー 戸澤陽』戦。これまで王者に4度も輝いている、デビューからたった1年でトップレスラーに上りつめたという同期の鷹木選手とは違い、一度も王者になっていない戸澤選手。この時点ではまだ正式発表はされてなかったのですが、一部ではすでに戸澤選手がWWEに挑戦するといった報道がされていました。会場にもそんな空気は漂っていて、渡米前最後のタイトルマッチになるかもしれないと、寂しさで息苦しくなりながら試合観戦してました……。隣にいた大の戸澤選手ファンの友人も、うっすら涙を浮かべながら試合を見守っていました。

 7月の神戸ワールド記念大会の試合では、鷹木選手に追い込まれていたYAMATO選手でしたが、この日はとても余裕のあるファイトスタイル。それに必死に食らいついていく戸澤選手。最後は、YAMATO選手が得意のギャラリア3連発を決め、YAMATO選手が勝利。戸澤選手の初戴冠はなりませんでしたが、不思議とスカッとする大満足の試合でした。

 戸澤選手は、年齢でいえばYAMATO選手より下。ですが、プロレスラーデビューとしては先輩に当たります。なのに勝てない。だけれど、挑戦するため海を渡る。戸澤選手を弱いと思ったことはないし、むしろ毎回試合を観に行くたびに一番印象を残してくれる。気づけば戸澤選手に夢中になってしまうんです。私は常に“勝ち負け”を意識して生きてきましたが、そうではない輝き方とか、自分が一番輝ける場所を見つけにいくのも大切なのかなと、ドラゴンゲートの選手たちの生き様をみて勉強させられています。自分も挑戦しないと。プロレスを観ていたら、人生の勉強になると心から思います。

 これまでプロレスにたくさんのことを教えてもらってきた私ですが、初めて、プロレスラーを招いてトークイベントの司会をさせていただきます。当日登壇するのは大日本プロレスから関本大介選手と岡林裕二選手、そして登坂社長。『ワールドプロレスリング』の解説でもおなじみ柴田惣一さんに、『プロレススターウォーズ』の作者、漫画家のみのもけんじ先生という豪華なメンバーでお送りします。10月28日の19時から、場所は渋谷のトークライブハウス「LOFT9 shibuya」にて。人生の教訓となるお話がきっと聞けると今から楽しみです。それではプロレス、愛してま~~す!

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「G1ロス」のプ女子急増中? 新日本プロレスの夏は、今年も熱かった![白川未奈コラム] http://battle.report/topics/24357.php Tue, 06 Sep 2016 18:30:00 +0900 「G1ロス」のプ女子急増中? 新日本プロレスの夏は、今年も熱かった![白川未奈コラム]

 あなたのハートにパワーボム! グラビアアイドルの白川未奈です。厳しい残暑が続いておりますが……、「G1 CLIMAX 2016」も「SUPER J-CUP」も終わってしまい、さびしい私。各団体の夏の大会も終えて「G1ロス」みたいになっているプ女子の方は多いんじゃないでしょうか。私も、まるで2学期を迎えた小学生のような気分で、夏休みの思い出を振り返り続けている気がします。

 そんなわけで、私の夏休みは今年もG1予想から始まりました。8月の頭には『新日本プロレス大作戦』(サムライTV)へ出演させてもらって、本間朋晃選手がG1で勝ち進むにはどうすればいいか、占いの先生に教えてもらったりしました。その結果、本間選手はガングロのギャルメイクに……。変身の成果はどうだったのでしょうか。

 現IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ選手、プロレスリング・ノアからの刺客である丸藤正道選手、棚橋弘至選手、真壁刀義選手、後藤洋央紀選手と、強豪ぞろいのAブロック。Bブロックには本間選手、今ノリにノッている「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のリーダー内藤哲也選手、マイケル・エルガン選手、柴田勝頼選手、そしてG1初出場のケニー・オメガ選手がエントリー。

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 本当に誰が優勝するのか分からなかったんですが、私の中では、Aブロックからはオカダ選手、Bブロックからはオメガ選手が勝ち上がり、両国国技館の決勝戦は「オカダ・カズチカ vs ケニー・オメガ」というカードになるのではと予想してました。しかし、初日から丸藤選手がオカダ選手を下したり、棚橋選手が開幕3連敗したり、今年のG1は波乱の連続。全選手、気迫がすごすぎて……ベストバウト級の試合が連日のように生まれていました。

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 オメガ選手は年初めに、「BULLET CLUB」の新リーダーになり、さらに初出場。勢いに乗りまくっています。ジュニア級からヘビー級に転向し、華もオーラも出てきた。オメガ選手に期待感しか持てなかったので、決勝戦進出予想をしたんですが、決勝前日の相手、内藤選手を見事に敗り、決勝戦に進んでくれたのです! 内藤戦を、スマホから新日本プロレスワールドで観戦したため、決勝戦の前日はまったく眠れず一人でオールナイト。アドレナリンがプシャ~状態でした。

 そしてそして、待ちに待った決勝戦! Aブロックから勝ち上がってきた相手は、“荒武者”後藤洋央紀選手です。相手は最近のオメガ選手は、極悪非道! 完全なヒールレスラー! なので、ブーイングが飛びまくるかと思いきや……「ケニー! ケニー!」と、会場ではオメガ選手への声援のほうが大きかった!? しかも……後藤選手がオメガ選手の痛めてる膝を攻めるたびに、両国中に響きわたるブーイングの嵐! なんだかとっても不思議な感覚。きっとお客さんは、オメガ選手も後藤選手も、彼らのキャラクター関係なく、この決勝まで登りつめてきた偉大なレスラーとして観ていて、非道な攻撃をすればブーイング、迫力のある技が決まると大興奮! といった感じだったんでしょう。どちらに肩入れすることなく、二人の素晴らしい熱い戦いを息を飲んで見守っている感じでした!

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 これは翌日のスポーツ紙でも報じられていたんですが、試合の終盤にはなんと! オメガ選手は、かつて所属していたDDT時代の戦友、飯伏幸太選手の大技「シットダウン式ラストライド」を、そして先々代「BULLET CLUB」のリーダー、プリンス・デヴィッド選手の「ブラディー・サンデー」を、さらに先代リーダーのAJスタイルズ選手の「スタイルズ・クラッシュ」を、次々に繰り出したんです。新日本プロレスファンになって、はや5年。いろんな選手が海外に行ってしまうのを見送ってきた私たち。オメガ選手がDDTから新日本プレレスに移籍してきたときの衝撃や、飯伏選手がケガで退団してしまったショック。また、デヴィッド選手やAJ選手が作り上げてきた「BULLET CLUB」の歴史が、オメガ選手のムーブで走馬灯のように流れていくではありませんか……。

 正直、「決まった」と思いました。でも、その技をとことん受けまくって、残り少ない力で必死に返す後藤選手もすごかったんです……。苦しんで苦しんで、CHAOS入りを果たして、滝行までして全身ペイントまでして、なんとか変わろうともがいている後藤選手の気持ちも分かっているから、なんだか試合終盤は心が苦しかった……!

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 結果は、オメガ選手のフィニッシュ技「片翼の天使」からのフォール勝ちとなりましたが、記憶に残る熱い熱い試合でした。さらにオメガ選手は試合後のマイクで、封印していた日本語まで解禁。「ニホンはオレのホーム。シンニホンプロレスはオレのホーム。ダカラ、ソッチ(WWEのこと?)イカナイ」と言ってくれたときは、そうだよ~~お願いだから行かないで! と私はもう、号泣でした。外国人初のG1優勝を成し遂げたオメガ選手には、新日本プロレスで、日本のプロレス界で、たくさんの歴史を作っていってほしいです!

 というわけで、来年のイッテンヨン東京ドームで行われるIWGPヘビー級王座挑戦権利書をゲットしたオメガ選手ですが、権利書の動きからも、まだまだ目が離せません! 9月22日には広島サンプラザホール大会で、YOSHI-HASHI選手相手に、さっそく権利書争奪戦があります。さらに、10月10日の両国国技館大会では、「王者 オカダ・カズチカ vs 挑戦者 丸藤正道」のIWGPヘビー級選手権試合があります。ノアと新日本プロレスの対抗戦もこれから激化する気配! はたして年末までに誰がベルトを巻いているのやら!

 今年も忘れられない、夏の思い出をありがとうございます! それでは、ごきげんよう。プロレス、愛してま~~す!

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プロレスの名試合がまた生まれる!! 「SUPER J-CUP」がいよいよ開幕【白川未奈コラム】 http://battle.report/topics/23760.php Tue, 02 Aug 2016 14:00:00 +0900 プロレスの名試合がまた生まれる!! 「SUPER J-CUP」がいよいよ開幕【白川未奈コラム】

 あなたのハートにパワーボム! グラビアアイドルの白川未奈です。 新日本プロレスの頂点を決める、真夏の祭典「G1 CLIMAX」が今年も始まりましたね! 最近はジムでマリリン・モンローばりのカラダを目指してトレーニングしている私ですが、合間合間にスマホでG1の中継を楽しんでます。

 しかし! 獣神サンダー・ライガー選手の大ファンである私には、それ以上に楽しみな大会があるんです。そう、各団体からジュニアヘビー級の選手たちが集ってNO.1を決めるトーナメント戦「SUPER J-CUP」が7年ぶりに開幕したんです!

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沖縄を拠点とする「琉球ドラゴンプロレスリング」のグルクンマスク選手(左)。ナマで初めて見られて興奮です。

 ジュニアの活性化を目的に、ライガー選手提案のもと、1994年に開催がスタートした同大会。その第一回大会のトーナメント一回戦に行われた「獣神サンダー・ライガー vs ハヤブサ」の試合が大好きすぎて、ほんっとに数えられないくらい見ています。今回、久しぶりに開催となる大会には、1994年に出場した選手はライガー選手以外、誰一人として出場していません。

 そんな中、ジュニアヘビー級のレジェンドとして君臨し続けるライガー選手は、どんな思いで今回の大会に挑んでいるのだろう? そして、エネルギッシュな若手選手を、どんな気持ちで見守っているのだろう? なんにせよ、ライガー選手に優勝してほしい、と思う反面……ライガー選手をもこてんぱにしちゃう、すごい若手選手を見られるかもしれない! という期待感もあり、荒ぶる気持ちを抑えながら、7月20日に行われた「SUPER J-CUP 2016」開幕戦の地、後楽園ホールの椅子に腰を下ろしました。

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いつもは新日本推しの私、見慣れぬ横断幕も新鮮です。

 今大会は新日本プロレスの他、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、鈴木軍、DRAGON GATE、KAIENTAI DOJO、琉球ドラゴンプロレスリング、ROH、CMLLと、国内外の9つもの団体から16名の選手が参加し、ジュニアの頂点を争います。

 ライガー選手のトーナメント一回戦の相手は、DRAGON GATEに所属するEita選手。こんなカードなかなか見られません! 試合は、入場してきたライガー選手に、Eita選手が奇襲のトペコンヒーロを仕掛けてスタート! こ、この試合の始まり方は……あの1994年の「SUPER J-CUP」の一回戦、「獣神サンダー・ライガー vs ハヤブサ」にそっくりではないか~! このトペコンを見た瞬間、私の全身に鳥肌がたちました。この試合、期待しか感じられない……!

 その後も、まぶたからの流血もものともせずにライガー選手に当たっていくEita選手。気迫がすごかった! 怖いものなし! やるしかないんだ! という思いが、観客席にズッシリと伝わってきました。

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体重差があるためか、ライガー選手の得意技、ロメロスペシャルを簡単にかけられてしまうEita選手。しかし、ここからの逆襲がすごかった。

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ライガー選手の痛めた左腕を、Eita選手得意のジャベで封じるという応戦に次ぐ応戦!

 左腕ロックからの、両腕ロック! 身動きがとれないライガー選手! この瞬間「決まっちゃう」かと思って、私の冷や汗もダラダラ。しかしやはり世界の獣神。ここから逃れると、空中胴締め落としからの、掌打からの、垂直落下式ブレーンバスターで勝利! よかった~~~~!

 しかし、この3連続を出させたEita選手もすごい……。最後は、ライガー選手からEita選手を讃えるハグと握手。そしてそれに応えるように、会場中から沸く「Eitaコール」。あ~これこそが「SUPER J-CUP」なんです。自分の推している団体だけでなく、他の団体の選手も讃える、そして魅力を知る。もちろん勝ち負けも重要だけど、それ以上に選手たちがいつもと違う輝きを見せる大会。そして、そんな選手に出会わせてくれた「SUPER J-CUP 2016」ありがとうございます!

 大会は各一回戦を終えて、獣神サンダー・ライガー、マット・サイダル、拳王、タイチ、ウィル・オスプレイ、金丸義信、田口隆祐、KUSHIDA、の8選手が二回戦に勝ち進みました。次の試合でライガー選手は鈴木軍のタイチ選手とぶつかります! そのまま勝ち進んで、優勝トロフィーをつかんでほしい! 8月21日に有明コロシアムで行われる準々決勝、準決勝、そして決勝! いっときたりとも目が離せません!

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元レスラー・小橋建太が尚美学園大学で熱血授業 http://battle.report/topics/23669.php Sat, 30 Jul 2016 09:30:00 +0900 元レスラー・小橋建太が尚美学園大学で熱血授業

 2013年にプロレスラーを引退した小橋建太(49)が、7月4日と7日に講師を務める埼玉県の尚美学園大学で特別授業を開いた。

 昨年の6月より同大学で、総合政策学部ライフマネジメント学科のスポーツコースの学生を対象に、月に1度教壇に立っている小橋は両日、短期集中形式のトレーニング指導の授業を行った。

 小橋は、現役時代に自身が取り組んできたという練習メニューから、アレンジを加えたトレーニングを紹介。腕立て伏せ、腹筋、スクワットなどを改良したトレーニングは、ハードな中にも楽しさがあり、プロレスエクササイズとして学生たちからにも好評のよう。“鉄人”小橋ならではの授業は、生徒も講師もともに汗を流しながら行う、熱量あふれるものだったようだ。

 この日、授業を終えた小橋は、「スポーツのクラブ活動をやっている学生も多いので、学生各自が今日の授業で学んだトレーニングを現在の練習メニューに加えてもらい、今後の活動に役立ててもらえたら嬉しい」と、記者に向けてコメントした。

 また、8月28日に開催される、高校生と保護者を対象としたオープンキャンパスでは、午前11時よりモデルボクサーの高野人母美(29)と小橋によるイベントエクササイズチャレンジが行われる。

問い合わせ 尚美学園大学広報センター(0120-80-0082)

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原宿『ライオンズカフェ』で、獣神サンダーライガーに接触せよ! http://battle.report/topics/23245.php Thu, 07 Jul 2016 19:00:00 +0900 原宿『ライオンズカフェ』で、獣神サンダーライガーに接触せよ!

 あなたのハートにパワーボム! グラビアアイドルの白川未奈です。大ファンである獣神サンダー・ライガー選手が「ライガー最終章」発言をしてからというもの……、さらにさらにライガー応援熱が再燃してきています。今までは、リングの上で戦うライガー選手を眺めているだけで幸せだったのですが、その「最終章」の道のりを、いっときも目を離さず心に焼きつけたい、1ミリでも近くで見たい! そう思うようになりました。

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これまでの私とライガー選手の至近距離の記録。昨年11月に行われた「獣神サンダー・ライガー選手 吉野家60分1本店長」イベントにて。しかし、緊張のあまりまともに会話もできず、無念……!

 そんな私に朗報です。なんと、新日本プロレスの期間限定コラボレーションカフェ「新日本プロレス ライオンズカフェ~44周年YEAR 原宿夏祭り!!~」に、ライガー選手が来店するんですって! すぐさまチケットを取りました! 新日本プロレスのチケットは悩んでいたらすぐ完売してしまうので、最近はこの戦法。スケジュールは無視。とりあえずチケットを購入し、どうにか行くって戦法です。これで何度事務所のマネージャーに怒られたことか。でも、めげません!

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カフェ内には色々な写真撮影スポットが用意されてました。今回はプ女子友達の柚木涼香さんと参戦。店内は女性ファンで賑わっておりました!

 最近では嵐の松本潤さんと榮倉奈々ちゃんが主演のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』にオカダ・カズチカ選手が出演したり、試合以外でも話題に上ることも多い新日本プロレス。団体創立の「44(しし)周年」を記念して「ライオンズイヤー」としていろいろな企画を行っているのですが、原宿で期間限定で開かれている『ライオンズカフェ』も、これまで棚橋弘至選手や真壁刀義選手などが来店し、連日大盛況。そして、このたび待ちに待ったライガー選手の来店も決定したのです!

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6月の大阪大会で王座陥落してしまった内藤哲也選手は、リングの外で寝ながら吊るされておりました。でも、トランキーロ。少しも焦っていない様子。さすがです!

 バシバシと写真を撮って、サラダランチをモグモグ食べて。そして……いよいよライガー選手が登場! ハイテンショントークからスタートです。新日本プロレスの道場が大好きだという話。寝ている選手の部屋に、花火を撃ち込んだ話。ドリアンが大好物だという話などなど。リング外でのマイクパフォーマンスに感動。普段の“怒りの獣神”とは違った一面を見られるのが、イベントの醍醐味ですよね。リングの上では、かっこいいライガー選手なのですが、こういうプライベートトークのときは、かわいい~! ってなっちゃいますよ。

 そして……ニヤニヤしていたら、ライガー選手にマイクで質問できるチャンスが到来……! 考える前に手を挙げてました。普段はノロマな私なんですが、こういうときだけ素早いです。自分を褒めてあげたい。

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この力が抜けきっている表情。大好きな人を前にして絶頂に達した私の顔はこうなるらしいです。あまりかわいくない。初めて知りました。

 福岡までタイトルマッチを観にいったこと、もう一度ライガー選手にIWGP Jr.のベルトを巻いてほしいと思っていること。しっかりと伝えることができました! ライガー選手もちゃんと私の目を見てくれて(おそらく。マスク越しなので!)「飛び技もできて、関節技もできて、今の新日本プロレスのジュニアには、たくさんいい選手がいる。だからいつ自分にタイトルマッチが回ってくるか分からないけど、頑張りたい!」とハッキリ仰ってくださいました。感無量。2016年の運を使い切ってしまった気がします。

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帰りは、ライガー選手が見送ってくださいました! もう泣きそう!

 昨年の吉野屋のイベントでは数10センチの距離があった私とライガー選手が、この瞬間にゼロ距離に! 密着に大成功! こんな機会を作ってくれる、新日本プロレス。もう大好きですよ~! でも、「ハグしてください」と言うのを忘れちゃったな~。ほら、ライガー選手がいつもリングから退場するときに、女の子たちに抱きついてるじゃないですか。いいな~いいな~っていつも思ってたんです。無念。2016年下半期は、ライガー選手にハグされるのを夢に見てお仕事もプロレス観戦も頑張ります!

 7月18日からは、いよいよ新日本プロレスの夏『G1 CLIMAX』も開催されます。そして約7年ぶりに他団体が一堂に集まるJr.ヘビー級の祭典『SUPERJ-CUP』には、なんとライガー選手の参戦も決定しました! パチパチパチ~! 今年の夏も、暑い海やプールで肌を焼く暇がありません。後楽園ホールや両国国技館で熱い夏を感じまくりたいと心に誓った白川でした!

 今回伺った原宿で開かれている『ライオンズカフェ』は7月10日まで。8日には田口隆祐選手の来店も決まったとか! いったいどんなトークを披露してくれるのか、そしてどんな衣装で登場するのか……。気になりますね! それではみなさまごきげんよう。プロレス、愛してま~~~す!

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全日本プロレス、宮原健斗の防衛ロードが止まらない![白川未奈コラム] http://battle.report/topics/22659.php Thu, 09 Jun 2016 16:30:00 +0900 全日本プロレス、宮原健斗の防衛ロードが止まらない![白川未奈コラム]

 あなたのハートにパワーボム! 白川未奈です。4月9日、4年ぶりの全日本プロレス観戦に行って、大興奮で帰ってきた私。「2016 チャンピオン・カーニバル」の予想は外したものの、その先の動きがとっても気になっていたんです。なんてったって、私のなかの「僧帽筋ランキング1位!」の関本大介選手が、チャンピオン・カーニバルで優勝したのですから……! その関本選手と、三冠ヘビー級チャンピオンの宮原健斗選手のタイトルマッチが組まれた5月25日の後楽園ホール大会。

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当日券で滑りこんじゃいましたよ~!

 当日券は前売りより少々お高いので、なかなか普段は高い席は買わないんです。しかし……この日は奮発! 関本選手が観たくて色んな団体の興行に行く私ですが、今回は「関本大介vs宮原健斗」が観たかったんです! このカードが観たかったんです! いつもの期待度の2倍です。そりゃ、特別席買いますよ! そんな私と同じ気持ちのお客さんが多かったのか、この日の後楽園ホールは、平日にも関わらず満員のお客さんでした。

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マッスルモンスターの異名をもつ関本選手の背中、すごく大っきいです……。

 関本選手のこのガウンいいですよね~! この大きい背中に「夢一歩」の文字。彼が所属する大日本プロレス、そして大日本プロレスファンの期待をずっしり背負ってくれてます。この日の会場にも、大日本プロレスファンの方が沢山いました。「関本ー! みせてくれよー!」そんな声が沢山聞こえました。

 そしていよいよ宮原健斗選手が入場、一気に空気が張り詰めます! 宮原選手のヤル気と、それを見守る全日本プロレスファンの熱い想いで、後楽園ホールが溶けそうでした! なにやら、すごいタイトルマッチを見に来ちゃったという期待感で、私の心もドキドキ。やはり、他団体所属選手のタイトルマッチって、特別な雰囲気があります。

 35歳の関本選手と27歳の宮原選手。2人の間には、9年ものキャリアの差があります。ですが、宮原選手の落ち着きはさすが三冠チャンピオン。規格外な大きさの関本選手に腕攻めを仕掛けます! しかし、迎える関本選手もさすが。かなりエグい角度で締めあげていましたが、エスケープした関本選手の顔は、ぜんっぜん疲れてないんですよね! いたってふつ~の顔をしてました。恐るべしマッスルモンスター! そうこうしているうちに、場外でのバチバチバトル。目の前に、大きな関本選手が降ってきた~~~~!

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ドスンっ。関本選手を軽々投げられる、宮原選手のパワーってすごくない!? と、大興奮です!

 その後も、場外に関本選手がトペしたり……、この日の二人は、まるで「1秒でも倒れたら負け」というルールでもあるかのように、ジャーマン合戦、エルボー合戦、首絞め、腕攻めのオンパレード。

 関本選手が、日本一のパワーレスラーだとしたら、宮原選手は日本一打たれ強いレスラーかもしれない。それでいて、120kg以上もある関本選手を持ち上げちゃうんだから、パワーだって負けてないかもしれない。すごー! と、もう言葉にならなくなってる所で、ブラックアウトで攻めたてた宮原選手が、シャットダウン式ジャーマン・スープレックスで、見事に外敵をベルトからシャットダウン! きれ~いに決まって、最高のフィニッシュでした!

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ファンとしては、関本選手が負けて悔しいんです……。でもこの日は、二人にありがとうと言いたい。「凄まじい試合」とは、まさにこういう事だなぁと感動しきりでした。

 試合後、KAIENTAI DOJOのエース、真霜拳號選手がリングに現れ、三冠ベルトに挑戦表明! この二人が、4月9日の「2016 チャンピオン・カーニバル」でみせてくれた、30分時間切れのこれまた凄まじい試合をこの目で見ていた私。「待ってました~!」の拍手が止まりません。絶対に前回以上の試合を見せてくれるはず! 宮原選手の防衛ロード、これからも見逃せません! それでは、御機嫌よう。プロレス、愛してま~~す!

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ライガー最終章はまだ終わらず、福岡からベストオブザスーパーJrヘ! http://battle.report/topics/22332.php Sat, 21 May 2016 10:00:00 +0900 ライガー最終章はまだ終わらず、福岡からベストオブザスーパーJrヘ!

 あなたのハートにパワーボム! 白川未奈です。各団体のジュニア階級の選手たちが激闘を繰り広げる『SUPER J-CUP』が、今年約7年ぶりに開催となります。私がプロレスを好きになったきっかけは、獣神サンダー・ライガー選手の存在。そんなライガー選手の提唱により開催された『SUPER J-CUP』には、ファンとして並々ならぬ思い入れがあります。1994年4月、両国国技館で行われた第一回『SUPER J-CUP』トーナメントの、「獣神サンダー・ライガー vs ハヤブサ」の試合は、DVDで数え切れないほど観ました! おそらくVHSのテープだったら、擦り切れてると思います……。

 しかし、今年の8月21日から行われる『SUPER J-CUP』の前に、『BEST OF THE SUPER Jr.XXIII』が、まずは開催されます。もちろん、大好きなライガー選手もエントリーされていますから、こちらも楽しみです! と、前置きがかな~り長くなってしまいましたが……、今年のライガー選手は、ご本人が『ライガー最終章』を宣言したとおり、一挙手一投足すべて見逃せないくらい輝いているんです。

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 5月3日、そんな獣神サンダー・ライガー選手を追いかけて福岡の街まで行ってきました! これまでに何度も行きたいと考えつつも、なかなか実現に至らなかったプロレス地方興行の観戦。しかし、獣神サンダー・ライガー選手が私を呼んでくれました~~。この日はライガー選手の実に6年振りとなる「IWGP Jr.ベルト」への挑戦なんです!

 この日を、ライガー選手がベルトに挑戦する日を、プロレスファンになってから、ずっとず~っと待ってたんです。「レスリングどんたく2016 福岡国際センター」へひとっ飛び! ある資格試験用に溜めていたお金もふっ飛び! 私のお金の計画性のなさに、両親の怒りが家中を飛ぶ! でもいいんです! ライガー最終章、この目で出来る限り見たいんです!

 パンフレットもゲットし、ライガーTシャツに着替え、準備はばっちり。私が到着するまで、福岡の街は大雨だったのですが、福岡国際センターに着く頃には、ピーカンの晴れ! やっぱり世界の獣神です。天気の神様ともお友達なのですね!

 この日の興行は6大タイトルマッチがあり、怒涛の激戦ラッシュ。もう心臓のドキドキが休まる暇もなかったです。ライガー選手のタイトルマッチは第7試合目でした。その前の第6試合で、永田裕志選手がNEVER無差別級王者になり、これもまた嬉しくて心臓ドクドクフル回転。その心臓に頑張ってもらって、花道までダッシュ。

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 タイトルマッチに挑む、ライガー選手の雄叫び写真ゲット~~! はぁはぁ……こんなに近くで、ライガー選手の写真が撮れたのは初めてです! これもまた、地方興行だから出来る事かなぁ~て思います! そして始まりました、IWGP Jr.ヘビー級選手権試合「チャンピオン KUSHIDA vs チャレンジャー 獣神サンダー・ライガー」。ライガー選手の試合は、ジュニアでは定番の、飛んだり跳ねたりといった派手な技は少ないんですが、それでも少しも飽きなくて、自然と見いっちゃうんです。マスク越しで伝わる、感情剥き出しのプロレスにこの日も私は虜になりました。

 試合はじっくりしたグラウンドからスタート。KUSHIDA選手は得意の関節技で、ライガー選手の左腕を攻めていきます。それに対抗し、ライガー選手はKUSHIDA選手の左膝殺し! お互い、相手が隙を作れば、すぐさま締め上げていきます!

 この日のライガー選手は、ただ怒り狂う「鬼神ライガー」ではありませんでした。「俺が作り上げてきた歴史、簡単にお前には渡さない! 俺が納得するプロレスを見せてみろ!」そんな風に、KUSHIDA選手相手に自らの感情をぶつけていた気がします。ロメロスペシャル、ライガーボム、ドラゴンスクリューと、どんどんKUSHIDA選手を追い込んでいきます。リングの中央で、左腕をガッチリ固めるライガー選手に、KUSHIDA選手が「やってみろ! オラ!」とライガー選手の胸ぐらを掴み叫び、感情をぶつけている姿を見て、ライガー選手の久しぶりのタイトルマッチの相手がKUSHIDA選手でよかったと……胸が熱くなりました。

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 ライガー選手のえぐい角度の垂直落下式ブレーンバスター! かな~り綺麗に決まったので、これで試合が決まったーーー! と思いきや、KUSHIDA選手は返します。このあたりで会場のボルテージは最高潮。みんなで床ドンドンドンです。その後のライガー選手の掌底を上手くまるめこみ、左腕を締めに締め上げ、ライガー選手がギブアップ! KUSHIDA選手のベルト防衛となりました!

 ライガー選手の王座奪還を期待していたので、正直ここで、無気力状態になってしまった私。ライガー選手……、最終章だよ……、引退とかしちゃったらどうしよう……と。

 しかし、そんなファンの心が伝わったのでしょうか。「ライガーさん。最終章、その時間を僕が今止めておきました」という試合後のKUSHIDA選手のマイク。チャンピオンありがとう~~~ライガー最終章、まだまだみれる~よかったぁぁと号泣ですよ!

 ライガー選手が『最終章』発言してから、毎日ハラハラドキドキしてます。あとどれくらい、大好きなライガー選手の試合を見られるのだろうと……。負けちゃったけど、福岡まで行って、本当によかった! 5月21日開幕となる『BEST OF THE SUPER Jr.XXIII』で優勝して、ライガー選手にはもう一度「IWGP Jr.タイトルマッチ」の挑戦権をゲットしてもらいたい! ライガー選手がベルトを巻く姿、この目でみたいです。それでは、ごきけんよう。プロレス、愛してま~~す!

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全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」優勝は最年少三冠のあの人!?【白川未奈コラム】 http://battle.report/topics/21816.php Fri, 22 Apr 2016 13:30:00 +0900 全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」優勝は最年少三冠のあの人!?【白川未奈コラム】

 あなたのハートにパワーボム! 白川未奈です! 桜の開花や、新入生歓迎会などで世間が賑わう中、各プロレス団体も春の大祭典だらけ。大日本プロレスは「一騎当千」、新日本プロレスは春の両国国技館ビックマッチ「INVASION ATTACK 2016」、WWEは「レッスルマニア」などなど……。どの団体の興行も面白そうで目移りしてしまいますよね。

 今月はお仕事するよりも、プロレスを観てる時間の方が長い私ですが、4月9日もスキップをしながら、後楽園ホールへ向かっていました。そう、全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」開幕戦の観戦です!

 4年前程に、初めての新日本プロレス観戦と、初めての全日本プロレス観戦を続けざまに経験している私。そのときに、新日本プロレス所属の獣神サンダー・ライガー選手のトリコになってしまい、それから全日本プロレスの観戦とは離れてしまいました。

 しかし最近、多くのプロレスファンの方々から、「全日本プロレスの若手がどんどん育ってきてて、面白い!」「重々しいプロレスが好きなら絶対全日本プロレス観た方がいい」と、オススメをいただいていたんです。この4年間、新日本プロレスをベースにプロレスを追ってきた私ですが、当時よりもプロレスを見る目も肥えてきているハズ。全日本プロレスには何か新しい感覚があるはず! 新しい部分を刺激して欲しい! そんな期待とともに会場に向かった私ですが、全日本プロレスの選手は200%の力でそれを返してくれましたよ。

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 まず、全選手タスキをかけての開会式が新鮮でした。全日本プロレスファンの方からしたら、このタスキをかけての開会式は定番なのかもしれませんが、私からしたらとても新鮮。リーグ戦というのは、スケジュール的にも体力的にもハード。選手だって並々ならぬ思いでリングに立っているはず。その思いを観る側もしっかりズッシリ受け取りたいので、こういう演出は最高です。ここぞとばかりにシャッターを押していて、気がついたら開会式の写真だけで50枚は撮っていました……。

 4年ぶりの全日本プロレス、その記念すべき第一試合は『青木篤志vsジェイク・リー』でした。世界ジュニア選手権王者である青木選手と27歳のルーキー、ジェイク選手の試合です。さらにこの2人は、階級だって全然違います。これがまた新鮮なんです。

 ベテランもいれば若手もいれば、ジュニアもヘビーもいる。これが夢のオールスター戦。そんな試合が、チャンピオン・カーニバルでも沢山観られるかもしれないというワクワク感で第一試合から胸いっぱいになりました。さらにそのワクワク感に火をつけてくれたのが、第二試合の『野村直矢vsボディガー』です。

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 野村直矢選手は、デビューして1年程。でも髪の毛は金髪で、コスチュームも派手! デビューしたてのレスラーは、黒髪黒パンツという地味なイメージがあったので、団体によって、育て方も全く違うんだなぁとしみじみ……。しかも! 野村選手がいい動きするんです。

 世界タッグ選手権王者のボディガー選手は序盤からパワーで圧倒しようとします。リング上でもリング外でも、とにかく野村選手をパワーで痛めつけます。「あぁ、若手に厳しい試合は、どの団体も変わらないな、野村選手どこまで喰いついていけるかな!?」と思っていたら、野村選手は次々に技を繰り出し、ボディガー選手の腕を攻めていきます。ここでボディガー選手のリズムがだんだん崩れていき、野村選手はボディガー選手の厳しい逆エビ固めからも逃れ、丸め込みを連発! 最終的には、横入り式エビ固めで、野村選手の勝利!!

 若手なのに、こんなテンポのある試合運びできちゃうの!? すごーーーー! と、感動と興奮でわけのわからない状態になりました。決してボディガー選手が弱かったわけではなかったです。野村選手はきちんと戦略を練って試合に望んできたんだなと、こんな若手がいる全日本プロレス、すごいなと純粋に思いました!

 つづく『崔領二vsゼウス』は、気持ち良いパワーファイトを見せてくれたし、『スーパータイガーvs秋山準』は、まさかの秋山選手がTKO負け。もう、ハラハラドキドキさせられすぎて、ついていくのに必死! さらに、メインの『真霜拳號 vs 宮原健斗』は30分時間切れドロー。第一試合から、メインまで、一息もつく余裕がなかったです! 贅沢すぎる! チケット代金をもっと払いたいくらいでした!

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 4年ぶりの全日本プロレス観戦で、記憶というのは、塗り替える事が可能なものだなと実感しました。プロレスを覚えたての、あの頃の私にハマらなかった全日本プロレス。でも今回行ってみたら、全く違う景色が見えて、こんなにも楽しませてもらう事が出来ました! 私のプロレスを見る目も、プロレス界も、時代と共に変わってるんですね!

 さて、今年の「チャンピオン・カーニバル」。4月21日現在、リーグ戦も進み、Aブロックでは史上最年少で三冠王者に君臨した宮原健斗選手が一歩リード。それを社長の秋山準選手と大日本プロレス所属の関本大介選手が追うカタチ。今回、私に感動を与えてくれた野村直矢選手は、ボディガー選手以外にはすべて敗れてしまったようで、優勝争いは厳しいようです。また、Bブロックは昨年から全日本プロレスに正式所属となったゼウス選手が一歩リード。24日に大阪府立体育館で行われる優勝決定戦は、果たして誰が勝利を勝ち取るのか! 宮原選手が新時代を築くのか、それともゼウス選手が圧倒的なパワーを見せつけるのか? 気になります!

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 そして最後に……、今回の大会で、特別試合をしてくれたドリー・ファンクJr.選手と、ザ・グレート・カブキ選手。

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 レジェンドレスラーにも、会える時に会っておかないとです。後悔しない様に、これからも沢山会場に足を運ぼうと決めました。プロレス、愛してま~す!

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乙武洋匡と馳浩に通じる“同じ匂い”[プチ鹿島] http://battle.report/topics/20919.php Sat, 02 Apr 2016 16:00:00 +0900 乙武洋匡と馳浩に通じる“同じ匂い”[プチ鹿島]

 乙武洋匡氏の不倫報道が話題だ。「週刊新潮」(3月31日号)が書いて以降、ほかのスポーツ紙や週刊誌も追っている。さまざまな情報が報じられているが、私が興味をもったのが「乙武仕掛け人は馳浩」とあった記述である(「週刊文春」4月7日号)。ああ、想像できると思った。私のなかで、馳氏と乙武氏はどこか同じ匂いがするからだ。

 90年代初めの新日本プロレスにおいて、馳浩はなくてはならない存在となっていた。タッグマッチでは自分が率先して試合をつくり、シングルでもタッグでもいい働きをする。メインイベントも中盤の試合も、どんな状況でも確実に会場を盛り上げた。嫌味なほど試合が巧い。団体にとってあれほど重宝した選手はいなかっただろう。

 しかし1995年に馳はあっさり政界へ転身する。馳のプロレスを楽しみながらも、この人は「今よりももっとどこか」を探しているんじゃないか?と薄々感じていた観客は妙に納得した。

 政治家は「いい人」よりも「したたかな人」のほうが似合っている職業だ。なのでそれまで馳に感じていたやり手感と巧さ、ソツのない立ち居振る舞いは政界ならもっとハマるはずだと納得したのである。政治家を目指す馳に期待したというより「おぬしもワルよのう」「永田町でもどうせ出世するんだろう?」というニヤニヤした見方だ。

 それと同じものを乙武氏にも感じていた。メディアでの完璧な受け答え、ウィットに富んだ言説。ソツのない立ち居振る舞い。まるで「鼻につくほど巧い」馳浩のプロレスそのものではないか。そして乙武氏も「今よりももっとどこか」を探しているんじゃないか? という匂いがプンプンしていた。その矢先に政界進出の噂が流れた。友人が代表をつとめる政党から出馬するという約束を反故にして、大きな党に乗り換えたとも報じられた。すでにしたたかな「政治家」だ。

 で、どうやらその大きな党で乙武氏に声をかけたのが馳浩氏であるという。馳はプロレスラー時代、アマチュアレスリング界とのパイプを利用してトップクラスレベルの人材をどんどん入団させた。叩き上げが多かった新日本プロレスの風景を変えてしまった。そろそろ馳は自民党でもそっちの面で影響力を発揮したいのだろう。

 でも今回はミソをつけたようだ。馳氏と乙武氏の2人のやり手は今後どう動くのか。それぞれ野次馬物件として注目しておいたほうがいい。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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ドキュメント作家・森達也は「プロレス者」だった[プチ鹿島] http://battle.report/topics/20650.php Sat, 19 Mar 2016 16:00:00 +0900 ドキュメント作家・森達也は「プロレス者」だった[プチ鹿島]

 ずいぶん前から楽しみにしていた映画の情報が発表された。作品のテーマは『真実とは何か。虚偽とは何か』。

《作曲家の新垣隆氏(45)をゴーストライターとして起用しながら、聴覚障害者の作曲家として活動していた佐村河内守氏(52)の素顔に迫ったドキュメンタリー映画『FAKE』(森達也監督)が劇場公開されることが8日、分かった。6月4日から東京・渋谷のユーロスペースで上映される。》(スポーツ報知・3月9日)

 森達也監督のコメントを読むと「さまざまな解釈と視点があるからこそ、この世界は自由で豊かで素晴らしい」と言っている。作品をどう解釈するかは見る人に委ねたいとしている。ああ、これぞ「プロレス者」ではないか。実際、森達也は雑誌「週刊ファイト」の面接を受けたほどのプロレスファンでもある。『悪役レスラーは笑う』という著作もある。

 森達也氏のこれまでの作品をみても、世の中の大多数がひとつの見方にダーッと流れるとき、少数の反対側のほうが気になる人なんだと思う。「世の中が疑わない大きなもの」をまず疑うと言ったほうがよいか。

 プロレスファンの特性のひとつとして、ひとつの試合をいろんな角度から考えたり、情報を集めて楽しんだりする。座る席によってリングの見え方はちがうように、「真実らしきもの」はその人の角度や立場によっても見方が異なる。森達也はプロレスの見方、楽しみ方を本業で実践しているのかもしれない。そういえば『森達也 青木理の反メディア論』という対談本を読んだ(現代書館)。この本が発売される前、ラジオ番組の本番前に青木理さんと話したらこんなことを言っていた。。

「こないだ森達也さんと対談したんだけど、あの人、なんでもプロレスで例えるんだよ」と。

 ちなみに青木理さんはまったくプロレスには関心がない。私は想像して笑ってしまった。青木理の前で粛々とプロレス語りしてる森達也を。発売後に本をチェックしてみると、あったあった。

森達也「それをプロレス用語で『噛ませ犬』といいます」
青木理「『噛ませ犬』ってプロレス用語なんですか」
森達也「長く日の当たらなかった長州力が藤波辰彌に『俺はお前の噛ませ犬じゃない』と叫んで藤波を平手打ちした」
青木理「まったく興味のない分野なので話を戻すと(笑)」

 素晴らしい絡みだ。このほか「テレビが許容する言論の自由」という項では、

森達也「でもプロレスには『セメント』が混じります」
青木理「プロレスかどうか知らないけど(笑)」

 最高ではないか。このあと青木さんに「本読みましたけど、もっとプロレス例えはあったんですか?」と聞いたら、「たくさんあったよ」と苦笑いしていた。これほどまでのプロレス者である森達也氏がつくったドキュメンタリー映画。さまざまな解釈と視点を与えてくれるだろう。早く観たい。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

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中邑真輔が去ったあと、新日本には“新風”が吹いている![白川未奈コラム] http://battle.report/topics/20643.php Fri, 18 Mar 2016 20:00:00 +0900 中邑真輔が去ったあと、新日本には“新風”が吹いている![白川未奈コラム]

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。新日本プロレス春の最強決定トーナメント『NEW JAPAN CUP(以下NJC)』の優勝は、内藤哲也選手! なんとなんと、予想的中しました!

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 優勝が当たればよし! ベスト4まで勝ち進んだマイケル・エルガン選手の活躍など、ハズしてしまいましたが、ほかは甘く見てくださ~い! そんな私は、3月3日に大田区総合体育館にて行われたNJC開幕戦に行ってきました!

 AJスタイルズ選手、中邑真輔選手という2大エースが新日本プロレスから去ってしまってからの、初の公式トーナメント戦。いきなりトップが抜けてしまい、そのしわ寄せが他の選手に来ていないか? という不安のもと、しかし、新日本プロレスに“新しい風”が吹くかもしれないという期待を抱きながら、かつて1972年の3月に新日本プロレス旗揚げ戦が行われたという、ここ、大田区総合体育館へやってまいりました。

 新日本プロレスの“新しい風”といえば、私が特に注目している内藤哲也選手と後藤洋央紀選手! これまでも内藤選手は、客席から常にブーイングを受けてきましたが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成してからは、そのブーイングをむしろ引き受けているようで、逆に生き生きして見えます!

 一方の後藤選手は、2月11日の大阪府立体育館大会で、白装束に全身謎のペイントで登場。IWGPタイトルマッチでオカダ・カズチカ選手に挑んだものの、惜しくも敗退。試合後、荒武者からの脱却を宣言し、山奥へ滝修行に行ったりと、ちょっと迷走していたりもして不安がよぎりますが、プロレスファンとしては、こういう危うい動きがワクワクするもの! 今回のシリーズで、もしかしたら、後藤選手の新しいコスチュームが見られるかもぉ~とそわそわしながら、NJCの幕開けを楽しみにしていました。

 なので、この二人が波乱の決勝戦を繰り広げてくれたら面白いなぁという思いから、『内藤哲也選手 vs 後藤洋央紀選手』の優勝決定戦を予想したのです。

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バレットクラブにも変化の予兆が……。夏頃までになにか大きな事件も起きそう!

 NJCは、AJと中邑という2大エースが抜けた新しい新日本プロレスで、『俺が目立ってやるんだ!』という、選手達の並々ならぬ気迫が満ちあふれていて、3月3日の開幕戦から会場は熱気でムンムンでした。

『真壁刀義VSタマ・トンガ』から大波乱。現IWGPタッグ王者の真壁選手がなんなく1回戦突破すると思っていたのですが……、タマ・トンガ選手の気合の入り方が今までに見たことないレベル! 体はビルドアップされムキムキで、2階席の後ろの方の席からでも、変化がハッキリ分かる分厚さ! バレットクラブの番犬のようなポジションだった(見た目がよりそう思わせてました)タマ選手が、バレットクラブのセコンド介入無しに、実力で真壁選手を圧倒! 思わず、『タマちゃんの時代きたぁあ~!』と叫び、前に座っていたバレクラTシャツのお兄様方にも話しかけてしまった私! AJスタイルズ選手がいなくなり、ケニー・オメガ選手がトップとなった新体制バレットクラブ。しかし、いい意味で統制されてなくて、メンバーみんながトップを狙っている感じがします。バレットクラブにも、“新しい風”が吹いている!

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オカダ選手の『団体を背負う覚悟』というものが、日に日に厚くなっている気がしますね!

 また、オカダ・カズチカ選手も中邑選手がいなくなってから、急にオーラが増したというか、背中で語る男になっていました! やはり、人って置かれた環境で、無意識に変化をするものなんだなぁ……。

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鬼の気迫すら感じさせる後藤洋央紀選手(奥)。大会終了後、まさかのCHAOS入り! 果たしてほかの所属選手と仲良くやって行けるのか!?

 そしてそして、楽しみにしていた荒武者からの脱却をしたいと宣言していた後藤選手! ぬお~~~~~コスチューム変わってなーーーい! とちょっぴり残念だったのですが……、試合中は、ブーイングも声援もすべてシャットアウトしているかのような気迫。完全に吹っ切れている感じがしました! なにか『無』の境地に達したかのような。

 そして、NJCが終わったら……、オカダ選手との握手でまさかのCHAOS入りが決定! と、いうことは、次の試合で、ニューコスチュームが見られる!?(予想がはずれ悔しかったから、どーしてもコスチュームにこだわる私)

 AJスタイルズ選手も、中邑選手も忘れたわけではないけれど、NJC開幕戦を見に行ってはっきりと、「新日本プロレスの新しい時代の幕開け」を感じました! どの社会もそうですよね! 次から次へと、新しい人、新しい物が出てくる。その中で、埋もれない様に、輝き続けられる様に、努力を続けなければいけない。またまたいい教訓を、プロレスから教えてもらっちゃいました。これだからプロレス観戦は辞められません~!

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NOAH所属のマイバッハ谷口選手に思い切り痛めつけられる新ヤングライオンの本城匠選手。頑張って~!

 新日本プロレスの“新しい時代”といえば、2月25日に新宿FACEで行われた、プロレス界の若手育成を目的にした興行『LION'S GATE PROJECT1』も見逃せず、生で観戦を果たしました。ここでデビューした、新ヤングライオン・本城匠選手のこれからが楽しみ! このセルリアンブルーのマットに辿り着くまでに、沢山の苦労をして、夢を叶えたんだろうな~。 デビュー戦をこの目で見られたのも運命だなと思い、密かに激推し選手リストに追加しました。“新しい風”吹かせまくって~!

 新日本プロレスに吹き荒れている、新風に乗り遅れないように、ついていく所存です! それでは、皆様ごきげんよう。プロレス、愛してま~す!

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プロレスラー・黒潮“イケメン”二郎「今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかない」~観客を沸かす人間力 http://battle.report/topics/20260.php Sun, 06 Mar 2016 12:00:00 +0900 プロレスラー・黒潮“イケメン”二郎「今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかない」~観客を沸かす人間力

 福山雅冶さんの『HELLO』を流して、手鏡を片手に入場するんです。リングでは、下は赤パンツを穿いていますが、上は、試合中もジャケットを着たまま。“イケメ~ン”なんて黄色い声援が聞こえたら、そっちを振り返って、イケメンスマイル。入場のときは、笑顔ですけど、試合中は本当にきついんです(笑)。ぼくも今、体を大きくしようとしていますが、基本的に相手は、ぼくより3まわりぐらいデカいですからね。

 一番嫌いなのが、チョップの応酬。あれ、本当に痛いんですよ。正直、試合がはじまって3分くらいで、心が折れるときもありますからね。それこそ意識が飛ぶことも。でも、“イケメ~ン”なんて声援があがれば、返さなくちゃいけない。ぶっちゃけ、心の中では“もう返したくね~”って思っているんですけどね(笑)。試合後はぐったりですね。

 今の団体では、イケメンでナルシストなんですけど、前の団体のときは、海パンに水泳帽と、ゴーグルをつけて、ピーッて笛を吹きながら試合していました(笑)。それもお客さんには、ウケていたし、ぼくもめちゃくちゃ楽しみながら、やっていたんですよ。でも、団体のゴタゴタもあり、大人の事情でそれができなくなっちゃった。それから、笛をかなり引きずっていました。

 普通にリングに上がっても、女子プロの団体だったので、女子選手がリングにいるときは、お客さんもカメラを構えているのに、僕が試合しているときは、下向いて、レンズを拭いているんですよ。正直、プロレスを辞めて、ラーメン屋でもやろうかなって本気で思いました。でも、そんなときに、僕のプロレスの師匠であるTAJIRIさんから、“新しいキャラやれよ”って3つ案を挙げてきてくれたんですよ。それが、イケメン二郎と、合コン二郎、スケボー二郎っていう。合コン二郎は、“合コンしよーぜ”っていうのが決めセリフで、実際にファンの方と合コンして、お金を巻き上げるっていうキャラ。さすがに、それは違うって、TAJIRIさんに初めて意見しました(笑)。スケボー二郎は、スケボーで入場して、レフェリーの目を盗んで、スケボーで攻撃するというものだったんですけど、そもそも、スケボーがうまくない。

 で、黒潮“イケメン”二郎になったんですよ。最終的には、勘違いのイケメンと正統派のイケメンの2択になったんです。TAJIRIさん的には、正統派のイケメンキャラを考えていたんですが、絶対、おれにはそれがでないと思っていたんです。だから、怒られるかなと思いながらも勘違いイケメンにしたんです。だけど、お客さんが沸けば怒られないんですよ。だから、死ぬ気で考えましたね。どうやれば、盛り上げられるかを。手鏡を持ったり、ジャケット着たりと。そしたら、結果的に、お客さんにウケたんです。

 やり始めた当初は、イケメンが飽きられたらどうしようって不安が大きかったんですけど、でもプロレスって、ある意味、キャラクター商売だと思うんですよ。隙間産業というか、今までにないものを狙っていく。ある程度やっていれば、その人自体がキャラになってくると思うんです。武藤さんだって、もはや、武藤敬司っていうキャラクターですよね。その武藤さんと、去年の夏にシングルマッチで戦ったときは、非現実的すぎて、試合前はまったく緊張しませんでしたね。リングに上がって、初めて緊張したんですけど、ぼくが劣勢になったら、武藤さんにブーイングが起こったんですよ。逆に応援がありすぎて、委縮しちゃいました。

 それだけイケメンというキャラが、ファンの方々にも浸透してくれたということだと思うんです。でも、武藤さんがぼくの年齢のときには、もうアメリカで大スターでしたから。それを考えると、すごい焦るんです。海外に行って、イケメンじゃないキャラでどこまで通用するのか試してみたいし、今の団体で会場の空席を埋めたいというのもある。

 どの道に進むかは、自分の中で明確に決まっていないんです。ただ、どの道に進むにしろとにかく、今はがむしゃらにプロレスに取り組んでいくしかないと思っています。

撮影/弦巻 勝


黒潮“イケメン”二郎 くろしお・イケメン・じろう
1992年9月19日、東京都足立区生まれ。180センチ、80キロ。プロレスファンの両親の影響を受け、幼少の頃からプロレス会場に通っていた。父親がTAJIRIと知り合いだった縁で、14歳のときにハッスルの練習生となるが、一度はプロレスの道を断念。高校卒業後に進路に悩んだ末、プロレスラーになることを決意。11年に『SMASH.24』でデビュー。その後、TAJIRIが立ち上げた『WNC』に移籍し、14年には現在の『WRESTLE-1』所属に。イケメンキャラを売りに現在、人気、実力ともに急上昇中の大注目レスラー。

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[プチ鹿島]良いアイドル本は“良いプロレス本”でもある http://battle.report/topics/20406.php Sat, 05 Mar 2016 16:30:00 +0900 [プチ鹿島]良いアイドル本は“良いプロレス本”でもある

『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(小島和宏・ワニブックス)という本を読んだ。

 この本に興味を持ったのは、著者の小島氏が『週刊プロレス』の元記者であるということだ。それも90年代に売れに売れた「あの頃の週プロ記者」である。2008年に出版された『ぼくの週プロ青春記』(白夜書房)も名著だった。

 その人が、現在「ももいろクローバーZ」について書く第一人者であるらしいことは知っていた。この際ちゃんと読んでみようと思った理由だ。もうひとつは、『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』というタイトルでもわかるように、この本はどうやら「コンプレックスの解放」「誤解する世間へのプレゼン」「美しき開き直り」の匂いがプンプンするのである。

 これはまさに、かつてのプロレスファンの戦いとまったく同じではないか。たぶん本書はアイドル本であると同時にプロレス本なのだ。モノの見方を問うているに違いない。

 するとさっそく……、おっさんならではのアイドル好きの特権と主張する、《うしろめたさはドキドキを加速させ、恥じらいはワクワクを拡大させる(=究極の大人の嗜み」)》という一文があった。私が昭和プロレスに対する世間の目に思い悩んだあげく、到達した論理をさっそく思い出した。

 世間が知ろうとしない現場のことを述べるのは、世間への重要なプレゼンである。

《1曲しか披露できない歌番組ではなかなか伝わらないのは歯がゆいが、1時間、2時間とライブを繰り広げていく中で、彼女たちが流す汗や、それだけ長い時間、お客さんを飽きさせないだけのパフォーマンス力を知ってもらえば「アイドルは子供向けのコンテンツ」だとバカにすることなんてできないはずだ。》

 テレビ番組で時折取り上げられる「オタ芸」については、実際のアイドル現場ではもはやほとんど見ることはできないと書いたうえで、

《テレビ的には絵面が面白いのと「どうですか、やっぱりアイドルオタクってキモイでしょ?」というメッセージを無言のうちに視聴者に伝えやすいこともあって、いまだに取り上げられるのだろうが、もはや、ああいう行動はアイドルの現場にはそぐわないものになっているんだ、ということをまずご理解いただきたい。》

《無秩序に荒れまくるアイドルオタクの図、というのは、メディアによる「記号化」しかないのだ。》

 現場を見ない人の偏見・決めつけとの戦いは永遠のテーマである。アイドルも、かつてのプロレスも、他のすべてのジャンルも。

 これらのほか、『アイドル現場は大人の社交場』『先人から学ぶ中年アイドルオタクの「ダンディズム」』『アイドルオタク=ロリコン、ではない!』などなど、小島氏、熱く戦っている。

 やっぱり、良いプロレス本を読んだ思いです。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

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[プチ鹿島]馳大臣は「組体操」問題に声をあげるべき http://battle.report/topics/20180.php Sat, 20 Feb 2016 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]馳大臣は「組体操」問題に声をあげるべき

 馳浩が文部科学大臣になったときから「馳が着手すべき物件がある。それは組体操だ」と私は言い続けてきた。

 小中学校の運動会で「組体操」の事故が多発しているというニュースはご存じだろう。昨年秋の運動会シーズンのとき、私はTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」のコーナーで調べてみた。ポイントは、組体操は学習指導要領に入っておらず、あくまで各学校の特別活動でおこなわれている点だ。

 文科省に電話して聞いてみたら、文科省としては「特別活動に口をはさむことは各学校の自由を奪うことになる」という立場なのだ。たしかに、何でも国に決めてもらうのは時代に逆行する。しかし「危険な組体操」にかぎっては文科省の対応を求める声がすでに出ていた。

 そんなときに馳が文部科学大臣になった。馳は「危険な大技」についての第一人者である。バックドロップの受け身を取り損ねて心肺停止になったこともある。そのあと受け身に磨きをかけ、90年代の大技が高度化するプロレス界を引っ張った当事者だ。

「大技の高度化がとまらない」に隠れているのは「観客のとまらない欲望」である。この問題が不条理なのは、プロレスラーには観客からチケット代が支払われているけど、組体操はプロの興行でもなければ、専門的に毎日トレーニングしているわけではない。いわば観客や教師の感動や満足感のために“無料で”高度で危険な技をおこなっているのだ。

 しかし、なかなか組体操問題について事態は動かなかった。そして今週。『組み体操の安全性検討 超党派議連が発足』(東京新聞・2月17日)というニュースがあがった。

 組体操について考える超党派議員連盟の設立総会があり、今月中にも文部科学省に提言するという。馳浩文科相も出席し「組み体操は子どもに責任がないのに事故に遭う可能性がある。超党派で議論することが非常に重要だ」と発言した。

 私は組体操をすべてやめるべきだとは思っていないが、「危険な大技」「大技の高度化」には歯止めをかけたほうがいいと考える。それこそ、大技を受けとめる馳のプロレスを見てきたからだ。「馳じゃなかったら今の危ないな」と思ってきたからだ。

 どこかまだ馳大臣は運動会での危険な大技について他人事のような気がする。馳にとっては経験が生かされる物件だと思うのだが。

プチ鹿島
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1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

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怪力・火野がW−1王者にそびえたつ! レッスルワンの後楽園大会が熱かった![白川未奈コラム] http://battle.report/topics/20118.php Fri, 19 Feb 2016 20:00:00 +0900 怪力・火野がW−1王者にそびえたつ! レッスルワンの後楽園大会が熱かった![白川未奈コラム]

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。今回の観戦記は、お久しぶりの『レッスルワン』です! レッスルワンの興行には、料金もリーズナブルでリングにも近い「レディースシート」なるものが用意されていて、最近話題のプ女子にも優しい団体なんですよね。テレビや雑誌などでたびたび「プロレスファンの女子が急増中」なる特集が組まれるだけあり、この日の興行も会場にたくさんの女性ファンが駆けつけておりました。

 というわけで、2月10日に後楽園ホールで行われた『WRESTLE-1 TOUR 2016 W-IMPACT』大会。満員となった会場で、選手たちの熱いバトルを見てきましたよ〜!

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左から熊ゴロー選手、征矢学選手、AKIRA選手。『new Wild order』の試合は見ていてワクワクします!

 まず、熊ゴロー選手がワイルドカラーにすっかり染まってました! 熊のプーさんから、野生の熊になってましたよ! 強かったぁ~! 征矢学選手・AKIRA選手・熊ゴロー選手によるユニット『new Wild order』は、見ていていつもハッピーな気持ちにさせてくれるんです。

 征矢選手を応援するときは「ワイルドーーー!」って会場中で叫ぶんですが、とっても気持ちよいのです。征矢選手がチャンピオンベルトを巻いている姿を見られなかったので(1月に、火野裕士選手に敗れ防衛失敗)、今度は巻いてる姿をみてみたいなぁと思いました。頑張れ、ワイルドーーーーー!

 

 その後も、闘争本能剥き出しの鈴木鼓太郎選手に目を奪われたり、黒潮“イケメン”二郎選手の『イケメン試練の7番勝負』企画に、自分の剣道部時代、真夏の体育館で先輩相手に連続7人掛かり稽古したなぁ。それで過呼吸になったなぁ。最近そういう追い込むことしてないなぁ。と、思い出にふけったりしてました!

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残念ながら大和ヒロシ選手のノーザンライトボムで破れてしまった稲葉大樹選手ですが、この日一番の熱い試合を見せてくれました!

 そしてこの日は、稲葉大樹選手が熱かった! 稲葉選手の負けん気が強い所が、応援したくなっちゃうポイントですね。稲葉選手は若手の方なので、だいたい相手が格上みたいになっちゃうんですが、そんな相手にも真っ正面から向かって、噛み付いていく姿が、いいんです。どんどん強くなっていく稲葉選手を観ているのが楽しいのですが、一生黒パンでいてほしいなって思っちゃいます……。悪くならないでーーー! て感じです。

 悪くならないでーーと言えば……、KAI選手! どーーしたんでしょー!? グレちゃってた……。コスチュームもタンクトップ&デニムで大仁田厚選手みたいになっちゃってました。リング外でも大暴れしていて、心配です……。女性受けも心配です……。フラストレーションは人間を変えちゃうんですね! 野人になったKAI選手の今後にも期待です!

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えげつない角度で叩き付ける火野裕士選手の「Fucking BOMB」ですが、次回の挑戦者である近藤修司選手は、なんとこの技でベルトを奪取すると宣言! これは楽しみです!

 メインに行われた、WRESTLE-1チャンピオンシップ『火野裕士 vs 田中稔』は、火野選手に軍配が上がりました! 序盤、おされっぱなしの田中選手だったのですが、火野選手の左足を攻めまくり、形成逆転! しかし、火野選手のパワーファイトには敵わずで、ベルト奪取出来ず……。 火野選手はとにかく体が大きい! あの体に勝てる人はでてくるんでしょーか!

 3月に行われる防衛戦で、ベルトに挑戦するのは“キングコング”近藤修司選手。これは期待ですっ! パワー×パワー! きっと迫力満点の試合になるハズ!

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AKIRA選手(左)と征矢学選手(右)と一緒に写真を撮らせてもらいました!

 それでは最後はこちらで……。ワイルドーーーーーーーーー!

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[プチ鹿島]25年後の「東京ラブストーリー」と長州力 http://battle.report/topics/19955.php Sat, 06 Feb 2016 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]25年後の「東京ラブストーリー」と長州力

 あの『東京ラブストーリー』の25年後が描かれると知って、ビッグコミックスピリッツ(2月8日号)を買った。原作は読んだことがなくてドラマしか見たことがない。でも続編ときいて思わず買ってしまった。なぜなら私はおじさんだからだ。

 私は『東京ラブストーリー』を通じてあの頃を買ったのである。現在のカンチやリカを読みつつも、「25年前の自分」「90年代初期の空気」を思い出しながら読んでいた。私と同じような気持ちでこの続編を読んだ人もたぶん多いはず。

 同世代のプロレスファンにも懐かしい風景だ。80年代にゴールデンタイムのプロレスで少年時代を経た世代は、90年代にドームプロレスを体験した。ひたすら会場の器が大きくなる時代。これは次々に恋愛ドラマがヒットしたバブル期の時代に重なる。長州力率いる新日本プロレスが闘魂三銃士を擁してビッグマッチを見せてくれた。

 あの頃の若者は大人になり、懐かしさにもおカネを落とす層になった。『東京ラブストーリー』の続編が載るというならビッグコミックスピリッツを買ってしまう。

 プロレスも、現在のレスラーを楽しみつつ、興行によってはレジェンドレスラーの試合を今でも楽しむことができる。もしくは、あの頃のことを書いた雑誌やムックを多くみる。需要があって売れているからだろう。つまり、もうひとつの市場ができたのである。

 懐かしさだけではない。カンチもリカも長州力も25年後も「今」を見せてくれている。単身赴任でくたびれた様子のカンチを見るのは複雑な気持ちになるかもしれないけど、プロレスファンならオールオッケーである。生きるさまをすべて見させていただく。

 先日も長州力と藤波辰爾は音楽と格闘技のコラボイベントで日本武道館で対戦したという。60代対決。だったら、赤名リカと永尾カンチの“名勝負数え唄”も50代に突入しても見てみたい。どこまでも見守るのがプロレスファンです。

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[プチ鹿島]棚橋弘至に注目したい「2016年の新日本プロレス」 http://battle.report/topics/19722.php Sat, 23 Jan 2016 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]棚橋弘至に注目したい「2016年の新日本プロレス」

 前回の当コラムで中邑真輔の海外移籍について書き、『スターレスラーの退団でピンチとみられるや、逆に新しい展開が起きたり、大化けする人が出てくるのもプロレス史の必須であり嬉しい誤算でもある。イレギュラーはチャンスでもある。となると、2016年の新日本プロレスはますます楽しみではないか。』と最後に書いた。

 では現時点で誰に注目したいか。まず棚橋弘至の名前をあげておきたい。え、なんで棚橋? すでに確固たる存在だろう、と不審がられるかもしれない。おまけに棚橋は今年の1・4でオカダ・カズチカに敗れIWGPヘビー級王座奪回はならなかった。2011年から東京ドーム大会のメーンを務め、すべてに勝利してきたが、ついにストップした。

≪持てる力をすべて出し尽くしての敗戦に、棚橋は「オカダは強い。完全な世代交代を成し遂げられてしまったので、ボクの去就が気になります」と独特の表現でショックを隠さなかった≫(東スポWeb 1月5日)

 オカダ時代到来の気配。いや、だからこそ棚橋なのである。プロレス者は勝者も讃えるが、それ以上に敗者の側に感情を移入する。ここからどう生きる姿をみせてくれるのか。どう考えても棚橋に注目ではないか。芸能ニュースではSMAPをめぐる報道が騒動になったが、プロレス者なら中居君に注目してしまうのと同じ論理である。

 棚橋はオカダに負けたことでフリーハンドを「得てしまった」と私は思う。これは大きい。新日本プロレス復興のために今まで先頭に立って世間の風に当たってきたが、ここでちょっと自由な立場を獲得したと言えまいか。

 ちょうど1年前、私は棚橋弘至とトークする機会をもらった。そこで「棚橋さんは常々、自分を入り口にしてプロレスを好きになって中邑やオカダのファンになってくれればいい。自分は礎でいいと言っていますが今もそう思っていますか」と尋ねてみた。そのときは1・4でオカダに完勝し、あの勝ちっぷりでも礎なのかと思ったからだ。

 棚橋は「あの発言はちょっと今は後悔してますね」と茶目っ気たっぷりに答えたのだ。でも本音だろう。まだまだオレは誰よりもいける。そんな野心を感じた。プロレスファンは野心家が大好きである。

 1年たって、あのときの言葉はさらに重要なものに思えるのだ。棚橋弘至が野心全開で新たに「挑む」ことになったら。その姿や心の内を想像すると興味津々なのである。

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護身とダイエットの一挙両得! 「K&Wボクシングジム」の魅力 http://battle.report/topics/19698.php Sat, 23 Jan 2016 07:00:00 +0900 護身とダイエットの一挙両得! 「K&Wボクシングジム」の魅力

 今年こそは醜く出た腹をなんとかしたい。2016年はそんな決意を胸に新年を迎えたお父サン世代も多いことだろう。そんなお父サンに朗報だ。横浜市緑区の協栄スポーツクラブ十日市場ではこの度、「K&Wボクシングジム」をオープンした。

 K&Wボクシングジムは名門・協栄ボクシングジムで中心スタッフとして活躍していた若林敏朗氏が1980年に設立した協栄スポーツジムが母体。スイミングクラブを中心に35年間の長きに渡り町田市を中心に地域と共に歩んできたスポーツジムだ。そもそも横浜は知る人ぞ知るボクシングの聖地。当エリアからはこれまでにも数多くのチャンピオンが誕生している。K&Wボクシングジムも会長に元WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太選手など数々のプロボクサーを育成した日本を代表する名トレーナー・新井史朗氏を招き、世界王者、オリンピック選手育成を目指す。ゆえにジムの目玉はもちろん未来の世界チャンピオン育成だが、母体が母体だけにボクシング未経験者や中高年、女性、子供まで幅広い練習生を受け入れている。

 世の中は物騒なニュースばかり。加えて加齢とメタボによる中高年の健康被害は増加する一方。現代を生きるお父サン族は体の外も中も危険がいっぱいなのだ。この機会に護身とダイエットの一石二鳥のボクシングはいかがだろうか。

■K&Wボクシングジム問い合わせ:045−500−9199
神奈川県横浜市緑区十日市場町804−2−2(横浜線十日市場駅徒歩1分)

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未だ心は「イッテンヨン」のまま…中邑AJ戦はこれで見納めなのか!? 白川未奈コラム http://battle.report/topics/19628.php Sat, 16 Jan 2016 11:00:00 +0900 未だ心は「イッテンヨン」のまま…中邑AJ戦はこれで見納めなのか!? 白川未奈コラム

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。2016年一発目のビッグニュースは「中邑真輔選手の新日本プロレス退団」ですよね。私もニュースを見た時、びっくりしすぎて目が飛び出ちゃうかと思いました。プ女子友達とのLINEグループも、荒れ放題!! 「ショックで吐きそう~」「仕事が手につかないぃぃぃ」「私の真様……」などなど!!! まさに「中邑ショック」が起こっています。

 AJスタイルズ選手も1月5日の後楽園ホール大会で、CHAOSから追放され……、そうなると、AJ選手にも動きあり!? とにかく、お正月ムードなんてすっかり去りきって、私の頭の中は大忙しです。もしかしたらこの二人による戦いは、先日のイッテンヨン(1月4日)東京ドーム大会がラストになるのかも。この目で見ることが出来て、本当に良かった。今回の当コラムは、そんなプロレス初めの、イッテンヨン東京ドーム大会についてです!!

 第1試合は、いきなりのタイトルマッチ、『ボビー・フィッシュ&カイル・オライリー vs ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン vs バレッタ&ロッキー・ロメロ vs マット・サイダル&リコシェ』の4wayによるIWGPジュニアタッグ選手権試合です。外国人、さらには兄弟タッグもいて、試合中どこを見ればいいかわからなくなるのが、4wayマッチ。ゴチャゴチャな試合展開になることが多いですが、序盤からヤングバックス(ジャクソン兄弟)がペースを握っていました。ヤングバックス、この日は正当派なタイトルマッチっぽく小技をきちんと決めて細かい試合運び。と思っていた矢先、セコンドについていたコーディ・ホール選手が、邪魔に入ります。

 会場中のほかのお客さんにあわせて「ブーーーーーー」と叫ぶ! 私もプロレス会場では、悪いと思ったらとことん、ブーイングしちゃいます。ですが、そんな私たちの反感もむなしく、王者のレッドラゴン(ボビー・フィッシュ&カイル・オライリー組)は、いつものスムーズな連携プレイを見せる間もなく、ヤングバックスにベルトを奪回されてしまいました。

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見てください。私、開場時のライガーTシャツから、レッドラゴンTシャツに着替えて応援してたんです。あっさり負けてしまったので、消化不良……2月11日に大阪府立体育館で行われるリマッチに期待です!!!!

 お次は、今大会より新設されたタッグベルト、『NEVER無差別級6人タッグ王座決定戦』です。無差別級なので、今後いろんな選手が挑戦してくるはず。このベルトを獲る為に、今までなかった組み合わせタッグとかが見られるかも? と考えるとワクワク! 今回は『矢野通&マーク・ブリスコ&ジェイ・ブリスコ vs タマ・トンガ&バッド・ラック・ファレ&高橋裕二郎』のカード。矢野選手、相手の隙を上手くみてイスを投げつけてアシストし、ブリスコ兄弟の見事な連携技で勝利! チャンピオン矢野通選手の指揮する『やの~と~る~(会場中大合唱)』も聞けて、友人と『明けましておめでとう』を言い合いました~。これを聞かないと、年が明かな~いっていうプロレスワードってありますよね……!

 そして次は、この日すごく楽しみにしていたスペシャルマッチ! 『ジェイ・リーサル vs マイケル・エルガン』によるROH世界ヘビー級選手権試合です。タイトルマッチだから注目というよりは、2015年夏のG1クライマックスでの活躍と、年末のワールドタッグリーグで棚橋弘至選手と良い動きを見せた、エルガン選手が気になっていたから。エルガン選手、新日本のリングで戦うのをすごく楽しんでる気がするんです。この日も、102kgもあるリーサル選手を持ち上げるたび、会場からは大拍手がおき、エルガン選手もお客さんに『俺をみてくれぇーー!』と沢山アピールをしていました。見た目は、洋風な石井智宏選手と言った感じで、全体的に“まるぅ~い”雰囲気。テディベアーちゃんみたいで、なんだか応援したくなっちゃうんです! 

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マルティニ氏の「真実の本」とは何なのか!? 大谷晋二郎選手の「プロレスの教科書」と同様、謎は深まります!

 しかし、ジェイ・リーサル選手のマネージャーのマルティニ氏がいつも抱えているブ厚い「真実の本」が気になりすぎて気になりすぎて……、「チェキ帳じゃない?」とか、「本掲げて、自由の女神か~~い!」と思っていた矢先、まさかまさかの! 真実の本で殴られたエルガン選手が、そのまま追いつめられて負けてしまいます。良い子は、本で人を叩いちゃダメよ、ダメダメ!! そして、何が書いてあるか教えて~~~!

 お次は、IWGPジュニアのタイトルマッチ『王者 KUSHIDA vs 挑戦者 ケニー・オメガ』です。ケニー・オメガ選手、ターミネーターのテーマ曲で登場。ケニー選手の雰囲気にバッチリ合う~!! かっこいいなぁ。と写真撮りまくり。

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選手のカッコいい入場シーンが見られるのは、大きな会場での興行ならでは。

 ドーム大会は、豪華な入場シーンもお楽しみポイント。だから、毎年、チケットをとるときは花道に近いアリーナ席を選ぶようにしています! ターミネーターに対して、KUSHIDA選手は、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のドクをセコンドにつれて来ていました!!! それが、なんとなんと田口選手(本人は認めてないですが!)。会場中は一気に笑いのムードに! でも、それでリラックスできたのか、ケニー選手のパワーファイトに、KUSHIDA選手は冷静に関節技重視。いつもより、飛び技も控えめで、勝ちにこだわる姿勢がみえました。最後は、ケニー選手をうまいタイミングで丸め込み、勝利。IWGPジュニアのベルト戦線に食い込んでいる日本人選手がなかなかいないので、日本人代表としてKUSHIDA選手には、これからも頑張ってほしいなぁと思います。

 次の、IWGPタッグ選手権では、王者組から、真壁刀義&本間朋晃組がベルトを奪回。ついに、ついに、ハッピーと愛に溢れた本間選手がベルトを手にしました。スペシャルシングルマッチ、『後藤洋央紀 vs 内藤哲也』は、何かが起きそうで、入場からハラハラドキドキ。試合は後藤選手が勝利したのですが、最近、無期限の海外遠征が発表されたヤングライオンの小松洋平選手が内藤選手に誘惑されていたのが気になります。その次の、NEVER無差別級選手権試合では、石井智宏選手から柴田勝頼選手がベルトを獲得。この二人の試合も、男らしく、強さを求めあった試合でした。柴田選手、シャイなんですかね? 念願のベルトを手にしてもあまり喜ばず、アピールせず、帰りも男らしく、風を切って勢いよく去っていきました。でも、そんな人にこそ、NEVERのベルトはあいますね~~!!!

 と、ここまで東京ドーム大会は、休憩なし! もうお腹いっぱいのところに、間髪いれず、セミファイナルとファイナルがやってきます……! いよいよ始まるIWGPインターコンチネンタル選手権試合『王者 中邑真輔 vs 挑戦者 AJスタイルズ』。えぐいカーフキラーを何回もだすAJ選手。それを上手く交わし、腕ひしぎ十字固めで返す中邑選手。その流れがスムーズすぎて、一瞬どちらが攻められているかわからない程です。関節技、グラウンドの攻防だけではなく、次から次へと打撃技も! 旋回式のパワーボムを見せるAJ選手。中邑選手のジャンピングボマイェもクリーンヒット。エルボーの打ち合いからの、AJ選手のスタイルズバスター。中邑選手はスライディングボマイェで返すが、AJ選手が掟破りのボマイェ!

 お互いがお互いの手を知り尽くしているかのように、受けと攻撃のバランスが最高でした! 初シングル戦とは思えません。両者、どれだけ追い込まれても返す返す返す。私たちファンも何回、床をドンドン鳴らしたかっ! 広い東京ドームが、地鳴りと声援でパーン!!!と破裂しそうな程でした。最後は、中邑選手による渾身の連続ボマイェで決着。この二人、やればやる程、予測不能な展開をみせてくれるんじゃないかと思います!

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中邑選手がまた、このセルリアンブルーのマットに帰ってきて、さらなる興奮を、私達に見せてくれることを、期待します!!

 さぁぁぁぁて! いよいよ、メインマッチ!!! IWGPヘビー級選手権試合、『王者 オカダ・カズチカvs 挑戦者 棚橋弘至』。 過去7回に渡りIWGPをかけて死闘を繰り広げてきた両選手。昨年のイッテンヨンでは棚橋選手が勝利したが今年はどうなる!? 「金か? 愛か?」です! 昨年と同じく、序盤からオカダ選手の足を執拗に攻める棚橋選手。オカダ選手は得意のドロップキックで応戦。場外にいくと、一気にオカダ選手のペース。しかし、リングに再び戻れば、棚橋選手ペース。まさに一進一退の攻防です。ドラゴンスクリューを、グラウンド上だけでなく、ロープにひっかけながら、3連発! さらに、今日のテキサスクローバーもいつにも増してえぐい角度で、オカダ選手は必死に逃げる!

 しかし、オカダ選手と言えば、ドロップキック! 反対側のコーナーに届きそうなくらいのドロップキックも炸裂! そんなドロップキックをキャッチして、「ドラゴンスクリュー」「テキサスクローバー」「ツイスト&シャウト」「スリングブレイドと得意技をどんどん繰り出す棚橋選手! しかし、オカダ選手のツームストンバイルドライバー1発で、流れはオカダ選手に。しかししかし、どちらも沈まず、まさかまさかの! オカダ選手による掟破りの「ハイフライフロー」。それに返すは棚橋選手による、掟破りの「レインメーカー」。 もうここまで、きちゃったら、出尽くしちゃってる~~~~もう先を予測する事は、不可能~~~~!

 その後も、棚橋選手のハイフライフロー2連発を受けたオカダ選手! もう見ていられないくらいのダメージでした。棚橋選手が5攻めたら、オカダ選手が返すのは1くらい。スタミナが無いとかではなくて、いくら受けても、俺はお前の5分の1で、お前を沈められるんだぞ!という感じ。試合が終盤に向かうにつれて、オカダ選手のヒザが悲鳴をあげていくのが伝わってきます。2015年のイッテンヨンでは、ヒザが痛くて身動きがとれなくなったオカダ選手に、ラスト棚橋選手がトップロープから2連発のハイフライフローを決めて勝利。今年の東京ドームにも、あの光景が再現されるのではないかと、会場の誰もが思ったと思う。そんな棚橋選手のエゲツナイ攻めでした。ですが、今年は違った。

 意識朦朧でフラフラのオカダ選手に、ハイフライフローがバシッと決まり、会場からは深いどよめき。何の反応もできないオカダ選手に、とどめとばかりに棚橋選手が2度目のハイフライフローを見舞い、ダメかと思った。ですが「カウント2.99」で! フォールを免れたんです! 棚橋選手の渾身の張り手にも耐え、オカダ選手はレインメーカーを3連発。その間、オカダ選手は棚橋選手の手首を握りしめ、一度も離さなかったんです。絶対逃がさない、負けないという強い思いが、そこには表れていたと思います!

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2015年のイッテンヨンでは泣きながらドームのリングを去ったオカダ選手ですが、今年は、新日本プロレスの最高峰の大会を、勝利で締めくくりました。

 それでは、御機嫌よう。プロレス、愛してま~~す!

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[プチ鹿島]中邑真輔退団で「2016年の新日本プロレス」はどう展開するか http://battle.report/topics/19525.php Sat, 09 Jan 2016 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]中邑真輔退団で「2016年の新日本プロレス」はどう展開するか

 先日、雑誌の座談会に呼んでもらい、2016年のプロレス界についてワイワイ話してきた。そこで私が「今年の気になること」のひとつで話したのが新日本プロレス。新日本自体は何の心配もないのだけど、今年からWWEの動画配信サービス「WWEネットワーク」が上陸する。ファンは幸せだが、新日本プロレスは日本市場でいよいよWWEがライバルとなる。大変だろう。そんなことを言っていたら……、中邑真輔のWWE入りの噂が急浮上した。まずアメリカで報じられたというのだが日本でもこの記事が出た。

『中邑新日退団 WWE入り』(東京スポーツ・1月8日付)

「新日プロにとって大きな衝撃であり痛手に違いないが、最大級の功労者である中邑の希望を尊重し、すでに退団を了承している模様。」と記事は伝える。

 東スポが書くのだから間違いない。もし公式に発表されたら、我々は初めての体験をすることになる。日本のトップ団体(つまり新日本)のトップレスラーが米メジャーへ移籍、という。野球選手のメジャー移籍の流れと重ねるならば、日本のレスラーもいよいよそうなってきたかと健全でめでたいニュースにも思える。

 しかし「世界ナンバーワンの団体が世界ナンバーツーの団体のトップレスラーと契約」と考えてみると俄然ザワザワする。野球よりもハッキリと興行戦争のニオイが漂うのもプロレスである。

 中邑真輔にワクワクし、応援する気持ちは絶対に変わらないが、しばらくファンの反応がさまざま出そうだ。私が言えるのはひとつ。冒頭の座談会で「新日本プロレスは最高ゆえに、メンバーやカードが固定化しつつある。そこをどうするのか2016年の見どころ」とも話していた。スターレスラーの退団でピンチとみられるや、逆に新しい展開が起きたり、大化けする人が出てくるのもプロレス史の必須であり嬉しい誤算でもある。イレギュラーはチャンスでもある。

 となると、2016年の新日本プロレスはますます楽しみではないか。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


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「ノアvs鈴木軍」第二章にますます目が離せない! 白川未奈コラム http://battle.report/topics/19515.php Sat, 09 Jan 2016 11:00:00 +0900 「ノアvs鈴木軍」第二章にますます目が離せない! 白川未奈コラム

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。2016年もプロレス尽くしでいきたい私ですが、昨年末に行われた興行があまりにも衝撃的で、未だに心がモヤモヤしっぱなしです。その興行とは、そう! 12月23日に行われた、NOAH旗揚げ15周年記念大会『Destiny 2015』in 大田区体育館!

 2015年の一年間、ひたすら死闘を繰り広げてきた『鈴木軍 vs NOAH勢』。この日の試合はすべて、これまでのゴタゴタを決算する大事な試合です。言うなればプロレスリング・NOAHの運命の日! 果たしてNOAHは解散してしまうのか!? この日は私も舞台『GO、JET! GO!GO!』のラストマッチを終え、またもやダッシュして、大田区体育館へ駆けつけました!

 私が会場についたときは、ちょうど飯塚高史選手の入場で……まさかまさかの、飯塚選手から逃げながら席に着くというスタート! なので着席時には、汗だく……! 飯塚選手、ひとつ技をかけるたびにすぐ凶器に手を伸ばしちゃう。でも、本当にうま~く凶器を出してくるんですよね! 杉浦貴選手の白タイツ姿を私は初めて見たので、ビッグマッチだからすごい気合いが入ってるんだな~! 飯塚選手と最後どんな形で決着つけるんだろぉ!? と、ワクワクして見ていたら、 高角度の「オリンピック予選スラム」を決めて、杉浦選手の勝ち!

 なのですが……。意外とあっさり決着ついちゃって、ちょっと私の心がザワついたんですよ。あれ、こんなものなのかなぁ。今日という日にあっさりし過ぎてないかなぁ? って……。これまで散々鈴木軍にNOAHを侮辱されまくって、ツイッターでも飯塚選手にキレまくっていた杉浦選手。勝利を決めたのにまったく表情は変わらないし。しかしこの変な感覚は、この大会の最後でやっと腑に落ちるのです……!

 モヤモヤモードが消えぬまま、お次の試合は『シェルトン・X・ベンジャミン(鈴木軍)vs中嶋勝彦』。この日もベンジャミン選手、必殺『鉄柵ブラブラ』(私がこう呼んでいるだけです!)を中嶋選手に! 場外で中嶋選手の両足を持って、左右の鉄柵にガンガン振り子のようにしてて、叩きつけるのですが、外国人レスラーのなかでもズバ抜けて身体能力の高いベンジャミン選手なので、そりゃもう痛そうで痛そうで!

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助走も手も使わず、リングからトップロープにぴょ~んと飛び乗るベンジャミン選手。おそるべし身体能力を活かした攻撃がどれも本気で容赦なくて痛そうなんです。

 ですが、そんな相手に得意の蹴りでダメージを与え、見事勝利した中嶋選手。NOAH入団も決まり、ますます今後の活躍に期待です!

 さて、ここから怒濤のタイトルマッチ4連発! まずは、GHCジュニアタッグ選手権試合。『王者組 小峠篤司&原田大輔 vs チャレンジャー組 TAKAみちのく&エル・デスペラード』です。TAKA選手のジャストフェイスロック地獄にあう小峠選手! TAKA選手が締め上げる度に、「決まっちゃう!? やめてーー! まさかー!? まだー!」と心が荒ぶりまくり! ですが、最後はデスペラード選手を捕まえ、原田選手の片山ジャーマンスープレックスからの、小峠選手のキルスイッチで、見事ベルト防衛!

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TAKAみちのくのねちっこいグラウンド攻撃になんとか耐えて勝利を掴んだ原田&小峠組。NOAH勢の最先いいスタートに、ホッと肩を撫で下ろしました……!

 お次は、GHCジュニアのタイトルマッチ!『王者 タイチ vs チャレンジャー 石森太二』この一年ずっと見てきましたが、タイチ選手の独特な空気づくりって本当にすごいと思います! 会場に連れてきた謎の美女(=あべみほちゃん。一緒にお仕事した事もあり、いつもニコニコちゃんだったのですが、この日は完全に悪い女になっていたので、痺れた!)と入場してきたタイチ選手。この日も「タ・イ・チ・は・か・え・れッ!」と会場から大ブーイングを浴びまくりです! しかし、会場には鈴木軍ファンも沢山。己をつらぬく事って大切だなぁと。己を貫ぬき通せば、そのしっかりした信念に共感して、応援してくれる人が増えるのかなぁ~~~~? と、またひとつプロレスから教訓を得ました……! プロレスを見ていると、自分の事と重ねて、思考がとんでもない方向にいったりしません……?!という話は置いといて!

 チャレンジャーの石森選手、いつもに増してバキバキな体! その分厚い体をより一層輝かせてくれる、ニューコスチューム! 今までのフルレングスタイプのパンツより、この日履いていた膝上ショートパンツの方が私は好きです! 石森選手、入場時から目がギラギラしていて、このタイトルマッチへの並々ならぬ思いを感じました! タイチ選手の華麗な蹴りが決まる度に、ソワソワ。そして、「ブラックメフィスト」「外道クラッチ」と、タイチ選手がフィニッシャーを出す度に、手に汗握りまくり! 会場も震えます。 しかし! 石森選手、得意の跳躍力や空中殺法で、ラストは綺麗に「450°スプラッシュ」を決め、勝利!

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石森選手がベルトを巻いた瞬間、会場が幸せムードでいっぱいになりました!

 しかし石森選手によって作られた幸せムードは、一瞬にして去ってしまうのです……。GHCタッグタイトルマッチ『王者 デイビーボーイ・スミスJr. &ランス・アーチャー組 (K.E.S)vs クリス・ヒーロー&コルト“Boom Boom”ガバナ組(BIG in USA)』です。

 外国人同士のパワーファイト対決は、異国に観戦に来たみたいで、すごくウキウキ。さらに、ガバナ選手の陽気さが心を明るくしてくれます。体が大きいと、シンプルな技でも説得力があって、見ているこっちも気持ち良い! そして、体が大きいわりに軽快にリズムよく動く、BIG in USA!「キラーボム」も3回返し、挑戦者組の勝利が見えたなぁ~、って思っていたのですが、やはりそこはK.E.S。流れを一気に変える力をもってました。

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フィニッシュは、スミス&アーチャーによるフィニッシャー。「タブルインパクト式キラーボム」でK.E.Sの勝利!

 待てよー待てよー。鈴木軍も、めちゃくちゃ調子いいじゃないか。鈴木軍もこの日の為に、命かけてる。これはメインマッチもわからない。

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メインマッチの特別立会人は小橋建太さん。小橋さんの入場は、ここまでの選手の入場よりも、カメラを構えているお客さんが多かったように思います。

 いよいよ決着がつく、GHCヘビーのタイトルマッチ『王者・鈴木みのる vs 挑戦者・丸藤正道』が小橋建太さんの立ち会いのもと始まります。丸藤選手、そして鈴木選手、どちらも相手の目から視線を離さない。殺気が入場時からものすごく、会場もシーーーーン。みんな、息を呑んで見守っていました。しかし、丸藤選手が掟破りの「ゴッチ式パイルドライバー」を繰り出し、大田区体育館の天井がビリビリと震えるほど「ヴォォーーーーーー」と叫び声があがりました!

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痛くて見てられない感じにグサリとリングに刺さっていましたが、みのる選手はなんとか立ち上がる!

 2015年1月の、突然の鈴木軍の襲来から、屈辱まみれの全面戦争に引きずり込まれたNOAH。そのエース選手として、鈴木みのる選手とこれまで何度も死闘を繰り広げてきた丸藤正道選手。NOAHの顔である「GHCヘビー」のベルトを鈴木選手に奪われ、高山善廣選手、マイバッハ谷口選手、杉浦貴選手と、ベルト奪還に向けて次々とNOAH勢が挑戦するも、ゾクゾクと敗北。11月の後楽園ホールでの大会で「こんなクソみたいなところは飛んでなくなっちまえばいいんだ」とまで暴言を吐いた鈴木選手に対して、なんとしても勝ってもらいたいと会場のファンはみんな願っていたハズ。

 試合終盤。丸藤選手の右腕を集中して攻める鈴木選手にピンチが連続して訪れたのですが、「ゴッチ式パイルドライバー」をかわした隙をつき、丸藤選手が「虎王」を2連発したところで形勢は逆転! さらに「不知火・改」と大技を決め、ペースは一気に丸藤選手に。つづけて「虎王」連発で鈴木選手の動きをとめ、最後は「変形タイガーフロウジョン」で圧巻のピンフォール勝利でした!

「おめでとぉお~~~~~~~~!」と、私も周りのファンのみなさんとハイタッチして、会場中が幸せムードに包まれたんですが、……まさか! まさかの! 『杉浦選手の鈴木軍入り』という事態に! 口あんぐり。しばし思考回路停止……。そして……、私の中の点と点が繋がります。第一試合の『飯塚 vs 杉浦』での、あの杉浦選手のあっさりした勝利を。杉浦選手、鈴木軍に入るのを心に決めていたんだ。大一番の時は、白パンツスタイルの杉浦選手、これから黒く染まりますという意味も込めての白パンツだったのかと!

 スッキリしたけど、スッキリしない……!『NOAH波乱の幕開け~シーズン2~』って感じでしたが……、ハッピーエンドだけじゃないのがプロレス! 人生だって、良い事ばかりじゃなぁぁあい! 実際、鈴木軍に入った杉浦選手が、どんなファイトをみせてくれるか楽しみではあるし。 1月9日、後楽園ホールのメインイベントに早速『丸藤&マイバッハ谷口vs杉浦&鈴木』なんて波乱含みなカードが組まれているし、まだまだ目が離せません!

「2016年も、人生の教科書はプロレス」でいきます。プロレス、愛してま~~す!!

■白川未奈プロフィール■

白川未奈twitter @minazaurusu
https://twitter.com/minazaurusu

白川未奈オフィシャルブログ「みなさん家」
http://ameblo.jp/mina-shirakawa

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魔裟斗「人生逃げてちゃ勝てないんです」格闘技ブームを彩った数々の名言! http://battle.report/topics/19421.php Thu, 31 Dec 2015 16:00:00 +0900 魔裟斗「人生逃げてちゃ勝てないんです」格闘技ブームを彩った数々の名言!

『RIZIN』の開催など、2015年大晦日には各局で格闘技系の大会が放送され、今またブームが再燃するのではないかとファンは賑わっている。格闘技ブーム真っ盛りの頃には、毎年開催されていた大晦日格闘技興行。地上波のテレビ中継も入り、各団体は1年でもっとも注目されるマッチメイクを出し続けてきたが、そんなスター選手同士の闘いからは数々の名言や迷言が生まれている。

「すげーアットホームな感じでありがとう」(魔裟斗)……2009年の『K−1 Dynamite!!』で、引退試合を闘った魔裟斗は、アンディー・サワーに判定勝ち。サワーに肩車された後、「魔裟斗最高」と書かれた横断幕がリング上へ運ばれるなど、温かなエピローグに。魔裟斗は、隣で号泣する妻の矢沢心の涙をタオルでぬぐって抱き寄せると、上記のコメント。「あっという間の(格闘技生活)15年。でも、やってよかった。嬉しいとか、悲しいとかいう気持ちはゼロ。明日からも挑戦は続きます」と挨拶し、現役生活に幕を閉じた。

「耳がとれちゃいました」(桜庭和志)……2010年の『K−1 Dynamite!!』でDREAMウェルター級王者マリウス・ザロムスキーと対戦した桜庭だが、開始40秒で相手のパンチで右耳を裂傷。3分以上のドクターチェックの後、試合を再開したが、タックルに入った際、相手との体の接触で耳がもげそうになり、結局、2分16秒、ドクターストップ負け。表記の衝撃的なコメントを残した。桜庭自身、はじめて意図的に減量をし、臨んだ試合であり、ショックは大きいと思われたが、「自分が進化したのがわかったので、まだまだ現役を続けたい」と、最後は桜庭節で締めていた。

「人生逃げてちゃ勝てないんですよ」(魔裟斗)……2010年の『K−1 Dynamite!!』、長島☆自演乙☆雄一郎と青木真也が激突。立ち技と総合ルールをラウンドごとに入れ換える変則マッチで、青木は立ち技限定の第1Rを、ドロップキックを見舞っては立ち上がって時間をかせぐ“かけ逃げ”作戦。地上波中継解説に入った魔裟斗は、この戦法に「じゃあなんで(試合を)受けたんだよと」と不快感を丸出しにし、2Rの出だし、自演乙が膝蹴りで青木をKOすると、「乙、よくやった! (青木に)頭にきてたもん!」と絶叫。表記のコメントで青木の戦いぶりを一蹴した。

「野球で(打率)3割ならいいけど、格闘技は野球とは違いますからね」 (古木克明)……2010年の『K−1 Dynamite!!』で、元プロ野球選手の古木克明が総合格闘家デビュー。アンディ・オロゴン相手に、羽根折り腕固めや三角絞めを繰り出すなど健闘したが、判定負けを喫した。試合後、「僕のパンチは、あんまり当たってなかった」とし、横浜ベイスターズで4番打者を務めたこともあるスラッガーらしく、表記のコメントを残した。なお、この4カ月後にはDEEPのリングに上がり、海老名義隆相手に総合初勝利を飾っている。

<文・佐乃良朋/『シリーズ 逆説のプロレスvol.4』(双葉社)>

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RIZINで曙vsボブ・サップ再び! 2003年大晦日に生まれた格闘技界の名言たち! http://battle.report/topics/19356.php Thu, 31 Dec 2015 16:00:00 +0900 RIZINで曙vsボブ・サップ再び! 2003年大晦日に生まれた格闘技界の名言たち!

 2015年12月31日大晦日『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2015』にて、あのボブ・サップと曙の二人が12年ぶりに闘う。格闘技ブーム真っ盛りの2003年には、地上波のテレビ中継も入り、各団体は1年でもっとも注目されるマッチメイクを出し続けてきた。スター選手同士の闘いから、有名アスリートのデビュー戦といった、テレビを意識した話題性抜群のカードが並ぶ。そんな晴れの舞台で発せられた名言、迷言の数々を一挙紹介すれば、不思議と大晦日が熱かったあの時代の記憶が蘇ってくるのだ!

「コーナーに詰めても勝負は終わらないんだと……」(曙)……2003年の『K-1 Dynamite!!』で、ボブ・サップを相手に格闘家デビューを黒星で飾った曙が試合後に発言。元力士らしいコメントだが、実際、サップを押し出しよろしく、その圧力でコーナーに押しこむ姿が何度も見られた。ネアカな性格の曙らしい、どこかユーモラスな試合後の会見だった。この日は、元師匠の東関親方も観戦。こちらは、「予想通りの展開、相撲を引退したのも膝の悪化だし、膝を攻められたら勝ち目はない。今後も格闘技をやるなら、キック系の選手とはやらないほうがいい」と、極めて冷静な分析をしていた。

「負けたと思ってません。この言葉に、何のうしろめたさもありません!」(中邑真輔)……2003年の『K-1 Dynamite!!』でK-1のアレクセイ・イグナショフと戦った中邑は、再三タックルを決めるもその後が続かず、3Rにイグナショフの強烈な膝蹴りを食らい、レフェリーストップ負け。中邑自身はすぐに立ち上がったため、上記のコメントで判定に強烈な不服を示した。対するイグナショフは、「ストップしなければ、もっとひどいことになったよ」と辛辣だったが、協議の結果、判定は後日、「無効試合」に。翌年5月にイグナショフと再戦した中邑は、ギロチン・チョークで雪辱を果たした。

「5日前に試合をしてくれと言われた。トレーニングをまったくしてなかった」(ロニー・セフォー)……2003年の『PRIDE男祭り』では、メインとして田村潔司 vs 桜庭和志戦の実現に動いていたが、大会5日前、田村が「桜庭とは万全の状態で戦いたい」と、自身の体調不良を理由にこれをキャンセル。ところが、田村は欠場するかと思いきや、「試合はしたい」とし、やむなく緊急で呼ばれたのが、“南の黒豹”レイ・セフォーの実弟、ロニー・セフォー(K-1ファイター)。上記の、戸惑った試合後のコメントにもあるよう、案の定、田村の完勝、セフォーの完敗で終わった。田村に振り回された感のある大会であった。

「大晦日だし、桜庭にはもうちょっと簡単な相手でもいいんじゃないかというのも……」(榊原信行)……2003年の『PRIDE男祭り』のメインでは、桜庭和志がアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと激突。ところが桜庭はこの年の11月に、1年ぶりに復帰したばかり。直前に決定した相手も難敵のノゲイラ弟ということで、桜庭は判定負け。試合後は、「本当は出たくなかった」と本音もポロリ。大会の運営に批判の声も上がり、主催のDSE・榊原信行社長も表記のコメント。だが、続いて、「PRIDEとして打って出ると、こういう世界観をつくらざるを得ない」と、三つ巴となった2003年の大晦日興行戦争の過酷さを口にしていた。

<文・佐乃良朋/『シリーズ 逆説のプロレスvol.4』(双葉社)>

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ヌルヌル事件「滑るって!」など、格闘技ブームを彩った数々の名言&迷言たち! http://battle.report/topics/19406.php Thu, 31 Dec 2015 11:00:00 +0900 ヌルヌル事件「滑るって!」など、格闘技ブームを彩った数々の名言&迷言たち!

 2015年大晦日には各局で格闘技系の大会が放送され、今またブームが再燃するのではないかとファンは賑わっている。いまから約10年前の、格闘技ブーム真っ盛りの頃、毎年開催されていた大晦日格闘技興行。地上波のテレビ中継も入り、各団体は1年でもっとも注目されるマッチメイクを出し続けてきたが、そんなスター選手同士の闘いからは数々の名言や迷言が生まれている。

「滑る! 滑るって!」(桜庭和志)……2006年の『K−1 Dynamite!!』、桜庭和志vs秋山成勲の一戦で、桜庭は試合途中から、「(秋山の体が)滑る!」とし、試合ストップをアピール。聞き入れられず、隙をつかれた桜庭はTKO負けしたが、試合後も、「絶対何か塗ってる!」と強硬にアピール。試合直後は、「審判に触ってもらったけど、大丈夫という判断をいただいた。(桜庭の言葉は)ちょっと残念」と余裕だったが、事態を重くみたK−1サイドはビデオ映像にて検証。秋山がK−1で禁止されている、油分の入ったクリームを体に塗布したと判断し、翌年1月16日、秋山の失格処分と、無期限出場停止処分を決定した。

「今なら井上和香のマウント取れるで」(前田日明)……2006年の『K−1 Dynamite!!』で、前田の愛弟子、所英男が、グレイシー一族の業師、ホイラー・グレイシーと対戦。2005年大晦日にはホイス・グレイシーと引き分けている所だが、この日は強烈な跳びひざ蹴りを顔面に見舞うなど、終始圧倒し、3−0の判定勝ち。大喜びの前田は、地上波中継のキャスターであるセクシータレント、井上和香を引き合いに出し、その男っぷり溢れる勝利を讃嘆。「すごい選手に勝って納得してます」と、照れ笑いで応える所だった。

「新しい家も建てたいね」(エメリヤーエンコ・ヒョードル)……2006年の『PRIDE男祭り』のメインで、マーク・ハントと対戦したヒョードルは、羽根折り固めで勝利。PRIDEヘビー級タイトル3度目の防衛にも成功すると、「今後は相手が強ければ強いほどやりたい」とコメント。続けて表記の目標を口にし、その無敵さと余裕ぶりをのぞかせた。試合後は、ライバルのミルコがUFCに移籍することへの質問も飛んだが、「(自分と戦わずに済む)そういう時期がきたということでしょう」と、意に介さず、改めて最強ぶりを印象づけた。

「誰かが受けなきゃと思い、OKした」(ジョシュ・バーネット)……2006年の『PRIDE男祭り』でバーネットは、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦。この年のPRIDE全大会に出場し、5勝1敗の好成績を残し、髙田統括本部長に、「彼がいなければ、今年のPRIDEはどうなっていたか」といわしめる大車輪ぶりだった。それだけに疲労の蓄積もあり、大晦日のノゲイラ戦は「みんなに反対されたが」としながらも、表記のコメントでプロレスラー魂を見せたバーネット。予想通り、後半、スタミナ切れが目立ち、結局、判定負けしたが、試合ではデスバレー・ボムを見せるなど、存在感を示した。

「超人なので、ダメージはない」(ミノワマン)……2006年の『PRIDE男祭り』で、念願の田村潔司戦を迎えた美能輪育久は、この試合を機に、「新人類となるため」、ミノワマンと改名。記念すべき初戦となった。しかし試合は田村の膝蹴りでアバラをやられ、最後はサッカーボールキックでKO負け。だが、表記のコメントで、超人らしさを見せた。漫画『キン肉マン』に憧れた本人は、3年後、同漫画を再現したプロレス興行「キン肉マニア」のメインも務め、各超人とのコラボTシャツも発売されている。

「お前は去年、たくさんの人と子供たちを裏切った。オレは絶対に許さない」(三崎和雄)……2007年、PRIDEがUFCに買収されたことで、同年大晦日は、残ったスタッフが各団体協力の下、『やれんのか! 大晦日! 2007』を開催。同大会では、“ヌルヌル事件”を起こした秋山と三崎和雄が対戦。三崎が1RKO勝ちし、マイクで表記のように秋山を断罪した模様がテレビで流れた。だが、実際のマイクはこの後、「でも、今日試合をして、お前の気持ちがオレにも届いた。これからはリングの上でたくさんの人たちと子供たちに、誠意を見せて闘ってほしい」と続いており、TBSの放送スタンスに疑問が呈された。

<文・佐乃良朋/『シリーズ 逆説のプロレスvol.4』(双葉社)>

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魔裟斗とKIDが再戦! いま、改めて格闘技界の名言&迷言を振り返る! http://battle.report/topics/19404.php Thu, 31 Dec 2015 07:00:00 +0900 魔裟斗とKIDが再戦! いま、改めて格闘技界の名言&迷言を振り返る!

 魔裟斗と山本“KID”徳郁の二人が、2015年12月31日大晦日『NIPPON FIGHT』にて闘うことが発表された。二人が闘っていた、格闘技ブーム真っ盛りの2004年には、地上波のテレビ中継も入り、各団体は1年でもっとも注目されるマッチメイクを出し続けてきたが、そんなスター選手同士の闘いからは数々の名言や迷言が生まれている。大晦日の11年ぶりの再戦を前に、そんな彼らの残した言葉たちを振り返ってみたい!

●「次は火星人とでも闘うかな?」(ホイス・グレイシー)……2004年の『K-1 Dynamite!!』で、ホイスが曙を下しての発言。139キロの体重差がありながら、わずか2分13秒で手首を決めてのギブアップ勝ちに、ホイスは、「人間に不可能はないと証明できた」と饒舌におどけてみせた。対する曙は「あららと思っているうちに決められた。ホイスはうまいよ。知らないうちに目の前に足があるし」と呆然。前年大晦日の格闘技転向から、戦績は6戦6敗となったが、「K-1が試合をさせてくれるかどうかわからないけど、勝つまでやりたい」と、持ち前のポジティブさをみせていた。

●「さすが(KID)。東京帰ったら、また飲みに行こうな」(魔裟斗)…… 2004年、大晦日を前にした10月に、山本“KID”徳郁から、「大晦日、試合でもして日本を盛り上げましょう」と挑発を受けた魔裟斗は、同年大晦日の「K-1 Dynamite!!」で、KIDとK-1ルールで対戦。対戦要望を受けた際は、「こいつ、何言ってるんだろう?」と、立ち技での実績のないKIDに冷ややかな魔裟斗だったが、1ダウンを奪われるなど大苦戦。結局、判定勝ちし、飲み友達でもあるKIDに、リング上からマイクで上記のエールを送ったのだった。この試合は同大会中継での瞬間最高視聴率(31.6%)も獲得している。

●「東京ドームにお集まりの……あっ、大阪ドームだ。地元なのにすみません!」(武蔵)……2004年の「K-1 Dynamite!!」(大阪ドーム)で、元WWEのプロレスラー、ショーン・オヘアと対戦した武蔵は、2R44秒、左ハイキックで鮮やかなKO勝ち。試合後のコメントでも、「2回にハイで倒すとセコンドに言っていた。横綱相撲? そう見えていれば嬉しい」と極めて余裕しゃくしゃくのコメント。ところが、試合後のマイクでの挨拶では、上記の凡ミス。どこかパーフェクト・ファイターになりきれない武蔵が愛すべき素顔を見せたのだった。

●「ひとつだけ言います。K-1、そして、柔道、サイコー!」(秋山成勲)……2004年の「K-1 Dynamite!!」で、秋山成勲はフランソワ・ボタを下し、総合格闘家白星デビュー。上記は試合後のマイクでの一言。主戦場に、組み技中心のPRIDEでなく、「テレビでの露出が多く、柔道の普及になる」とK-1を選んだ喜びも溢れている。なお、この試合のセコンドには清原和博が付き、秋山の勝利に、「最高に嬉しいわ」と歓喜。こちらのコネクションからか、清原は翌年大晦日の「K-1 Dynamite!!」で、開会宣言を務めている。

●「今日、試合をするまで、総合格闘技をなめてました。どうもすいませんでした!」(瀧本誠)……2004年の「PRIDE男祭り」で、シドニー五輪柔道金メダリスト、瀧本誠が総合格闘家デビュー。元力士の戦闘竜と闘ったが、相手のシュアな打撃にやや押され気味。3R終了間際に小外掛けを決め、なんとか判定勝ちしたが、マイクで上記の言葉を述べた。コメントブースでは、「初めての打撃で記憶が飛んでる」と、その体感を正直に吐露。「ほとんど柔道の技術だけで勝ったのだから、今後が楽しみ」(作家の夢枕獏氏)など、期待する声もあったが、その後6年の格闘技生活で6勝5敗。2010年3月16日、引退を発表した。

●「顔に傷はないよ」(ルーロン・ガードナー)……2004年の「PRIDE男祭り」で総合格闘家デビューしたシドニー五輪アマレス金メダリスト、ルーロン・ガードナーが、吉田秀彦に判定勝ちして。「グラウンド勝負になると思っていた」という吉田の述懐通り、互いのベース競技から寝技勝負が予想されたが、試合は終始打撃でガードナーが圧倒。上記コメントを引き出す結果となった。「完敗です。再戦するにしても、時間がほしい」とする吉田の一方、ガードナーは、「吉田は寝技が得意だから、立ち技で勝負しようと思った」と真意を語り、決戦まで6週間、重点的に打撃を磨いた成果に満足気だった。

●「大晦日にね、判定? 駄目だよ! KOじゃなきゃ!」(五味隆典)……2004年の「PRIDE男祭り」で、ジェンス・パルヴァーに1RKO勝ちした五味は、マイクを取ると、表記のカッコいい一言。矢沢永吉のライブでのMC、「最後にバラード? 駄目だよ。ロックで終わろう」を意識したものだったとか。五味は2005年の同大会でも桜井“マッハ”速人にKO勝ちし、「大晦日は、やっぱり判定じゃなくてKOだと思うんですけど……」。前年より抑えめになったのは、「この1年かけたのに、言葉があまり流行らなかった」からとか。

<文・佐乃良朋/『シリーズ 逆説のプロレスvol.4』(双葉社)>

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「お父さん勝ったぞ!」格闘技ブーム、2001年の大晦日に発せられた名言集! http://battle.report/topics/19353.php Wed, 30 Dec 2015 16:00:00 +0900 「お父さん勝ったぞ!」格闘技ブーム、2001年の大晦日に発せられた名言集!

 格闘技ブーム真っ盛りの頃、毎年開催されていた大晦日格闘技興行。地上波のテレビ中継も入り、各団体は1年でもっとも注目されるマッチメイクを出し続けてきた。スター選手同士の闘いから、有名アスリートのデビュー戦といった、テレビを意識した話題性抜群のカードが並ぶ。そんな晴れの舞台で発せられた名言、迷言の数々を一挙紹介すれば、不思議と大晦日が熱かったあの時代の記憶が蘇ってくるのだ!

●「アヤ、お父さん勝ったぞ! お父さん、勝ったぞ~!」(安田忠夫)……2001年の『INOKI BOM-BA-YE』のメインで、安田忠夫がジェロム・レ・バンナを下し、愛娘の彩美さんに向けてマイクで絶叫した名言。会場にいた愛娘を直後にリングに上げ、肩車するシーンはあまりにも有名だ。リングを降りると、猪木は笑顔で張り手をかまし、当時、格闘技界の要人だった“プライドの怪人”百瀬博教氏も、「日本イチっ!」と絶賛した。安田の劇的勝利で、対抗戦7試合を、1勝2敗4分けで負け越す格好となったK-1の石井和義館長も、「親子愛には勝てなかった」と泣かせるコメントを残した。

●「ハイキックは、見えませんでした」(永田裕志)……2001年の『INOKI BOM-BA-YE』で、ミルコ・クロコップの左ハイキックにより、21秒で秒殺KO負けをした永田は、「強い選手でした。ほんのわずかのスキを見事にやられた」、そして「ハイキックは、見えませんでした」と、完敗を認めた。一方、ミルコはこの約2カ月前(11月3日)、PRIDEで髙田延彦と引き分け。髙田の消極的なファイトに激怒し、「髙田は弱虫野郎。2度と闘いたくない」と言っていただけに、きっちりと勝負がついたこの日は上機嫌。試合後のカウントダウンイベントでマイクを取り、「皆さん、楽しんでいただけましたか? 来年、もっと強くなって帰って来ます」と笑顔で公約した。

●「引き分けをしないのが俺のスタイル。勝つか負けるかだけさ」(ドン・フライ)……2001年の『INOKI BOM-BA-YE』で、K─1のシリル・アビディを2R、チョーク・スリーパーで下した後の発言。この日の大会は、全7試合が「猪木軍 vs K─1」の対抗戦として行われたが(他に猪木&サスケ vs ジャイアント・シルバ&紅白仮面のプロレス試合も)、なんと、1試合目の髙田vsマイク・ベルナルドから4試合連続で引き分け。ようやく5試合目に、激闘の末に決着をつけたフライの粋なコメントだった。それまでの視聴者の不満も払拭するかのように、同試合は同大会中継の瞬間最高視聴率を記録した。

●「コーチで来日したので、突然のオファーに驚いた」(エベンゼール・フォンテス・ブラガ)……2001年の『INOKI BOM-BA-YE』では、もともと藤田和之vsジェロム・レ・バンナ、安田忠夫vsレネ・ローゼが予定されていたが、藤田の負傷欠場により、安田vsバンナ、ゲーリー・グッドリッジvsローゼに。ところがローゼが、実父が危篤状態になったという知らせで12月30日、緊急帰国。K─1軍のコーチとして来日していたブラガが代役を務めることになった。結果は引き分け。相手のグッドリッジも、「友人なのでやりにくかった」と感想。大晦日格闘技大会の黎明期、並びに、猪木プロデュースらしい、ドタバタ劇だった。

<文・佐乃良朋/『シリーズ 逆説のプロレスvol.4』(双葉社)>

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プチ鹿島的『2015年プロレス大賞』はこの人! http://battle.report/topics/19427.php Sat, 26 Dec 2015 16:00:00 +0900 プチ鹿島的『2015年プロレス大賞』はこの人!

 ファンなら誰もがニコニコしながら考えるであろう2015年の『私的プロレス大賞』。さっそく考えたい。なお、自分が直接会場で観た試合から選びます。

●MVP=鈴木みのる(フリー)……「私的」なことを書かせてもらうと、大技がどんどん進化するこのご時世で、シンプルなプロレスをする人たちにあらためて目を奪われた1年だったのです。でもシンプルは難しい。技術と経験と飛びぬけた才能がいる。たとえば、東スポ制定のプロレス大賞・最優秀タッグの「大仁田&長与」組。選出に違和感を表明する声も少なくなかったが、いっぽうでこの2人の間合いを中心に魅せてゆくファイトはずっと見ていたいと実際に感じる。

 そんななか鈴木みのるです。鈴木選手の試合も引きこまれる。自著『プロレスで<自由>になる方法』(毎日新聞出版)によると、どこの団体に行っても控室のモニターで他のレスラーの試合をみながらこう考えているという。

《「コイツ、なんでここまでやって人気ねぇんだろ?」とか、「あれ、なんでこいつ、たいしたことやってねぇのに人気あるんだろ?」とか思うんだけど、見ていくうちに「あ、これだ」っていう発見があるんだ。それが誰も気づかないような細かいポイントだったりすると、得した気になるんだよね。》

 プロレスの奥深さを思い知る一節である。ということで、年間最高試合も『鈴木みのる vs 杉浦貴(NOAH9・19大阪府立体育館)を選びたい。

●新人賞=橋本千紘(センダイガールズプロレスリング)……日本大学レスリング部出身の初の女子プロレスラー。このコラムでいち早く書きましたが、11月のスターダムとの5対5勝ち抜き戦での「3人抜き」は凄かった。勝ちっぷりもいいけど醸し出す雰囲気にやられた。来年も楽しみ。

 ああ、書きだしたらきりがない。鈴木秀樹の時代を超えた重厚さも、柴田勝頼の名勝負の頻発ぶり(充実ぶり)も、いまプロレス界でいちばんガウンが似合うであろう里村明衣子のことも、去年よりも団体を引っ張っていることがハッキリとわかる紫雷イオのことも、休養を逆に「修業期間」にしてほしい飯伏幸太のことも。書きだしたらきりがない。とにかく心に残ったレスラーは多い。

 そして何といっても今年はこれに尽きるだろう。天龍さんお疲れさまでした。2016年もプロレスが楽しみです。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。



「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)2014年8月7日発売 新書判304ページ





 今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


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初めてのドラゴンゲート観戦がスゴかった! 白川未奈コラム http://battle.report/topics/19396.php Sat, 26 Dec 2015 16:00:00 +0900 初めてのドラゴンゲート観戦がスゴかった! 白川未奈コラム

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。何事も、『初体験』はドキドキしちゃうものですが、2015年、冬。またまた、新しい扉を開くことができました。12月16日に後楽園ホールで行われた『FANTASTIC GATE 2015』、初のドラゴンゲート観戦にいってきました!

 兵庫県神戸市を中心に活動する『DORAGON GATE』は、90年代末にスタートしたプロレス団体。メキシコプロレス・ルチャをベースにしていることから、どの選手も華麗な空中技を得意としていて、さらに細マッチョのイケメンが多く所属。だから「空飛ぶホストクラブ」なんて呼ばれたりもして、女性を中心に大ブームを作ったんです!

 ですが! 世間の細マッチョブームとは反して、ゴリマッチョがタイプの白川は、世に聞く「ドラゴンゲート=イケメン細マッチョレスラー集団」というイメージがあって、なかなか会場に足を運ぶ機会がありませんでした。しかし、物は試しとはこのこと! やっぱり、プロレスは生で観るのと、イメージとは、全然違いますね~! ユニットの抗争も分かり易くて初心者にも親切。選手もイケメン揃いなだけでなく、みんなお喋りが達者。「一度の興業で1000の技が出てくる!」という触れ込みは本当で、ピョンピョン跳ねるしクルクル回るし、とにかく技がスピード感たっぷりですごい! 私の大好きな『昭和プロレス』とはまったく雰囲気が違うのですが、若いファンの方が多いことに納得しきりでした。

002
イケメンや野獣系やお笑い系など、選手のキャラが分かり易いのもドラゲーのいいところ。

 第1試合は、『サイバー・コング&問題龍vs堀口元気&斎藤“ジミー”了(ジミーズ)』だったんですが、まず、サイバー・コング選手の体の落書きがとてつもなく気になりました。身体がすごくゴツいのに、なんでワザワザ筋肉描いているのでしょ~? 絶対いらない……! でも、一回見たら忘れないなぁ~~人前に出るには、やっぱり個性って重要だよなぁ……と真面目に、自分のセルフプロデュースについて考えちゃいました……。一方、対戦相手チームのユニット『ジミーズ』は、名前とは裏腹に会場を、トークと細かいプロレス技で盛り上げていて、なんでジミーズなんて名前つけたんだろ~? プロレスラーは目立ってナンボじゃないのかな~? とか、色んな疑問が浮かんできました、でやはり見慣れない団体、予備知識がほとんど無しの状態で見た初めての『ドラゲー』にはハテナの部分もあって、プロレスを初めて見た、あの3年前を思い出しましたね。目の前の物が、全て新鮮でキラキラしている感じ!

003
選手のほとんどは、それぞれのチームに属していて、そのチーム間の争いも楽しかったりします!

 第2試合は、『石田凱士(オーバージェネレーション)vsビックR清水(Dia.HEARTS)』。清水選手の体の分厚さと、そこから繰り出されるパワーファイトに興奮! オーバージェネレーションの選手の試合では、お客さんが試合開始のゴングをならせるみたいで、私も勢いよく手を挙げてみたのですが、子供だけだったらしくダメでした! ドラゲーにはこういうイベントもたくさんあるから、子連れの若いお母さんお父さんのお客さんも多いんですね。家族でプロレス観戦は、私の夢の一つなので、羨ましかったです。

004
会場人気も高いヨースケ・サンタマリア(左)、女性客から「マリアちゃ〜ん!」なんて歓声があがります。

 そしてそして、第3試合は『望月成晃vsヨースケ・サンタマリア』。気になるレスラー登場! ヨースケ・サンタマリア選手です! オネエレスラーのマリアちゃん。DDTにも所属している女装レスラー・レディビアードちゃんに似てませんか!? ていう質問を、当コラムで皆様に投げかけたかったのに、この日は北側お席で観ていたので、全部バックショットに……。残念! でも、マリアちゃんのパンチラショットだけは、誰よりも撮れた気がしますよ……。

005
ちなみに、レディビアードちゃんはこちら。いつか、彼女とヨースケ・サンタマリア選手の対戦を観てみたいぃぃ!

 この日のマリアちゃんの対戦相手・望月成晃選手は、オーラがあってとってもかっこよかったです! 45歳でドラゴンゲート最年長選手、さすがの貫禄ですね! ほかの団体だったら40代で最前線を張っている選手はたくさんいるし、だからこそ、改めてドラゴンゲートはフレッシュな団体なんだなあと感じました!!!

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オープン・ザ・ドリームゲートの現王者である鷹木信悟選手(左)。ますます日に焼けて身体もゴツくなって……、なんだかとっても悪そうでした!

 そしてそして、セミファイナル!『VerserK軍vsオーバージェネレーション軍』。ここでまたしても『なんで~?』が発動。私の記憶の中では、鷹木信悟選手は、スーパールーキーのイメージが強く、若々しくて優しい選手だったので、いつの間にかヒールターンされててビックリ! なんで~&ショック! ヒールになるとショックな理由は、あんまりバックステージのインタビューとかで、喋ってくれなくなるというイメージがあるからなんですが……。兎にも角にも、ドラゴンゲートのユニット移動は激しいみたい! これまた、観戦を休むことなく行きたくなっちゃいます! 私はすでに、年明け1月13日のドラゴンゲート後楽園ホール大会の日は、お休みを取っちゃいました!

 さてさて! この日のメインマッチは、スペシャル10人タッグマッチ! 12月3日の後楽園ホール大会で、『戸澤陽の宝探し』なるものが行われたようで、それで決まった変則タッグマッチとのこと! なので、敵チームに自分と同じユニットの選手がいたり、タッグチームに、普段抗争しあっている選手がいたりします。

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土井選手(左)と吉野選手(右)。かつては通称「土井吉」としてタッグを組んだり、はたまたライバルだったりと、なにかと因縁のある二人によりファイナルが開始!

土井成樹選手と吉野正人選手の対決で、試合がスタート。この二人の対決は、黄金カードみたいですね! 腕の取り合い、丸め込みの応酬、とにかくスピードが速かった。その中でも、2人から疲れは微塵と感じませんでした。私の想像していたドラゴンゲート! これこれ~! て感じで拍手!

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 この日はドン・フジイ選手が忘年会で欠席らしく、『カラオケマシーン』なる選手が代わりに登場したのですが、オバQにしか見えなくて……。1対9のチョップ合戦まで始まって、もはや敵も味方もわからないカオス状態に! 最後は、エル・リンダマン選手の連続ジャーマンからのタイガースープレックスが決まり、試合終了! で終わりかと思ったら、土井ダーツ! VerserK軍の土井選手、喋りに喋り倒します。

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これは、1月13日の後楽園ホール大会での5対5、スペシャル10人タッグマッチの選手を決めるもの。しかも、矢を投げるのはここでも子供のお客様! 選手だけじゃなくて、自分もマッチメイクに関われちゃうなんて他の団体に無いなぁ~て思って、ドラゴンゲート初観戦の私でも、ドラゴンゲートファンの仲間に入れてもらった気がして、楽しかったです。

 では最後に、観戦後に寄ったご飯やさんでの写真でさよならしたいと思います。店員さんと、「ドラゴンゲートを初観戦してきた話」と、「私の一番好きなレスラーの話」をしていたら、私の説明がゴチャゴチャしていて誤解を招いたのでしょう……、こんなサプライズプレートをくれました!

010

 『ドラゴンゲート所属の獣神サンダーライガー選手』。と、いうわけで、今回のドラゲー初観戦記は以上です。それではみなさまプロレス、愛してまぁ~~~す!!!

■白川未奈プロフィール■

白川未奈twitter @minazaurusu
https://twitter.com/minazaurusu

白川未奈オフィシャルブログ「みなさん家」
http://ameblo.jp/mina-shirakawa

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[プチ鹿島]退団者続出の全日本プロレスが気になる年末 http://battle.report/topics/19174.php Sat, 12 Dec 2015 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]退団者続出の全日本プロレスが気になる年末

 全日本プロレスが気になります。本来ならこの時期は「世界最強タッグリーグ戦」にうつつを抜かしていればいい頃だ。開幕戦の選手入場式で『オリンピア』のテーマを聞いて「ああ、今年もこの季節か」と年の瀬独特の高揚感を楽しんでいればいいのだ。もういくつ寝るとお正月のリアル感。

 子どもの頃にみた最強タッグで馬場・鶴田組が優勝したとき「これでいい正月を迎えられる」という馬場さんのコメントを『週刊ファイト』で読んだ。あれがずっと忘れられない。というのも「年末にこれだけの大仕事をしたらそりゃぁいいお正月だろうなぁ」と小学生ながらに想像できたからだ。きちんと働いた人こそいい正月を迎えられるということを、学校でも社会でもなくプロレスが教えてくれたのです。そんな大事なことを教えてくれたのは、馬場さんの前は昔話の『笠地蔵』ぐらい。

 さて、そんな全日本プロレスがピンチだ。退団者が続出している。来年の日程もまだよくわからない。無事に年を越せるのか? と心配してしまう。唯一の救いは秋山準社長が「全日本を守らないといけない」と発言していることだ。

 それにしても惜しい。昔のプロレスの映像や写真をみると会場には大人が多い。全日本はそれに近い「大人のプロレス」の匂いがした。仕事帰りのサラリーマンが世間の混雑を避けて立ち寄れる場所。私はそんな会場の風景に染まるのが好きだった。

 全日本の魅力のひとつは、とにかくレスラーがデカい。曙、諏訪魔、KENSO、大森隆男、ジョー・ドーリング……。出てくる選手がデカかった。ただひたすらみているだけでいい。しまいにはありがたい気分になってくる。そんな人たちが超満員のハジケそうな会場ではなく、適度に落ち着いた雰囲気で観戦することが可能。これぞ異空間、大人のプロレスではないか。大人のプロレスとは「ブームにならなくてもいい」プロレスである。世間にチヤホヤされなくてもいい。他の団体やレスラーがいかに世間に振り向いてもらうか懸命なのに、全日本プロレスどこか超然としていた。

 でも、やっぱりこれは観客の論理だったのだなぁ。興行会社は客を入れてナンボという当然の事実を昨今の全日本のニュースで突きつけられた。何度もいうが、行けば面白いのに……。

 こうなると期待したいのが諏訪魔である。もうダメだと思うところから成り上がれるのがプロレスの醍醐味である。上に行くしかない状況はある意味チャンス。おまけに諏訪魔は天龍引退大会での藤田和之とのタッグ対決でも観客の期待をはずした。それならもう爆発するしかない。諏訪魔も藤田も。

 圧倒的な強さとまどろっこしさを感じさせてくれるのが諏訪魔の魅力。なかなかスーパーエースとして爆発しないジリジリとしたところはある時期のジャンボ鶴田を思い出す。諏訪魔の尋常でない不器用さは貴重だ。今だからこそ、全日本プロレス勢に注目したいです。



プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。


「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


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不滅のチャレンジスピリッツ、天田ヒロミ[チャクリキ甘井コラム] http://battle.report/topics/19001.php Sun, 06 Dec 2015 11:02:00 +0900 不滅のチャレンジスピリッツ、天田ヒロミ[チャクリキ甘井コラム]

チャクリキ代表 甘井もとゆきのファイティングスポーツはサイコー!
第6回「不滅のチャレンジスピリッツ、天田ヒロミ」

 これまでにも書いてきたように、ピーター・アーツやジェロム・レ・バンナなどのチャクリキの偉大な選手たちからはその付き合いの中で大切な事を気付かせてくれます。現在、チャクリキ・ジャパンでマネージメントをさせて貰っている“K-1の特攻隊長”天田ヒロミ選手もそんな選手たちの一人です。天田選手からは“チャレンジスピリッツ”の大切さを教えて貰った気がします。

 昔のチャクリキ・ジャパンにとって、天田ヒロミ選手は大きな壁でした。ノブ ハヤシ選手のK-1初参戦、JAPAN GP決勝での武蔵選手への敗北はキャリア的にしょうがないとしても、K-1 JAPAN GPへ5度目の出場となった2004年の静岡大会は、コンディションも過去最高、キャリア的にも不足無く、チャクリキチーム一丸となってJAPAN GPの初制覇を目指しました。

 決勝の相手はこれまたGP初制覇を目指す天田選手。この頃は誰もが天田選手と戦う際の戦法として「距離を取って、ローキックで勝負する」というのが定石でした。当然ながらセコンド陣もそうした指示をノブに出しました。しかし、ノブ選手は天田選手とパンチの打ち合いでの勝負を挑み、判定負けを喫し、天田ヒロミ選手がK-1 JAPAN GP初制覇を果たしました。

 試合後、どうして天田選手の得意なパンチの打合いでの勝負を挑んだのかノブ選手に聞くと、「せっかく決勝で天田さんと当たれたのに、パンチで勝負しないと意味ないでしょう? というか勿体無いです。少なくとも僕は天田さんとパンチで勝負したかった。負けても納得しています」と、こんなところでまで“ハートの男前ぶり”を発揮していました(苦笑)。

 余談ですが、以後、ノブ選手は海外でのK-1予選GPが主戦場となり、この大会が最後のK-1 JAPAN GP参戦でした。そう考えると納得出来る試合が出来た事の方が、気持ちに反して勝利を拾う行為をするより、今となっては良かった気がします。決勝の相手が天田ヒロミ選手だったのもある意味で運命ですね。

 まあ、ハートが男前のノブ選手だけでなく、天田ヒロミ選手は対戦相手をそんな気分にさせてしまうんですね。“男気”の塊とでも申しましょうか、兎に角、その男らしい試合に惹かれる選手が多いのなんの。「自分は引退するまでに一度、天田選手と戦いたい!」と熱望する選手が私の知るだけで数名おります。試合会場でも男性人気はダントツです。そして試合となれば日本一に輝いたボクシングテクニックをベースにパンチの打合いを挑み、多くの選手を豪腕で捩じ伏せてきました。天田選手と真っ向から打ち合って勝ったのは、世界広しと言えども、ジェロム・レ・バンナとマーク・ハントの二人だけだと思います。

 天田選手との付き合いが深くなったのは本当に最近で、2012年からです。それまでも当然、会場で会釈などは交わしていましたが、それ以上ではありませんでした。チャクリキの若手ヘビー級選手が、アントニオ猪木会長の主宰するIGFという団体にレギュラーで出場しており、日本人の強豪選手と対戦の経験を積ませたいと考え、天田選手に対戦のオファーをしました。

 天田選手からの条件はひとつでした。「この一試合だけじゃなく、今後も試合を入れて貰えませんか?」当時、ノブ ハヤシ選手は未だリング復帰まで遠く、ヘビー級選手がほとんど居なかったチャクリキ・ジャパンにとっても嬉しい提案でした。私は快諾しました。

 7月のIGF初出場に続いて、9月にはピーター・アーツ選手と組んでプロレスリングのタッグマッチに出場という仰天のオファーが来ました。それでも「ピーターやジェロムがトライしているのを見たら、僕もやってみようと思いました」と、プロレス初参戦を意に介さず、天田ヒロミ&ピーター・アーツという夢のタッグチームを実現しました。こうした夢のタッグチームは天田&ジェロム・レ・バンナ、天田&レイ・セフォーと次々と実現しました。こうした経験をしたK-1日本人選手は恐らく天田選手一人だけでしょう。

 また、この年の10月も決して忘れる事が出来ません。新生K-1の両国大会に天田選手をブッキングした後、IGFからも異種格闘技線のオファーがありました。天田選手とミーティングをし、この勢いを大事にしようという事で両方出場する事に決めました。10月14日にK-1両国大会に出場し、翌15日はセコンド嚴士鎔選手の結婚式、その翌日16日がIGFで異種格闘技戦と誰も経験した事が無いような濃密なスケジュールをこなしました。この3日間で天田選手と私の距離も縮まった気がします。

 私も、セコンドの嚴選手もふらふらでしたが、一番キツい筈の天田選手は終始にこやかで「こうしたキツい試合こそ、僕の待ってた通りですよ!」と笑っていました。改めてその気持ちの強さに敬服しました。

 天田選手の試合前の雰囲気はピーター・アーツやブランコ・シカティックに近いです。次第にピリピリして無口になり、試合に集中してゆきます。この時には周りは少し距離を空けるなど近寄り難い雰囲気となります。ノブ ハヤシ選手やジェロム選手は一瞬で気持ちを切り替える事が出来るため、試合近くまでリラックスムード。試合直前に顔つきが変わります。一概にどちらが良いとかは無いですね。こればかりは選手が長く親しんで来た気持ちの上げ方が一番だと思います。

 そうしたキツいスケジュールをこなして以降、天田選手が私のブッキングやマネージメントに対して「ノー」と駄目出しした経験はほとんどありません。逆に初めてのトライでは「大丈夫でしたか? 試合に対してお客さんは沸いていましたか?」とのプロフェッショナルな言葉を良く聞きます。色々考えるくらいなら、とにかくやって見よう! 天田選手も私も、根っこにはそんな考えがあるのでしょうね。

 天田選手とは数多くの挑戦を続けてきました。MMAルールへの挑戦(キック&MMA複合ルール)、シュートボクシングへの挑戦、中国への初遠征、小川直也選手との夢対決、キングオブコントへの挑戦などなど。天田選手の不滅のチャレンジスピリッツがある限り、この挑戦はまだまだ続いてゆくでしょう。

 現在、天田ヒロミ選手は日本のほぼ全部のメジャーキック団体に参戦しました。団体によっては様々なカラーがあるキック界で、いかに「天田ヒロミ」という名が別格であるのかを示すエピソードだと思います。

 そうした日本人選手のレジェンドでありながら、試合前にはいつもワクワクしている天田ヒロミ選手。「甘井さん、今度の○○選手は打ち合ってくれますかねぇ」と拳を交える瞬間を何よりも楽しそうに待つ天田選手。有名漫画「ドラゴンボール」では主人公、孫悟空が強敵との対戦を前に「オラ、ワクワクしてきたぞ!」という台詞を言うのがお馴染みですが、そうした毎日をリアルで送っているのが天田ヒロミ選手です。

 思えば、今、我々チャクリキの周りにはピーターやジェロムやサップなど多くの有名選手が居ますが、彼らとの友情にある根っこは、天田選手やノブ選手が拳を交えて、互いの敬意のうちに勝ち得た物だと、改めて気付かされます。少年漫画のような「対決→友情」の毎日。ファイティングスポーツの世界は本当に魅力的です。

「子供たちと遊ぶ時も、僕は上目線ではなくて五分に遊ぶようにしているんです。その方が僕も、子供たちも楽しいですからね」と常々語る天田選手。その気持ちがある限り、ワクワクするようなチャレンジスピリッツは今後も不滅でしょうね。

甘井もとゆき
PROFILE
1967年4月22日生まれ。ドージョーチャクリキ・ジャパン株式会社 代表取締役。オランダ・アムステルダムを本拠地とする格闘技道場の名門ドージョーチャクリキの日本代表。日本人選手のマネージメント、外国人選手の招聘、自主興行の開催などを通じ、ファイティングスポーツの世界に携わっている。
ドージョーチャクリキ・ジャパンHP:http://www.chakuriki.jp/
フェイスブック:http://www.facebook.com/motoyuki.amai

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ノアはGHCベルトを鈴木軍から取り戻せるの!? 白川未奈コラム http://battle.report/topics/19008.php Sat, 05 Dec 2015 16:01:00 +0900 ノアはGHCベルトを鈴木軍から取り戻せるの!? 白川未奈コラム

アマゾネス白川こと白川未奈のプロレスコラム「バルコニーで待ってて」
第7回戦

001

 あなたのハートにパワーボム! アマゾネス白川こと、白川未奈です。今年も一ヶ月を切りました…….。なんだか寂しい気持ちになりますが、12月は楽しみいっぱいぃぃ!!! 街はイルミネーションでキラキラになるし、12月26日は私の誕生日だし!!!!(どうでもよくないですよ!)そして、12月23日は、プロレスファン注目、NOAHの『旗揚げ15周年記念大会』が大田区総合体育館で行われますねっ!!!

 ビッグマッチへ向けて、私も心の準備を徐々にしていかなきゃ! ということで、『11.20 NOAH 後楽園ホール大会』に行ってきました。感想から先に書くと、もうこの日のNOAHは、瞬きも不可能なスゴいカードが多すぎて……コンタクトがからっから……!!!

002

 まずは『小川良成 vs ザック・セイバーJr.』の試合。二人の、読み合い合戦がとにかくスゴかったです! 腕の取り合い、脚の取り合い、エビ固めの連続などなど……。やられたらやり返す! でも同じ事はしない! 二人がずーーっと重なっていたので、まるでオブジェのようで……この姿を銅像にしたら、かっこいいだろうな~とか思ったり!

 今回は小川選手の勝利でしたが、この二人の試合がまだまだ見てみたい! しか~しザック選手、来年はNOAHのマットには上がらないらしく、残念……。ようやくザック選手の魅力に気づいた私はタイミングが遅すぎたというワケです……。だからプロレスは一試合一試合が見逃せない。プロレス観戦への気持ちを、グッと引き締めてくれたそんな試合でした。

 グラウンド攻防の粋を見たあとは……、分厚い二人のぶつかり合い!『モハメド・ヨネ vs 齋藤彰俊』の試合です。お互いがお互いを、膝つかせて蹴り合う! それで満足行かなければ、場外でやり合う! 男らしい熱いファイトが見応えたっぷりでした!

003

 このあと……ヨネ選手、ゴツン。いい音なってました~! これこそ、リングサイドの醍醐味だぁぁぁ!

 そして、そしてお次は! なかなかみれない、超危暴軍対決。『拳王・マイバッハ谷口 vs 大原はじめ・北宮光洋』の試合。拳王選手のキックは、何発蹴っても綺麗で! キックボクシングを習っている私としては、さらにウキウキ! 大原はじめ選手は私の中で、可愛いキャラクターみたいなイメージだったのですが、この日はすごく男らしく見えました。

004

 普段戦わない相手とやりあったり時に見せる、いつもと違う表情に、グッときちゃいます! ムイ・ビエンを決めたときも、結構追い詰めてたので、きたーーあああーー!! と、すっかりはじめ選手を全力応援しちゃってました!!! 私って単純だ……。

 しかし、マイバッハ選手が絶妙なタイミングではいってきて、マイバッハプレスで、はじめ選手の負け。拳王選手とはじめ選手の一騎打ちは、大田区体育館で見れる!早急に、超危暴軍応援グッズを買わなきゃ!! 私って単純だ……。

005

 さてさて、ここまでですでにお腹いっぱいな試合ばかりでしたが、この日のメインマッチも豪華すぎるカード!! 男は背中で語れと言いますが、(白川はそういう方がタイプ!)見てください! 鈴木みのる率いる『鈴木軍』と、丸藤正道の率いる『ノア連合軍』の団体戦。12月23日に行われる旗揚げ15周年記念大会では、現在鈴木選手に奪われているGHCのベルトをかけて丸藤選手が挑戦します。

 この日の試合は、その選手権試合へ向けての前哨戦なのですが、丸藤選手だけではく、ノアの選手たち全員の背中から「俺たちがNOAHを守り抜く」という決意がビンビン伝わってきました!!! しかし、試合開始から約10分、原田大輔選手がエル・デスペラード選手にダイビング・ボディプレスからの片エビ固めでスリーカウントをとられてしまい「ああ負けてしまったー! 嘘でしょー!?」と、落ち込んだんですが、「は! イリミネーションマッチだった!」ということを思い出したのでした。

 『イリミネーションマッチ』とは、負けた選手から順々にリングを降り、最後まで残った選手の所属するチームが勝ち、というルール。なので試合の流れによって相手5人とたった一人で闘わなければならない、みたいなことにもなっちゃうんです。この日はその後、TAKAみちのく選手が小峠篤司選手を回転エビ固めでフォールし、そのTAKA選手を丸藤選手が虎王でやっつけ、杉浦貴選手はデスペラード選手をオリンピック予選スラムで潰し! といった感じでノンストップ!

006

 この日の私は、飯塚選手に好かれていたようで……、こんな感じで、つねに飯塚選手に気をとられてしまい、気がついた頃には、丸藤選手と鈴木選手の二人だけがリングにいる状況になっていました。これもリングサイドあるあるですかね!

 フォールやギブアップだけでなくトップロープから落ちても負け、というルールだったので、ロープ際での攻防はドキドキが止まりませんでした。試合は、オーバーザトップロープ、つまり鈴木選手が丸藤選手を場外に落としてしまい、鈴木軍が勝利という結果になりましたが。ですが、鈴木選手の胸元は真っ赤に腫れ上がっていたし、NOAH勢は確実に追い込んでいたと思います!

 12.23大田区総合体育館での両チームの戦い。きっとこの日は、大きな節目になるんだろうなと思います。NOAHの記念興行で、ミドリ色のマットで、「ノアおめでとーー!」と幸せな気分に浸りたいのが本音ですが……、鈴木軍のチームワークの良さ、強さも、沢山見てきたので……、只今、ものすっごい複雑な心境なんです! 大田区総合体育館への期待値がグググ〜ン! と上がったので、ゼッタイゼッタイお休みください、マネージャー!

007

 また、今後が気になるのは、NOAHのマットに戻ってきた潮崎豪選手。11月20日の時点では、ブーイングよりも声援の方が多かった。ですが、鈴木軍に勧誘されていたりもして、気になる……。どうか悪に染まらないでならないでいてほしい! みなさんはどう思いましたか? あぁーーーーいまはホントにNOAHが面白い! ファンのみなさんと色々語りたい度MAXです! 誰かぁーーーー! てな感じで、プロレス愛してまぁーーーーーす!

■白川未奈プロフィール■

白川未奈twitter @minazaurusu
https://twitter.com/minazaurusu

白川未奈オフィシャルブログ「みなさん家」
http://ameblo.jp/mina-shirakawa

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[プチ鹿島]天龍源一郎引退から二週間、未だ革命は続いている http://battle.report/topics/18899.php Sat, 28 Nov 2015 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]天龍源一郎引退から二週間、未だ革命は続いている

11月15日の『天龍源一郎引退 革命終焉』両国国技館。あの日から間もなく二週間が経つけどまだ余韻に浸っている方も多いだろう。私もそのひとり。
あの日の試合についてはいろいろ語られている。ここでは、私はあの日のお客さんの多様さについてあらためて振り返りたいんです。
昭和も平成も、どちらもトップレスラーであった天龍の引退試合には各世代、各層のファンが集結した。9月2日の天龍プロジェクト最後の後楽園ホール大会は「ああ、昭和の頃からずっと見ているファンが多いのだろうなぁ」と思うほどのお客さんの濃さだったが、両国はコア層にプラスして若いファンも多くいた。素晴らしい風景。
久しぶりにプロレス会場に来たと思われる人たちもいた。私の席の後ろの男性二人組は「天龍、辛そうに歩いていないか? 腰が悪いのかな」とささやきあっていた。最近の天龍のコンディションを知らないのだろう。でも引退と聞いて久しぶりに駆けつけたのだろう。
そうかと思えば、私の前列には40〜50代と思える女性が4人並んで座っていた。いったいどういうプロレスファン歴を持つ人たちなのか? 天龍と一緒に年齢を重ねてきたお姉さま方なのだろうか。私はもう興味津々。
お姉さま方の各試合の反応を見ていると興味深いことがわかった。あれだけ館内が盛り上がった越中詩郎、北原光輝らベテランレスラーより、石井智宏、オカダカズチカに好反応。嬉しそう。
ああ、もしかして最近プロレスを好きになってくれた人たちだろうか。いわゆる「プ女子」だったんだ、いいことだと私は思っていた。
ところが。
天龍の引退セレモニーになったときだ。ゲストのテリー・ファンクのテーマ『スピニングトーホールド』が館内に鳴り響いた瞬間、お姉さま方が全員イスから飛び上がらんばかりに、全身をくねらせてノリノリ状態になったのだ!
ああ、そうえいえば人気絶頂だった頃のテリーにはチアガールがいて常に「黄色い声援」に包まれていた。あのときの女子にちがいない! 時空を超えて天龍の引退を見届けにきてくれたのだ。テリーも来場するというので足を運んでくれたのだろう。「元祖プ女子」のお姉さま方だったのである。いい風景だった。
ということは、お姉さま方は石井やオカダに興味津々だったけど、元祖プ女子にも彼らのファイトは「届いた」のだろう。もしかしたら今後も会場に来るかもしれない。天龍革命のなによりの証拠だ。革命は続いているのである。
いろんな時代のファンを集めて引退大会をやった天龍はやっぱりすごかった。
2週間経った今でもうっとりしています。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。


「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか!? http://battle.report/topics/18674.php Thu, 19 Nov 2015 20:00:00 +0900 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか!?伝説の最強格闘家。それは、男のロマンである。
2012年度大宅賞受賞のベストセラーノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』が、ついに漫画化。原作・増田俊也&漫画・原田久仁信の男のタッグで、天才柔道家・木村政彦の生涯を描く。
第7巻では、牛島辰熊のもとで血の滲むような特訓の日々を送る木村政彦。そして、牛島から魂を受け取った木村は圧倒的な強さで天覧試合を制覇する。
名実ともに日本一の柔道家になった。しかし、時代は太平洋戦争に突入していく……。
『KIMURA Vol.7 ~木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~』
発売元:双葉社
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-30961-4.html]]>
[プチ鹿島]プロレスファンとは、推理小説の読者でもあるのかもしれない http://battle.report/topics/18627.php Sat, 14 Nov 2015 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]プロレスファンとは、推理小説の読者でもあるのかもしれない

試合展開を楽しむのと同様、推理にしびれる。醍醐味は試合だけではない。その興行で誰と誰がマッチメイクされるのか? もうワクワクがとまらない。究極が対抗戦ではないだろうか。
シングルやタッグを順々にやるのもよい。全員がリングにあがって勝ち残りを決めるイルミネーションマッチも面白い。そして試合順、試合展開を一気に楽しめるのがシングルマッチ勝ち抜き戦である。
12日におこなわれた「センダイガールズ VS スターダム 団体対抗シングルマッチ勝ち抜き戦6vs6」は、勝ち抜き戦の醍醐味が爆発した。
柔道の団体対抗戦をモチーフにした戦い方だが、プロレスはそこにひと手間加える。この日のルールは以下。
・第1試合の出場者だけ発表され、2試合目以降の出場順は選手入場時までわからない
・10分引き分けの場合は両者失格
・大将戦は時間無制限1本勝負
怒涛のドラマがスタート。センダイガールズの新人・橋本千紘がいきなり3人抜き。騒然とする後楽園ホール。
橋本は名門・日大レスリング部出身初の女子プロレスラーであり、レスリングの天皇杯全日本選手権女子67キロ級3位などの実績を持つスーパールーキー。
10月11日にデビューしたばかりで東京のファンには初お目見えだったのだが、試合前から尋常ではないことがわかった。上背こそないものの、背中の筋肉のもりあがりがすごくてその後ろ姿は中西学を思い出したほど。レスリングのタックル、水車落としが次々に炸裂。総合格闘技のような風景に対抗戦の緊迫感も相まって観客は橋本ひとりに心を鷲掴みされた。
こうなると、注目されるのはスターダムの4人目に登場する紫雷イオの試合ぶりだ。相手はキャリア1ヶ月の新人ですでに3試合戦っている。エース格の紫雷イオとしては勝利という結果も当然として、試合をどう見せるかという非常に難しい「お題」を突き付けられた。いったいどうするのか。「キレイな試合」をしたらダメだと思った。
すると、紫雷は気迫と怖さを前面に打ち出して余裕もみせながら「片づけた」のだ。紫雷イオは女子プロレス界を引っ張ってゆく風格が本当についた。難しい試合に見事に満額回答。こういう特殊な状況を楽しめるのも、勝ち抜き戦という試合の妙である。
このあとも10分じゃ足りない里村明衣子と宝城カイリの組み合わせが実現したり、センダイガールズの「大将」に新種の若手ヒール・カサンドラ宮城が抜擢されたり、すべて「試合順の妙」が反映された。最後カサンドラ宮城は敗れたが、これも今後の成長物語と考えたら絶妙なキャスティングだった。
試合ごとに新鮮で、自分の展開予想も楽しめた。
「推理小説」の読後感は素晴らしかったのである。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
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知ってた? 大相撲の土俵は毎場所「手作り」!! http://battle.report/topics/18459.php Wed, 11 Nov 2015 14:00:00 +0900 知ってた? 大相撲の土俵は毎場所「手作り」!!直径15尺(4メートル55センチ)の土俵は、本場所ごとに新しく作り直されています。
土俵作りは「呼び出し」の仕事で、「荒木田」と呼ばれる粘土質の土を突き固め、力士が四股を踏んでも足跡がつかない硬さにします。
仕上げは本場所前日の「土俵祭」です。15日間の興行が無事に終わるようにと、神官装束の立行司が祝詞を奏上。土俵中央に勝ち栗、洗米、かやの実、昆布、スルメを埋めて"神聖"な土俵を完成させます。
その土俵の上には吊り屋根があり、青、白、朱、黒と4色の房が下がっています。吊り屋根になったのは昭和27(1952)年秋場所からで、房はかつてあった柱の代わりです。
房は絹糸製で長さ2.3メートル、太さ70センチ、重さ25キロ。思ったよりも大きなものです。
房の色は、土俵を邪気から守る4種の動物(守護神)を象徴しています。青房は青龍、白房は白虎、赤房は朱雀、黒房は玄武です。青龍は龍、白虎は虎、朱雀は鳥。では、玄武とは?
(1)亀と蛇
(2)獅子と象
(3)犬と猫

答えはココを押す! 答え :(1)


出題:浜川卓也

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[チャクリキ甘井コラム]バダハリとメルビン・マヌーフ http://battle.report/topics/18478.php Sun, 08 Nov 2015 10:01:00 +0900 [チャクリキ甘井コラム]バダハリとメルビン・マヌーフ

チャクリキ代表 甘井もとゆきのファイティングスポーツはサイコー!
第5回「バダハリとメルビン・マヌーフ」


ドージョーチャクリキは多くの名選手を輩出してきました。あのラモン・デッカーに勝ち越し、あらゆるベルトを手中に収めた軽量級の雄、ギルバート・バレンティーニ。
チャクリキ重量級のボスとして君臨し、当初は出場予定の無かったK-1 GPに急遽エントリーし、全試合KO勝ちという快挙で初代K-1王者に輝いた「伝説の拳」ブランコ・シカティック。
そして言わずと知れた「20世紀最強の暴君」ピーター・アーツ。この3人が同時に活躍していた時代はまさにチャクリキにとっての「黄金時代」でした。
この頃はオランダのチャクリキ本部自体も多くの格闘技興行を手掛けており、最軽量級からスーパーヘビー級まで全ての王者がチャクリキ所属という期間もありました。それ程選手層が充実していたのです。
スーツ姿で椅子に座ったトム・ハーリック会長を囲んで、ギルバート、ブランコ、ピーターの3大王者がそれぞれ3本のベルトを持って撮った写真はこのチャクリキ黄金時代を象徴する一枚で、今でも私はこの写真を見ると背筋が引き締まる思いが致します。
そうしたチャクリキを象徴する選手たちとは逆に、「え! この選手もチャクリキ出身だったの!?」と、知識のある格闘技マニアの方以外にはおそらく予想外の選手たちも、かつてチャクリキに在籍していました。それが「悪魔王子」バダ・ハリ選手と、「猛獣」メルビン・マヌーフ選手です。


このチャクリキ道場での集合写真を見てください。トム会長、ノブ選手、ロイド・ヴァン・ダム選手、メノー・ダイクストラ選手などと一緒に映っているのは、写真の一番右端がメルビン・マヌーフ選手、その隣がバダ・ハリ選手です。
メルビン選手はチャクリキのロゴの入ったキックパンツを履いています。バダ・ハリ選手はトム会長のTシャツを着ております。この二人にこんな時代があった事、初めて知った方がほとんどではないでしょうか?
バダ・ハリ選手は少年時代からチャクリキに通っておりました。モロッコ系というマイノリティの出身であったバダ選手は少年時代に虐められる事も多かったのではないかと想像出来ます。
少年時代にはチャクリキ伝統の赤道衣を着けて空手大会に出場。数々の大会で優勝を果たしました。ブランコ・シカティックが欧州にて「M−1」というキックの世界大会を始めたときには未成年ながらチャクリキ代表として出場し、準優勝を果たしました。
ちなみにこの時、決勝戦でバダに反則勝ちして優勝した選手が、2003年11月の新日本プロレス横浜アリーナ大会に初来日し、ヤン・ノルキア選手とK−1ルールで戦ったイワン・ルーデン選手です。天田ヒロミvs柴田勝頼の対決が行われた大会と言えば憶えている方も居られるでしょう。
よく、鳴り物入りで外国人選手が大会出場を果たす時「日本初上陸!」などと煽りますが、実はこれは間違いの場合が多いのです。と言いますのも、詳しい方ならご存知の通り格闘技の世界では試合に臨むのにセコンド(コーナーマン)の存在は必要不可欠であり、若手選手を経験のため、敢えてセコンドとして日本に送る場合もあるからです。
バダ・ハリ選手は2005年11月にK−1デビューを果たしますが、実は2002年9月のK−1大阪城ホール大会にて、逆輸入戦士としてチャクリキオランダ本部から参戦したノブ・ハヤシ選手のセコンドとして日本初来日を果たしています。
バダ・ハリ選手、弱冠17歳の頃です。同じような例では、あのタイロン・スポーン選手を2度に渡ってKOし、日本での試合を期待されているチャクリキのアミール・ゼヤダ選手もピーター・アーツ選手のセコンドで既に2〜3度来日しております。
トム・ハーリック会長の口癖に、若い選手を褒め、他者にアピールする際に「おい、こいつは将来、あのピーター・アーツを超えるぞ!」というフレーズがあります。一部の人にはお馴染みの台詞でしょう。逆に言うと、それ程ピーター・アーツ選手がトム・ハーリック会長が手掛けてきた選手たちの中で群を抜いて凄かった事を端的に示している台詞だと思います。
最初、この言葉をトム会長は日本逆上陸デビュー戦のノブ・ハヤシ選手のために使いました。最近ではヘスディ・ゲルゲス選手やラウル・カティナス選手のアピールの際にも使いました。ピーターを超えるかどうかはともかく、それ程トム会長がその選手に期待しているという証であります。
17歳で、長身ではあったものの、身体も細くおどおどした印象のバダ・ハリ選手を、トム会長は「アマイ、こいつは将来、あのピーター・アーツを超えるぞ!」と紹介してくれました。しかし、臆病そうなバダ少年を見るとトム先生の言葉に対して半信半疑だったのを思い出します。
一緒に食事をしてもムスリムのためか、バダ少年は料理の中にどのような素材が使われているのか、カタコトの英語で聞いてきます、私も一生懸命カタコトの英語で説明しましたが、上手く伝わらなかったのでしょうね。
バダ少年はほとんど食事に手を付けませんでした。他にもバダ少年は神経質そうな印象で、あんなに神経が細くて選手として大成出来るのかなぁ? などと心配しておりました。
その後にチャクリキを離脱したバダ・ハリ選手が、3年後にK−1選手として日本で戦った際に私は目を疑いました。あのおどおどしたバダ少年が、リング上で太々しく振舞うバダ・ハリ選手と同一人物だとは、暫くの間、姿形は同じと理解出来ても、心理的に納得がいきませんでした。
後にノブ・ハヤシ選手に、バダ・ハリ選手の本質は、私が最初に会った時のように、神経質でナイーブな性格で変わりないと聞かされました。そうするとあの「悪魔王子」の太々しい態度は、そうしたメンタルの弱さを覆い隠す彼なりの「仮面」なのでしょうね。
その証拠に、K-1などのバックステージでトム・ハーリック会長とすれ違う際に、バダ・ハリ選手は引け目からか目を逸らす事が多いのです。こうしたメンタルの弱さが、ピーター・アーツ選手はK-1 GPを3度制し、バダ・ハリ選手が結局一度も優勝出来なかった僅かな差になっていると感じます。トム会長の言葉通りにピーターを超えられるかどうか? それは今後心の弱さを克服するかどうかに懸かっていますね。
一方の「猛獣」メルビン・マヌーフ選手はバダ・ハリ選手と対照的です。最初にメルビンの話を聞いたのは、今のチャクリキには身長170cm程度でノブ・ハヤシ選手に一歩も引かない打ち合いを挑む黒人選手が居る。しかも総合(総合格闘技=MMA)の選手らしい、というオランダからの噂話でした。
当時はノブ・ハヤシ選手は逆輸入ファイターとして試合の度にオランダから「来日」していましたので、K-1参戦で来日したノブ選手に聞いてみました。「ああ、それはメルビンですね」と教えてくれました。そしてノブ・ハヤシから教えて貰ったメルビン・マヌーフの経歴は壮絶の一言でした。
彼は若い頃にコンビニ強盗を2度やって逮捕されている本物の悪党でした。また同じコンビニ強盗を再度やる所に、若きメルビンの頭の悪さを感じます。もう一度、バダ・ハリと一緒にメルビンが写っている集合写真を見てください。
メルビンの右足首に白いサポーターがありますが、この中にはGPSが入っております。仮釈放となったメルビンは、犯罪者の更生プログラムの一環としてチャクリキに通っていたのです、しかも仮釈放中ですから、常にGPSを携帯し、警察に現在地を伝える義務があったのです。
最初にメルビン・マヌーフの話を聞いたとき、私は当時日本でPRIDEが人気でしたので、PRIDEに売り込みたいと考えました。しかし、前科2犯のメルビンにはビザの取得が困難であり断念した記憶があります(チャクリキ離脱後ですが、その後にビザ取得が出来るようになってメルビンはHERO’Sに初来日を果たしました)。
さて、噂の「ノブに一歩も引かない打ち合いを挑む」の件ですが、実はこれはメルビンがノブに喧嘩を売ったのが真相です。流石にメルビン、「ワル」ですね。「今度のスパーリングでノブ・ハヤシにガチで仕掛けてやる」と、ノブの何が気に入らなかったのか、メルビンは一方的に喧嘩宣言をし、周りに吹聴したそうです。
当然これはノブの耳にも入りましたが、「もうね、チャクリキのスパーリングはガチャガチャですから、メルビンみたいに宣言しなくても、たまに仕掛けて来る奴は居ますよ。それで、そこで気持ちが折れていてはプロにはなれませんので、僕も必死でしたね」と、特にメルビンの挑発を意に介さず、遂にノブvsメルビンの喧嘩スパーが行われました。
持ち前の突進力でグイグイと前へ出て来るメルビンですが、突っ込んだ所にノブの強烈なパンチを喰らい、何度も後ろに転がされたと聞きます。その後はまるで日本の少年漫画のようですが、喧嘩が終わればノーサイドで、ノブとメルビンは友達になったようです。思いっきりノブとドツキ合いをしてメルビンの心も晴れたのでしょうね。
ノブ選手が白血病から退院後、K−1来日選手の宿泊ホテルにトム会長を尋ねてゆき、ロビー横の喫茶スペースにてトム会長、ノブ選手、私の3人でコーヒーを飲みながら歓談していたところ、「猛獣」メルビンは私たちの姿を見つけて突進してきました。
もちろん昔のようにノブに喧嘩を売りに来た訳ではありません。退院したノブに握手の手を差し出し「ノブ、退院おめでとう」と言うために走って来たのです。メルビン、本当にナイスガイです。


甘井もとゆき
PROFILE
1967年4月22日生まれ。ドージョーチャクリキ・ジャパン株式会社 代表取締役。オランダ・アムステルダムを本拠地とする格闘技道場の名門ドージョーチャクリキの日本代表。日本人選手のマネージメント、外国人選手の招聘、自主興行の開催などを通じ、ファイティングスポーツの世界に携わっている。
ドージョーチャクリキ・ジャパンHPhttp://www.chakuriki.jp/
フェイスブックhttp://www.facebook.com/motoyuki.amai
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[プチ鹿島]「私だから乳癌に選ばれた」レスラー・北斗晶の“振る舞い”について http://battle.report/topics/18359.php Sat, 31 Oct 2015 16:00:00 +0900 [プチ鹿島]「私だから乳癌に選ばれた」レスラー・北斗晶の“振る舞い”について


北斗晶の乳がん告白は大きなニュースとなった。いや、社会現象になったといってもいい。あの告白以降、全国で乳がん検診の問い合わせや予約が激増しているという。

北斗晶ここにあり。あらためてそう感じた。

タレント「鬼嫁・北斗晶」しか知らない人にぜひ知ってほしいのは、彼女はプロレスラー時代から「人前での振る舞い」を誰よりも考え、人心をつかんでいたことだ。

90年代前半に女子プロレスに団体対抗戦時代が訪れ、そのときブレイクしたのが北斗晶だった。それまでは人気レスラーだったがトップではなかった。

しかし、対抗戦に興味を持った男性ファンが、女性ファンが多かった女子プロレスの会場に大挙して駆けつける現象が起きたのだ。ここで注目を集めたのが「プロレス頭」が良い北斗だった。

試合内容はもちろん、マスコミを通じてのプロレス観の披露、試合後のマイクなど、「言葉」と「問題提起」で男性ファンも惹きつけた。

当時もっとも影響力があった「週刊プロレス」は、北斗晶を「女・猪木」と名付けプッシュしまくった。この時期、男子プロレスでは猪木がセミリタイヤしていたので北斗に猪木の幻影を追った男性ファンも少なくなかったのだ。

技が高度なレスラーはたくさんいたが、レスラーとしての振る舞い、存在感を見せつけるという意味では北斗晶は男女ふくめて断トツだったと思う。

要は「自分がどう見せてゆくか」という、自分の役割のことを完璧に考えていたのだ。超やり手である。そのあと芸能界でスターになってもまったく驚かなかった。

今回、北斗晶のブログにこんな記述があった。

《女性の12人に1人は乳癌になるとも言われています。(略)もしかしたら、それを大勢の人に伝えられる私だから乳癌に選ばれたのかも…そう思うしかありません。》

この文章。病気になったことすら「自分の役割」と考えている。相変わらず人前でのふるまいを意識している。人に勇気を与えるという役割意識。北斗の言葉で励まされた人はたくさんいただろう。乳がんのことをもっと考えようと思う人も今回増えた。

北斗はまたしても「問題提起」を見せてくれたのだ。その闘う姿勢を。

私は北斗晶の今回の振る舞いを、そう受けとめている。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





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[プチ鹿島]『スター・ウォーズ』で始まり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で終わる天龍源一郎 http://battle.report/topics/18125.php Sat, 17 Oct 2015 17:01:00 +0900 [プチ鹿島]『スター・ウォーズ』で始まり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で終わる天龍源一郎



2015年10月21日がもうすぐやってくる。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティとドクが1985年からタイムスリップした「未来」がもうすぐなのである。これに関連した話題も多くなってきた。たとえばシカゴ・カブス。

映画の中で2015年10月21日へとタイムスリップしたときに、町中で流れるニュース速報で「カブスがワールドシリーズに優勝」という一報が流れるシーンがあった。するとカブスは「本当の2015年10月」、ナ・リーグの地区シリーズを制し、12年ぶりにリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。このまま快進撃が続けば映画が現実になるのだ。

30年前に映画の中で描かれた未来(2015年)はけっこう現実化しているものがある。携帯カメラ、シワ取り若返り、飛び出す(3D)映画、大画面テレビ、空気清浄機、グーグルグラス的メガネ・・・。あれは予言映画だったのかもしれない。

もうひとつの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタといえば、30年という時間の長さを表現するのによく使われる。

今年、中日ドラゴンズの山本昌投手が引退したが、その長くてすごい選手生活を語られるのに「山本昌はバック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた現在と未来(1985年も2015年)、どちらも投げていた」という例えがある。偉大さがわかりやすい。

そして、プロレス界でもそんな偉大な男がいるのである。

天龍源一郎である。1976年11月13日にアメリカでデビューした男は「ミスタープロレス」となり、今年11月15日に両国国技館で引退する。

しかも映画と同様、天龍にとって30年前の1985年は運命的な年だった。全日本プロレスに参戦した長州力と闘い始めた年なのである。長州との出会いがのちの天龍革命につながり、ひいては天龍を日本を代表するレスラーに押し上げるきっかけになった。その全日本プロレスの1985年正月のシリーズ名は『‘85激突!! オールスター・ウォーズ』であった。

つまり天龍は『スター・ウォーズ』で始まり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の年に現役を終えるのだ。

これだけ見ても、つくづく華のあるプロレスラーであることがわかるではないか。


プチ鹿島
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新日本プロレス両国大会レポ! 内藤選手の「パレハ」にドキドキ! グラドル白川・コラム http://battle.report/topics/18101.php Fri, 16 Oct 2015 10:00:00 +0900 新日本プロレス両国大会レポ! 内藤選手の「パレハ」にドキドキ! グラドル白川・コラム アマゾネス白川こと白川未奈のプロレスコラム「バルコニーで待ってて」
第7回戦 新日本プロレス両国大会レポ! 内藤選手の「パレハ」にドキドキ!


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あなたのハートにパワーボム!
アマゾネス白川こと、白川未奈です。

舞台『GO,JET!GO!GO!10周年企画』の本番を控えてまして、稽古稽古の毎日でプロレスを観て夜更かしすることも出来ない、秋の夜長。

『ロマン・レインズ vs 棚橋弘至 at.海外のどっかの吊り橋』とかいう、ワケのわからない夢を見たりもしていたら……。

10月12日(月)新日本プロレス 両国大会『KING OF PRO-WRESTLING』の日だけ1日お休みをいただけることになりました!!!!

私の強い念が、座長に届いたのでしょうか??
座長! まさかこのコラムは読んでいないとは思いますが、本当にありがとうございます!!!!!

というわけで、久しぶりに観戦できることとなった新日本プロレス。
毎年行われる秋の両国大会には、ワタクシ特別な思い入れがあるんです。

後楽園ホールや新木場1st.リング、新宿FACEやありとあらゆる会場に足を運び、ネットでもあらゆる興行の情報をかき集め、めぼしいグッズがあればとにかく買い漁る、新日本プロレスだけでなく、いまやすっかりプロレスにハマってしまった白川の、初めてのプロレス観戦が、2012年10月8日の新日本プロレス・秋の両国大会だったんです。

あの日に友達に誘われて、なんとなーく両国に行っていなかったら、もしかしたらプロレスに出会っていなくて、このコラムも無いのかと思うと、不思議な気分です!
ありがとう友達!!! ありがとうプロレス!!!!

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そんなこんなで、ものすごーーーーく楽しみにしていた10月12日。

この日は嬉しいことがありまして、売店ブースの奥で、『ライガー祭り』なるものが開催されていたんです。
見てください。こんなにデデーン! と、胸に大きくプリントされているTシャツまで販売されてたんですよ~。

獣神サンダー・ライガー選手のグッズって、じつはなかなか無いのに!!!

会場に向かうまでに、このTシャツが売り切れちゃったらどうしようとものすごく不安だったのですが、無事にゲット。
ものすごく駆け足で向かったせいで、階段で大コケをしちゃったんですが、ライガーTシャツに袖を通したときの、とんでもなく幸せな気分ったら~~!!

これで毎日ライガー選手と一緒です!!
そんなワケで、試合前から激しいウキウキモードだったのですが、ここ1、2週間のわたしの脳内流行語大賞は、『パレハ』!!

そうです!!(新日本ファン以外のかたは、なんだそれ? だと思いますが)

内藤哲也選手が新しく連れてくるというパレハ(=スペイン語で「相棒」の意味)が、この両国大会でやってくるっていうんです!

003
とあるお店で見つけた内藤選手のお面。嬉しくて撮っちゃいました…!


そんなこんなでこの日は内藤選手の行動がずっと気になっていた白川。
ようやくセミファイナルの時間がやってきて、彼の入場曲がかかった瞬間から、登場が待ちきれなくてソワソワ。
パレハが誰かも分からないし、どんな格好で現れるかわからない、ましてやどこから現れるかわからない。
お化け屋敷に閉じ込められた気分みたいに、キョロキョロドキドキしてました。

004
いつもよりもさらに長~くゆっくり勿体つけて入場する内藤選手(中央)。
と、もう一人! 同じマスクをしたパレハが登場! 誰だ!?


新しく連れてきたパレハはものすごく肩幅がひろく、内藤選手よりも大きかったので、外人選手かな??? いや、でもいつもそう思わせて、日本人だったりするし……。いいから、早くお面とってーーーー!

って焦っていたら、肝心の棚橋選手の入場シーンをガッツリと見逃してしまいました!(ドンマイ……!)

005


試合の序盤から、内藤ワールド炸裂!
場外でイスに棚橋選手を座らせてドロップキックしたかと思えば、自分がリング中央で座っちゃうし。もうやりたい放題。
確かにイスは座るものだけど、会場中ブーイングだらけ。
『それ、お客さんのだよ!! 前の方の席高いんだよ!』って叫んでました...。

さらに内藤選手は棚橋選手の得意技「スリング・ブレイド」を繰り出したり(相手の技をパクって使うことを「おきて破り」と実況されます)、棚橋選手がかけたテキサスクローバーもひょうひょうとすぐにエスケープ。

内藤選手の、棚橋選手を喰ってやろう感がものすごくて、ギラギラオーラが終始バチバチ!!!

その一方で、自分の真横で、仲間の内藤選手がハイフライフローを見舞われていても、微動だにしないパレハ。

なにしに来たんだ! いつ動くのよ!? 今でしょ!!!

って思っていた矢先、ついに! リングに! あがった!


そして、棚橋選手にラリアットーーーーー!

006


あの! 棚橋選手が吹っ飛んでったーーーーー!!!
怪力だよーーーー!!
アナタはダレーーーーーだよーーーーー!!!



と、会場のみなさまと同様、大興奮しちゃってた私。

そして、

いよいよマスクに手をかける! パレハ……!


私の心臓は飛びだす寸前……。

ドキドキ。

ドキドキドキ……!

ドキドキドキドキドキ…!


しかーーし! 遠くから観ていた白川は、誰か認識出来ず(しかも写真も忘れました……)。


うしろにいた女性が
『なべちゃーーーーん!』と叫んだのを聞いて。

はっ!! あの!!!!! 渡辺高章選手だ!

あのヤングライオンの!!!!!!

というわけで内藤哲也選手が新しく連れてきた『パレハ』は、なんと渡辺高章選手だったのです。
ヤングライオン時代の面影は全くなく、金髪で、目の下は真っ黒にクマがあって人相が悪~く、なんだかとっても怖~い、超ヒールキャラになって帰ってきたのですが、自分の知っているヤングライオンがこんなにも変わって帰ってきた姿を目撃したのが初めてだったので、とても嬉しい気持ちになりました!!!

気づいたら、『お帰り~~~!』なんてリングに手を振ってました。



ヤングライオンだった渡辺選手が、棚橋選手を投げっぱなしジャーマンで軽々と放り投げたんですよ。

『来たぞ!来たぞ!』とゾクゾクですよ!!!(写真はないんです……)


ヒールになって帰って来ちゃったけど、新日本プロレスに新たな勢力が加わって、これからの抗争に、ますます期待感が増しました。

渡辺選手のマイクも早く聞きたいし、内藤選手はこれからどのベルトを狙って行くのかも気になるし……。

早く次の試合を観に行きたい!!!! と心が焦っていますが、きっと内藤選手にはこう言われるんでしょうね!

『トランキーロ!焦んなよ!』なんて……。

ちなみに!

「パレハ」は高橋裕二郎選手じゃないかなあとマスクを脱ぐまで思ってました。(見事なまでの大外れ)

それでは皆様、御機嫌よう。
プロレス、愛してま~~す!!!

■白川未奈プロフィール■

白川未奈twitter @minazaurusu
https://twitter.com/minazaurusu

白川未奈オフィシャルブログ「みなさん家」
http://ameblo.jp/mina-shirakawa



10/17から10/25まで、舞台『GO,JET!10 YEARS A GO!GO!』に出演決定!
詳細は下記まで!
http://www.airstudio.jp/aquastudio/top_151017.html
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大仁田厚選手の「夢」と「愛」に感謝! グラドル白川・コラム http://battle.report/topics/17892.php Sun, 04 Oct 2015 17:01:00 +0900 大仁田厚選手の「夢」と「愛」に感謝! グラドル白川・コラムアマゾネス白川こと白川未奈のプロレスコラム「バルコニーで待ってて」
第6回戦 大仁田厚選手の「夢」と「愛」に感謝!


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あなたのハートにパワーボム! おっPサンバのアマゾネス白川こと白川未奈です!

今回は……初のリアルジャパンプロレス!

『初代タイガーマスク黄金伝説~LEGEND OF THE GOLD II』を観戦しに行ってきました!

メインマッチの、スーパータイガー vs 船木誠勝が注目カードの興行だったのですが、私が楽しみにしていたのは、大仁田厚選手!

002


大仁田厚選手の著書『最後はバカが勝つ』(ポプラ社)を読んでから、大仁田選手のエネルギーのすごさを感じ、ずーっとずーっと会いたいと片思いをしていたのです!!!

この本に出会ったとき、私はちょうどブライダルスタイリストを辞めてグラビアアイドルになったとき。
つまり、自分の夢を追い始めたときでした……!
両親や周りの猛反対を押し切ってグラドルへ転身した私に、大仁田選手のこの言葉がすごく響いたんですよね~。

『お前の夢を笑うやつがいたら、俺がぶっとばしてやるからな。夢を持つのに資格はいらない。……誰だって夢を持つことができる。そして、すべての人間がそれを実現する力を秘めているんだ。オレは、オレの大好きなプロレスを通して、そのことを証明してみせる。......おまえら、バカになれ! 夢を追うバカになれ!』

どうですか……!!!!???

『夢』とか『愛』とか、そういう言葉に弱い私は即座にスリーカウント取られちゃったんですよ!!!!
あのときの私は、大仁田選手に背中を押してもらって、グラビアアイドルへの道をスタートさせたと言っても過言ではないんです。

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そんな私の(勝手な)恩人が、目の前で会場中に水をばら撒いて、毒霧を吐いている姿を観たとき、

『変わらないでいて下さり、ありがとうございます』

と、素直に感謝する気持ちでいっぱいになりました……!

矢野通選手やバラモン兄弟の、レスラーたちがリングサイドに水かけをするパフォーマンスからはキャーキャー言いながら必死で逃げてる白川なんですが、この日は、半分滝行でもするような気持ちで、自ら浴びに行っちゃいました……。

大仁田選手のハチャメチャぶりは、絶対に真似出来ないから、その部分に憧れを抱いているのかな~と思います!

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そして試合のあとは、大仁田選手お得意のマイクパフォーマンスで、会場がひとつに!!!

アウェイなのに、観客を引き寄せる力はすごいな〜と、私もどの現場に行っても、自分を信じて頑張って道を開いていきたいな~。とか、しみじみ人生について考えちゃいました……。

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ついつい大満足で、後楽園ホールをあとにしようとしちゃいましたが、まだメインマッチが!!!

『スーパータイガー vs 船木誠勝』です!

“掌打”と言えば、獣神サンダー・ライガー選手の専売特許だと思い込んでいたのですが、船木選手の大きな手から放たれる掌打の威力と迫力にビックリ!!!!!

スーパータイガー選手のソバットも凄かったですが、とにかく船木選手の蹴りと掌打のキレの良さが印象に残りました!!!!

最後はとても説得力のある、船木選手のツームストンパイルドライバーで、船木選手の勝利!

二人の試合は、総合格闘技系の内容になるかと予想していたのですが、グラウンドでの攻防や二人から滲み出る殺気から、ストロングスタイルな部分も感じる事ができ、なんだか昭和のプロレスを思い出しました!(赤ん坊だったくせに!)

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最後は、笑顔の佐山選手も間近で拝見する事が出来ました。

タイガーマスク余韻に浸りたくて、『初代タイガーマスク 特集DVD』を観すぎて徹夜してしまった白川でした……!

それではみなさま、プロレス、愛してまーーーす!

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10/17から10/25まで、舞台『GO,JET!10 YEARS A GO!GO!』に出演決定!
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[プチ鹿島]新日本プロレス・内藤哲也に学ぶ人生の「壁」の壊し方 http://battle.report/topics/17884.php Sat, 03 Oct 2015 10:00:00 +0900 [プチ鹿島]新日本プロレス・内藤哲也に学ぶ人生の「壁」の壊し方



プロレスをみる醍醐味のひとつは、壁にぶち当たっている選手を見ることである。いや、見させてもらうことができる。プロレスは人生の縮図ではなく、人生がプロレスの縮図なのだから。

伸び悩む選手がどうやって現状をぶち破るか。これは我々の現実世界に当てはめることができる。レスラーのもがく姿をみて共感する人もいるだろうし、生々しくて目をそむけたくなる人もいるだろう。

長いあいだくすぶっていた長州力が藤波辰巳(当時)にケンカを売ったとき、長州の人気が爆発した。自分の立場に置き換えて思い入れたっぷりにみる大人のファンが続出したのだ。天龍が全日本プロレスで行動をおこしたとき、熱く支持する人が続出した。今の空気を変えてくれ天龍! という思いが一致したのである。

橋本真也はトニー・ホームや小川直也に負けるたびに人気を上げたのかもしれない。負けが重なるほどファンは次に託した。

もっと現実的な例もある。蝶野正洋はG1を優勝しても模索しているようにみえた。どうしても「巧さ」が先立つタイプ。技術だけでなくインパクトも必要だ。蝶野は一大決心してヒールに転向した。グッと華が出た。観客はこのプロセスを共有できただけで嬉しいのである。まさに「蝶」になる瞬間を見れたことが。
現在で言うなら、何か打ち破ろうとしているのは内藤哲也ではないか。G1優勝実績もあり立場的には申し分ないのに、ファンはどこか内藤を見るのがじれったかった。

今年1月に私が棚橋弘至選手とトークライブをしたとき、内藤の現状に言及するトークがあった。会場にいたファンの多くが棚橋が内藤の名前を出したとき「ああ……」と声を出した。それは期待しているからこその裏返しの共感でもあったのだろう。

私個人の感想で言うなら、内藤はファンの目を気にしすぎな印象があった。それは内藤がいい人である証明でもあるのだが、ファンというものは難しいもので、そうなるともっとなりふり構わず自分に集中してほしいものなのだ。じれったい。

そして内藤はヒールへ転向した。この選択は成功だと思う。ベビーフェイスでいくら頑張っても客席からブーイングが飛ぶのであれば、ヒールに転向して「声援としてのブーイング」と相殺してかき消すことができる。その結果、本人は客席を気にすることなくのびのびと新境地を発見できる。

最近の内藤哲也は実に楽しそうだ。生き生きしてる。

どこまで新日本プロレスひっかきまわすのか、できるのか。新しい自分をどこまでつかめるのか。今の内藤をみることは、観客が自分を見ることでもある。人生に大きなヒントを与えてくれそうではないか。

内藤に注目である。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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元横綱・曙太郎が激白「日本人力士よ、今こそ奮起せよ!!」 http://battle.report/topics/17633.php Fri, 02 Oct 2015 08:00:00 +0900 元横綱・曙太郎が激白「日本人力士よ、今こそ奮起せよ!!」1990年代の角界を牽引した"伝説の横綱"で、現在はプロレスラーの曙太郎氏(46)に直撃インタビュー!! 彼は後輩たちに何を思うのか?


曙太郎 あけぼの・たろう
元大相撲力士(第64代横綱)、プロレスラー(全日本プロレス所属)。1969年5月8日、アメリカ合衆国ハワイ州出身。東関親方に見込まれて相撲界入りし、88年3月場所、初土俵。若乃花、貴乃花、魁皇らと“花の六三組”として一時代を築く。優勝回数11回。通算成績654勝232敗181休。2003年末、K‐1参戦を皮切りに格闘技の世界へ。第47、52代三冠ヘビー級王座、15年「チャンピオン・カーニバル」優勝他、タイトル多数。


――今も、相撲は見ているんですか?

曙 もちろん。日本人の心ですから。

――最近の力士を見て、思うことはなんでしょう?

曙 羨ましい、ということです(笑)。今のモンゴルの力士たちは、平気で国に帰ったりするでしょ。

――それって、朝青龍のこと……!?

曙 僕らの時代では、考えられなかったことです。そもそも、テレビのスポーツ番組に出ることも、CMに出ることも禁止されていました。僕らが引退して以降、相撲人気が落ちたときに、テレビ出演が解禁になったんです。

――え~っ! ってことは、つい数年前からですか!

曙 かつては、相撲協会の理事長もムチャクチャ"力"がありました。「オマエらは黙って相撲を取っていればいいんだ!」という感じで……。

――力士は言いなりだった、と。2003年、曙さんは格式を重んじる角界から、リングの内外で派手な闘いをする格闘技界へ転身。習慣の違いに驚いたのでは?

曙 プロレスは、王者に対して、格下の選手がギャーギャー言える世界ですね。同じことを相撲界でやったら、殺されてますよ!

――ヒィ~!! 相撲もそうですが、今、プロレス人気も再燃しています。なぜだと思いますか?

曙 僕の正直な考えとして、格闘技はシンプルでわかりやすいものが良い、というのがあります。プロレスは一時期、作り込みが過ぎて、お客さんが離れてしまった。選手は試合の"白黒"より、もっと奥深いものを求めがちで、それは結果として良くなかった。今は"殴って、殴り返される"というシンプルな形になって、とても分かりやすい。それで、客足が戻ってきたのではと思います。

――一方、女性にもファンが増え、相撲も大ブーム。なぜ、そこまで注目されているんでしょう?

曙 今、"白鵬"という確実に強い、圧倒的な横綱がいて、その人を倒すために各力士が頑張っていますよね。"強い人が倒されること"を、見る人が望んでいることが、今の人気の理由の一つだと思います。

――白鵬関、強いです。

曙 それこそ、自分が現役の頃は、若乃花、貴乃花というライバルがいました。そういう中で、「明日も見たい!!」ってお客さんに言わせるような相撲を毎日、取っていました。本気でした。

――中でも、貴乃花との対戦通算成績は25勝25敗と、まったくの五分。まさに"ライバル"でした。

曙 今後の相撲人気は、倒したり、倒されたりという、白鵬のライバルとなる力士の出現にかかってるでしょうね。

――ただ、やはりファンは正直、"そのライバルには、日本人力士がなってほしい"という気持ちがあると思うんですが……。

曙 そう。それを、日本人力士が分かってない。今、日本人力士が優勝したら、全国区のヒーローになれますよ! だって、10年近く優勝してないわけでしょ(最後の日本人力士優勝は2006年1月場所の栃東)。こんなチャンス、自分なら絶対に逃さない!

――でも、そんな簡単に、優勝はできないのでは?

曙 難しくないですよ。気持ち次第! モンゴル人のほうが日本人より、肉体的に優れているわけではありません。ハングリー精神の違い! 日本も不景気ですが、モンゴルはそれ以上の不景気で、彼らは、母国の家族のために頑張るという気持ちがある。日本人力士は気持ちで負けてしまうのです。

――とはいえ、その中でも、注目の日本人力士はいますか? 今、話題の遠藤関なんて、どうでしょう?

曙 う~ん……遠藤は身体が小さいからなあ……大変だとは思いますネ。

――他には?

曙 (しばらく考え込む)稀勢の里には、期待してたんだけどなあ……。

――稀勢の里も、気持ちが足りない?

曙 そうだね。彼については、「出稽古に行っちゃダメ」という指令が下っているという噂を聞くんです。まったく、周りも何を考えているんだろう……。毎日でも横綱を訪ねて、殴られて、蹴飛ばされないと、横綱になれるわけがないんですよね。
小錦の足音が"ドン"と鳴り…

――"殴られて、蹴飛ばされる"といえば、先日、宮城野部屋の熊ヶ谷親方が、付き人を金属バットで殴った傷害容疑で逮捕されました。"しごき"と暴力の線引きは、どう思われますか?

曙 定義は難しいけど、ひと言で片づけるなら、"稽古の時間以外の体罰は、すべて暴力"ということ。そりゃ自分も、ずいぶんと殴られた記憶はあります。悪いことをしたら、親方に叩かれるのは当たり前のこと。辛かったけど、それがなければ、自分は横綱になれなかったと思う。"強くなってほしい"という思いからか、ただの暴力でやってるかは、見れば分かります。

――では、曙さんは稽古でのしごきはなくならないと。

曙 それがなくなると、本当に強い力士は出てこないと思います。根性で強くなるという部分が、非常に大きいスポーツなので。

――厳しさが、相撲取りを強くする、と。

曙 それと、僕らの時代と違うのは、最近は巡業へ行っても試合をやるだけで、クタクタになるまで稽古をやらされなくなったということ。毎日、髪の中まで砂だらけでやってきたものを、今では、巡業をバカンスと勘違いしてる力士もいるでしょ!?

――巡業も楽じゃないんですね。

曙 巡業中、トイレに行ってるだけなのに、すぐに館内放送で呼び出されるんです。"曙関~、曙関~、今すぐ土俵まで来てください"って(笑)。ほんと、昭和の親方は怖かった~。

――地獄の果てまで追いかけて来そう!

曙 よく、武蔵丸と巡業中に話していたんですよ。「小錦さんが疲れているから、今日はぶつかり稽古ナシだな」って。そういう日に、会場の出入り口から"ドン! ドン!!"って小錦さんの足音が聞こえてきて、ぶつかり稽古をすることに……こうなりゃ、地獄ですよ。2人で"どっちが先に死ぬ?"って相談して(笑)。

――最後に、今後の相撲界、プロレス界へ、曙さんが望むことはありますか?

曙 相撲でいえば、もっとファンサービスを。力士と、お客さんの距離がもっと近くなることが、今後のために大切だと思いますね。プロレスでいえば、客席の居心地を良くするべき。パイプ椅子も、ひな壇の席もお尻が痛くなるし、お客さんがゆったり観られるスペースを作ってほしい。相撲みたいに、マス席があればいいのに……。力士たちも「プロレスを観に来たい」って言うけど、パイプ椅子じゃ狭いんですよ(笑)。

力士もレスラーも、今こそ奮起せよ!
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台風直撃の大日本プロレス、デスマッチに酔ってフラフラ…… グラドル白川・コラム http://battle.report/topics/17714.php Mon, 21 Sep 2015 10:01:00 +0900 台風直撃の大日本プロレス、デスマッチに酔ってフラフラ…… グラドル白川・コラムアマゾネス白川こと白川未奈のプロレスコラム「バルコニーで待ってて」
第5回戦 台風直撃の大日本プロレス


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あなたのハートにパワーボム! おっPサンバのアマゾネス白川こと白川未奈です!

9月9日の台風直撃の夜! すっごい大雨と強風で、母親に外出を止められるなか、白川が長靴&カッパ姿で向かったのは、新木場1stRing!!!!!!

お久しぶりの大日本プロレスです!!!!

大日本プロレスは過去に一度、後楽園ホールでの興行をとおくのシートから観たことがあったのですが、今回はリングサイドでドキドキでした。

バラモン兄弟の水撒き攻撃から上手く逃げるシミュレーションも万端にして、試合開始をいまかいまかと待つワタクシ!

002



この日の大日本プロレスではセミファイナルに、

『観客凶器持ち込み6人デスマッチ』

な~んておもしろい試合が用意されておりまして、試合で使って欲しい凶器をお客さんたちから募集していたんです。

でもグスン……私としたことが……完全にチェックミスでして……。
何も凶器になりそうで面白い物を持っておらず……。

帰りは濡れて帰る覚悟でビニール傘、そして愛用の紅い口紅を差し出してみました……。

003
「口紅っすか~~」と嬉しそうな顔をする植木嵩行選手とアブ小選手。かわいい……。でも飛び道具くらいにしか使ってもらえませんでした!


オープニングマッチは、
『関本大介・橋本和樹 vs 宇藤純久・菊田一美』
のっけから関本選手が観られるなんて、いまの大日本プロレスの層の厚さを感じますね~。
ちなみに。ですが、関本選手の僧帽筋が大大大好きなんですワタシ!僧帽筋ランキング1位!(前々回も書いちゃいましたが!)

関本選手、若手の菊田選手に厳しくエルボーを浴びせまくっていました!!!
それに食らいつこうと菊田選手もやられてはやり返し、倒れては立ち上がり、とても熱い魂を見せてくれました!!!

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試合は関本選手の逆エビでフィニッシュ。この僧帽筋のモッコリ具合から、試合の厳しさが伝わりますよね!!!! なんですか、この筋肉は……。

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その後も、
『岡林裕二・佐久田俊行 vs 浜亮太・神谷ヒデヨシ』
のパワーファイトに、「内臓潰れちゃうよーーーーーーー!!!」と叫び倒し、

『竹田誠志 vs 高橋匡哉』の有刺鉄線ボードデスマッチが始まったときは、選手たちの額から流れる血を見てフラフラと……。

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しかし、人間て不思議ですね……。

「痛いーーーー怖いーーーーーー」なんていいながら……見ちゃうんです!!
目を隠してても、隙間から見ちゃうんです!!

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高橋選手と竹田選手が、有刺鉄線ボードに叩き付けられたりする姿。
試合開始してすぐは、「もう見れない~2人を止めてください!」って本気で心で拝んでいたのに、試合が終わる頃にはもはや、血が流れてる姿が普通に見えちゃって、血まみれ汗まみれのお二人が、男気溢れる王子様にしか見えなくなっていました!!!
大日本プロレスのイチ観客として、すっかり準備運動完了って感じです。

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そしていよいよ、試合はセミファイナルに突入。
『木高イサミ・宮本裕向・アブドーラ小林 vs バラモンシュウ・バラモンケイ・植木崇行』 による、「観客凶器持ち込み6人デスマッチ」のスタートです。

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バラモン選手はお決まりの水まき攻撃で、開場は一瞬で阿鼻叫喚。地獄。魔物ケダモノの巣窟に!

オモチャの扇子、栗(トゲトゲの殻つき)、柄杓、ジェット風船、紙オムツ、ホイップクリーム(バニラ味)、豆腐、パーティなどで使うクラッカー、クマのヌイグルミ、パンダのヌイグルミ、ボーリングの玉、スーツケース、ドライアイス、フランスパン、墨汁、ビニールテープ、チューブのワサビ、そのほかなにかの棒や、なにかのボール、などなど!

これらを全部、試合のなかで使ってたんですよ……。

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ワケがわからなすぎて、どこ見ればいいのかわからない状態になってボーッとしていたら、リングから栗や豆腐や、ドライアイスが飛んできました!!

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豆腐が~~~~!



おかしいです!
新木場1stRingは、室内なハズなのに、服も髪もグチャグチャになりました!!!

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最後は、植木選手をみんなでカバーして終了。



この試合は、もうひたすら「面白いー! すごいー!」って笑ってましたが、こんなカオスな状況でも、どんなものでも武器にして戦っちゃう大日本プロレスの選手たちは、戦闘本能が常人とは違うんだな~と。

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面白いし、強い。最強です。


もうこの頃には、私の体力は尽き果てていましたが……まだメインマッチが残っているんですよね……。

『伊東竜二 vs 関根龍一』による「蛍光灯 画鋲 デスマッチ」

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正直にいいます。凄すぎて……、記憶が飛びました! 人間、あまりにもすごすぎるものを見ると思考能力がゼロになっちゃうんです。

画鋲が背中や額にプチプチと刺さる音、蛍光灯のガッシャーン! その合間に響く、リングのドスンドスンという音!
それだけは鮮明に覚えています。

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ボディスラムするたびに、マットで画鋲がキラキラと…。すごく凄惨なのにキレイで、頭のなかが不思議ととても静かでした。



ふと気付いたときには、伊東選手が、ドラゴンスプラッシュで勝利!

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よくこの状態のリングに、飛び込めますよね……。
本当に、言葉にならないくらい凄いものをみせてもらいました……!!!

帰りは、フワフワしながらの帰宅。
アドレナリンが沢山放出されたのか、フワフワしてどっと疲れているのに、なかなか寝つけませんでした。

大日本プロレスのレスラーの皆様、凄すぎる!
シルバーウィークから開始される『最狭タッグリーグ』も、気になるなぁ……。

プロレス、愛してまーーす!!

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※オマケ。観戦時は終始こんな顔だった白川でした!



■白川未奈プロフィール■

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[チャクリキ甘井コラム]誰よりも男前なハートを持つ男「ノブハヤシ」 http://battle.report/topics/17679.php Sun, 20 Sep 2015 10:01:00 +0900 [チャクリキ甘井コラム]誰よりも男前なハートを持つ男「ノブハヤシ」

チャクリキ代表 甘井もとゆきのファイティングスポーツはサイコー!
第4回「誰よりも男前なハートを持つ男、ノブ ハヤシ」




ピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナ、とチャクリキの先輩たちを書きましたので、次はいよいよチャクリキ・ジャパンの館長でありエース選手であるノブ ハヤシ選手について書きたいと思います。何といってもチャクリキ・ジャパンは彼から始まったのですから。

このコラムのタイトルにもなっている「ファイティングスポーツ」という言葉はノブ ハヤシ選手やトム・ハーリック会長が良く使う言葉で、キックやMMAなどの総合格闘技すべてを指す言葉です。私はこの言葉を気に入っております。

格闘技の世界は基本的に英語が標準語であり、皆カタコトの英語を使いコミュニケーションを取ります。まったくもって英語を拒否するのは中国人選手位でしょう。それでも近年多くの外国人選手が中国に遠征していますから、中国も変わってゆくでしょうね。

ファイティングスポーツという言葉は「リングゼネラルシップ」の大切さを表現していると勝手に思っています。相手の選手と殴り合い、蹴り合う競技だからこそ、スポーツマンシップは何よりも重要だと思います。そうしたスポーツマンシップに則って試合が行われるからこそ、人種や国籍を超えた感動が生まれるのです。オランダで修行を積みプロデビューを果たしたノブ ハヤシ選手だからファイティングスポーツという横文字も嫌み無く馴染みます。
ノブ ハヤシ選手はあの初代K-1王者ブランコ・シカティックにも、K-1の絶対王者ピーター・アーツにも発給していないドージョーチャクリキの支部を設立出来るライセンス、いわば武術の世界での「免許皆伝」をトム・ハーリック会長より受けております。

トム会長はよくチャクリキは一つの大きなファミリーだと言いますが、その中でもノブ ハヤシの存在感は違います。トム先生にとってノブ ハヤシは息子のような存在なのです。「ノブ イズ マイ サン」という言葉を私は何度も何度もトム先生から聞きました。トム先生とノブ選手の信頼関係がいかに強固かを物語るエピソードでしょう。

しかし、そんなノブ選手も初めてオランダに行った時はトム先生に別の衝撃を与えたようです。ノブ ハヤシ選手のK-1デビューを憶えている方なら、今よりもずっとノブ選手が大きく太っていた事をご存知でしょう。
日本から「練習したい」と言ってやって来た若いファイターを空港に迎えにいったトム・ハーリック会長は、初めてノブを見た瞬間、180度回れ右して引き返したくなったそうです。当時の事をトム先生は笑い話としてよく話してくれます。

「アマイ、俺は日本からスモーレスラー(力士)が来たのかと思ったよ」かなり太っていたんでしょうね、ノブ。

しかし、日本から来た巨漢の青年は見た目の印象と全く違う実力を道場で発揮し、多くのヘビー級練習生の中からたちまちに頭角を顕し、アマチュアデビュー、プロデビューとトントン拍子に出世していきました。何よりも素直にトム会長の指導を聞く姿が素晴らしく、他人の何倍も練習したと、トム先生は当時を述懐します。
そしてそのまま1999年のK-1 JAPANのリングで日本デビュー。当時の16人メガトーナメントを3連勝で勝ち進み、デビュー戦にして武蔵選手とK-1 JAPAN 王座を争いました。こんな破天荒なデビュー戦を行った選手を私はノブ ハヤシ以外に知りません。

ノブ ハヤシ選手との思い出を語るなら、白血病との闘病生活は外せません。
2009年1月、ノブ ハヤシ選手は中国での「英雄伝説」大会出場のため都内にて血液検査を行い、急性骨髄性白血病の発症が確認されました。奇しくもノブ選手が最後の対戦相手となった故アンディ・フグ選手と同じ大病です。

アンディ選手の急逝が強烈な印象であった為に、ノブ選手の病名を聞いた時には頭を鈍器で殴打されたような衝撃が身体中を走り、目の前が真っ暗になりました。

「ノブが死ぬ!?」そんな事ばかりが頭を駆け巡りました。

病気と闘うのはノブ本人ですから、本人の前では務めて明るく、ノブを励ますように心掛けました。この時期には何度も何度も病院を訪れましたね。

抗ガン治療を行うと免疫力が下がるので、ノブ選手は無菌室に居る事が多かったです。いつもガラス越しにインターホンで会話しました。無菌室は横並びに、言い方は悪いですが動物園の室内展示のガラスゲージのように並んでいました。
何度もそこに通ううちに、別の部屋が職員さんたちにより片付けられているシーンをよく目撃しました。部屋の主が亡くなったという事です。

そこでは「死」は特別ではなく日常でした。

40度を超える高熱が一週間続くなど、ノブ選手の抗ガン剤による治療は熾烈を極めました。元々坊主頭のノブ選手ですが、この時には見事に眉毛も全部抜けました。免疫力低下のため、食事制限もありました。生野菜や刺身のような生魚はNGで加熱した物だけ、しかも加熱より2時間以内の物だけを食べる事が出来ました。

少し体調が上を向くとノブ選手は「パスタが食べたい」と言い出しました。そこで私はコンビニに走り、パスタをレンジで温めてダッシュで病室に戻ってくる事を繰り返しました。本当、パシリでした。

焼き魚がOKとなった時にはノブ選手は「鰻が食べたい」と言い出しました。そこで私は一番近い鰻屋で焼き上がるのを待ち、タクシーに飛び乗って病院に鰻重を届けました。「加熱から2時間以内」という制限がありましたから、パシリも大変です。

それでも少しずつ食べられる物が増えていく様子は見ていて嬉しかったです。

食べ物で苦労しているノブを見ながら、「私にも何か出来る事は無いか?」と考えた末に、私はこの時期にダイエットを行いました。ノブ選手が退院する時には私は65kgまでダイエットしました。スーパーライト級ですね。ノブ選手の闘病をそばで見ていましたから、意外に苦労は無かったです。まぁ今はもう見る影もありませんが。それ以上に驚きは、こんな過酷な闘病生活を送りながらも、一度もノブ選手は体重100kgを割り込む事はありませんでした。まさに生まれもってのスーパーヘビー級戦士なのでしょうね。

入院生活は約2年間、その後の通院生活は4年以上掛かりました。しかし、この6年間の長い間、ノブ ハヤシ選手は自暴自棄になったり、周りに当たり散らす事は一度もありませんでした。見た目は身体も大きく、坊主頭で、この頃には眉毛も無く怖い雰囲気だったノブ選手ですが、誰よりも優しく大きなハートを持っている事を再認識しましたね。
ノブ選手の周囲には言葉の意味を尋ねたり、道を教えて貰ったりする為にいつもK-1の外国人選手たちが大勢居ました。

しかし彼らはそうした用事以上にノブのビッグハートに惹かれてノブのそばに居たのだと思います。ノブが入院している時期、ピーターもジェロムもヘスディ・ゲルゲスも私の顔を見る度に「ノブの容態はどうだ?」と聞いてきましたから。

2013年の12月、ノブ ハヤシ選手は蒲田駅で線路に転落した男性を発見し、すぐさま線路に飛び降りて、長身を利してホームに担ぎ上げました。この人命救助の話を私は本人ではなくインターネットのニュースで知りました。

どうして教えてくれなかったの? と本人に電話で聞くと、

「甘井さん、困ってる人を助けるのは特別な事じゃないですよ。ましてや僕は身体が大きいですから。また今度会った時にでも話そうと思っていました」

と、ことも無げに言いました。

本当にノブはハートだけは男前過ぎます! ほんの数年前に生死の境を彷徨っていた男が人命救助なんて私の貧弱な想像力を軽々と飛び越してゆきます。私はノブ ハヤシを心から誇りに思います。この救助劇は新聞にも掲載されました。



2015年7月20日、熊本の地で開催された「火の国格闘伝説 LEGEND 6」にてノブ ハヤシ選手は判定勝ちで現役復帰後の初勝利を挙げました。この勝利を私は7年間待ちました。私ですら長い道のりだったのですから本人にとってはそれこそ茨の道だったことでしょう。感極まって涙を流すノブ選手。

「この涙は(KOで)倒し切れなかった悔し涙です」

と、こんな所でまで男前であり続けようとするノブ選手。

何よりも勝利が嬉しく、その男前のハートが妙に滑稽で、大会本部席に座りながらも私も貰い泣きしてしまいました。立場上、涙を隠しながら私は改めて「ノブのハートだけはホンマ、世界一男前やなぁ」と改めて思いました。


甘井もとゆき
PROFILE
1967年4月22日生まれ。ドージョーチャクリキ・ジャパン株式会社 代表取締役。オランダ・アムステルダムを本拠地とする格闘技道場の名門ドージョーチャクリキの日本代表。日本人選手のマネージメント、外国人選手の招聘、自主興行の開催などを通じ、ファイティングスポーツの世界に携わっている。
ドージョーチャクリキ・ジャパンHPhttp://www.chakuriki.jp/
フェイスブックhttp://www.facebook.com/motoyuki.amai
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[プチ鹿島]鈴木みのるの生き方を目に焼き付けておく必要がある。 http://battle.report/topics/17678.php Sat, 19 Sep 2015 10:01:00 +0900 [プチ鹿島]鈴木みのるの生き方を目に焼き付けておく必要がある。



このコラムが公開される頃、私は大阪へに向かっている。鈴木みのるを観るためだ。

9月19日ノア大阪大会でGHCヘビー級選手権・王者鈴木みのると、挑戦者杉浦貴の試合がおこなわれる。この試合を会場で観戦するためにわざわざ休みをとって新幹線に乗って大阪に行く。そこまでして足を運ばせてしまう魅力が鈴木みのるにはある。

プロレスラーの魅力とは何だろう。闘いはもちろんのこと、生きる姿をみせてくれることに私は惹かれる。黙って背中だけを見ていろという姿勢もいいけど、発する言葉も魅惑的だといよいよひきこまれる。猪木、前田、長州、天龍……。一流のレスラーは一流のコピーライターでもあると言われた。

「鈴木みのるの独り言」(ベースボールマガジン社)には人生の実用書にもなりそうな言葉がたくさんある。たとえば「アメ車の“無駄さ”は裏を返せば“余裕”」と題したコラムでは、
「オレさぁ、アメ車が好きなんだよ。無駄なスペース……無駄な排気量……、無駄な大きさ……。その無駄さって裏を返せば余裕だよね。この無駄がオレの心の余白を作っているんだよなぁ~(略)それはカツカツの生活のなかにいたら生まれないものだろう」

大いなる無駄は無駄ではない。無駄にこそ大切なものが隠れている。どこかギスギスした息苦しい時代につくづくそう思う。

先週の週刊プロレス(9月23日号)の鈴木みのるインタビューも読ませた。昨年46歳の誕生日を機に、トレーニングと食事を変革した。その動機を聞かれて「新日本のメインから外れたからだよ。このままいったら俺はいらなくなる」と答え、「俺が面白い状態が続けばいいだけ。そうじゃないのは、あきられた、俺の能力が下がったということだ。それを上げるためのことをやろうと。メインイベントに出なかったら、正直言って意味はないと思ってる」と述べる。

生き方をそのまま答えていた。これだけの意思をもった人を、我々はお金を払えば生で観ることができるのである。そりゃ大阪へも行きたくなる。どんな試合になるか。そこから何が放たれてきたのか。しっかりとこの目に焼き付けてくるつもりだ。

そんな鈴木みのるとは以前に1度だけニコ生の番組でお会いしたことがある。私は鈴木みのる選手に「(プロレスの見方が)変態」と言われた。

いつまでも変態でいたいです。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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大仁田厚「電流バットでいじめを撲滅する!」とスタッフにビンタ http://battle.report/topics/17638.php Thu, 17 Sep 2015 07:00:00 +0900 大仁田厚「電流バットでいじめを撲滅する!」とスタッフにビンタ9月15日に放送された『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で検証されたのは『ブームは繰り返す件』。時代を越えて再来している様々なブームが紹介されたのだが、その中で『第2次電流爆破ブーム』が再来しているとされ、プロレスに復帰し、地方で暴れている大仁田厚(57)が登場。なぜこのタイミングで電流爆破を復活させたのか、語った。

大仁田「『いじめ撲滅 地方創生』という事で『どんな田舎にも、絶対プロレスファンはいるんだ』って、信じて回ろうって始めたんですよ」
スタッフ「いじめ撲滅ですけど、あの(電流)バットはいじめを誘導しないかなって思ったんですけど」
大仁田「いや、そこから這い上がってくるヒューマニズムがスゴいから。お前わかんねぇんだな、バカ野郎。違うんだよ! そっから這い上がってくる『人間力!』それが必要なんだよ! 俺がいじめっ子に見えるか?」

スタッフはタジタジになりながら、いじめっ子に見えますと呟いたところ、いきなりスタッフにビンタ。体を張って、スタッフに真意を教えこんでいた(?)]]>
大晦日 K-1グランプリ 復活計画スッパ抜き! http://battle.report/topics/17311.php Wed, 09 Sep 2015 07:05:00 +0900 大晦日 K-1グランプリ 復活計画スッパ抜き!「今年の大晦日にK-1が復活して、フジテレビで生中継される」
格闘技関係者から衝撃のニュースが飛び込んできた。この関係者は続ける。
「フジサイドは、PRIDEを仕切って大成功を収めたスポーツ局の幹部K氏が中心になって動いており、本気です。開催されると思って間違いないでしょう」

いまさら説明の必要もないだろうが、K-1は、石井和義館長が中心になって立ち上げた打撃系立ち技格闘技の世界一決定戦。
第1回大会は、1993年に始まり、アンディ・フグ、アーネスト・ホースト、ミコ・ロコップ、ボブ・サップら次々とヘビー級のスターを生み出していった。
「96年からはフジのゴールデンで大会が放送されるようになり、97年の東京ドームでの決勝戦は平均視聴率が20%を超える超優良コンテンツになっていきました」(フジ関係者)

02年には、TBSが放送するミドル級も始まり、魔娑斗という日本人スーパースターも誕生。日本中に格闘技ブームを巻き起こしていったのだ。だが、それも長くは続かなかった。
格闘技誌ライターは話す。
「大きな要因は2つ。ひとつは飽きられたこと。もうひとつは、テレビの中継ができなくなっていったことです。その理由は、格闘技界の"黒い交際"が取り沙汰されましたから」

昔から格闘技の興行とヤクザは切っても切り離せないもの。折しも、東京都での暴排条例の施行が近づく状況で、「テレビ局は格闘技界と距離を取っていった」(前同)というのだ。
「フジも大晦日に総合格闘技のPRIDEを中継していましたが、06年には撤退しています。だが、それ以降、大晦日の特番が惨憺たる結果に終わっていて、特に、近年は目も当てられない状態。そこで浮上したのが、K-1の復活なんです」(前出の格闘技関係者)

K-1復活この信憑性の高さを感じさせる出来事が先日、起きた。
「7月18日にフジのCSで放送予定だった格闘技イベント『巌流島』が急遽、放送中止になりました。かつてK-1のプロデューサーを務めた同イベントの広報部長・谷川貞治氏は激怒し、"12月31日、別の格闘技で地上波放送が決定しているという話をチラッと聞いた。それが理由なら、せめて言ってほしい"と暴露した。これは、当然、K-1のことですよ」(前同)
大復活、近し!]]>
プロレスラー兼社長・高木三四郎「プロレスは勇気や活力、元気を与えるもの」~エンタメに徹する人間力 http://battle.report/topics/17150.php Sun, 06 Sep 2015 12:00:00 +0900 プロレスラー兼社長・高木三四郎「プロレスは勇気や活力、元気を与えるもの」~エンタメに徹する人間力「出るんですよ、やっぱりリングに」

今はプロレス団体2つの経営を見ています。もともとやってきたDDTに加えて、5月からWー1のCEO(最高経営責任者)になって、単純に2倍の忙しさですね。頭の切り替えが大変です。DDT、Wー1と両方のカラーがありますから。

DDTでいろんなことをやってきましたが、やっぱり半分は当たって半分は外してますよ。失敗は振り返らないようにしてますが『かくし芸プロレス』は失敗しましたね。スベりにスベりました。

例年1月3日に『マッスル』というわりとお客さんが入ってた興行をやってたんだけど、諸事情でできなくなってしまって。代わりに何かやろうと思ったときに、僕の発想だと1月3日はかくし芸だったんです。
それで「よし、かくし芸プロレスだ」って。僕は、堺正章さんがやってたコップを並べたテーブルクロス引き、あれをけっこう練習してやりました。他にもいろいろ考えたんですけどウケなくて……結局、かくし芸プロレスは1回で終わりましたね。いやもう、あれはひどかった。

でも、昨年の映画『プロレスキャノンボール2014』は、幸い好評をいただきました。映画を作るのは夢だったんですが、実際作ってみると、映画ってまた違う収益を生むんだな、って思いましたね。プロレスは生もので、音楽のように同じ演目をやるわけにいかない。毎回一発勝負で、当たることもあれば外すこともあるんです。でも、平均で最低80点から90点くらいまで持って行かなくちゃいけないんで、毎興行大変なんですよね。

その点、映画は1回撮っちゃえば、その後はずっと回るじゃないですか。
当たればですけど、こんないいビジネスねえなぁ、と思って。びっくりしましたね、ほんと。いろんな発想は、テレビのバラエティ番組とかから来るものも多いです。それも最近のじゃなくて頭の中でストックしてあった昔のもの。
『ひょうきん族』とか『とんねるずの皆さんのおかげでした』とか、当時ウケてたものをやってみたり。

お笑いの中でもベタなものって、プロレスにうまく取り入れられたりするので。「タライが上から」なんてドリフの典型的なギャグですけど、後楽園ホールの2階のバルコニーからタライ頭に落として、お客さんはもうドッカン来てますよね。

エンターテイメントって、人間にとって絶対必要なものだと思います。プロレスも、勇気や活力、元気を与えるものだと僕は思うんですね。プロレスの一番良いところって、負けた人間でも光れるところがあるというところだと思います。

宮武俊ってレスラーがウチにいるんですけど、諸事情で一家が離散して、自分が有名になることでもう一回家族のヨリを戻したいっていう気持ちを持ってるんですね。で、その宮武が本当にバカキャラなんです。
新人で入ってきたときに坊主にしてきたんですけど、僕、坊主大っ嫌いなんですよ。新人が全員坊主って、個性ないじゃないですか、正直。だから宮武に「お前なんで坊主にしたの? 坊主にしたらクビだよ」って言ったら「いや、すいません。明日までに生やしてきます」って返事して。それがすごい面白くて、あ、こいつ合格だなって思って。

最近は、新人っていう発想もなくなってきました。元々プロレスは強い弱いを競うものだと僕は思っていて、それは年数じゃない。高校生だって強いやつは強いわけです。
キャリアは関係ないです。だから、優れた人材はどんどん上げていかなくちゃいけないし、今いる人も後ろから来る人に負けないようにアイディアを出していくからこそ、競争していいものが生まれていく。そういう環境を作らないと。
DDTでは新人ベテラン関係なく、いいアイディアを思いついた人間が、面白いと思ったものを率先してやってますね。そこで煮詰まったり、面白いものを生み出せない空間になると、それだけでエンターテイメントといわれるジャンルはダメだな、と僕は思うんで。お客さんを沸かせた者が一番だと思うし。

「いろんなことやれ」と言ってますね。若い連中には、とにかく色んな仕事をしろと。それが人生経験として生きるから。リングは人生の縮図だと思ってるんで、出るんですよ、やっぱりリングに。破天荒なやつとか多少の影を負いながらも前向きにやっていこう、みたいなやつらのほうが試合は面白いですもんね。

生き方が面白くないやつは、プロレスも面白くないですよね。

撮影/弦巻 勝


高木三四郎 たかぎ・さんしろう

1970年1月13日、大阪府出身。学生時代からイベントを手がけ、94年にプロレスの世界に入る。97年、DDTプロレスリングの旗揚げに参加。以降、圧倒的な存在感と発想力で同団体を牽引する。路上プロレス、DDT48総選挙、映画『プロレスキャノンボール』など従来のプロレスの枠を超える企画が支持され、DDTを最も勢いのある団体に押し上げる。15年5月から武藤敬司がエースだった団体W-1のCEOに就任。DDTでは大社長、W-1では大CEOとして両団体の責任者として活躍する。8月23日に両国国技館でのビックイベントを控える。
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[チャクリキ甘井コラム]誰もが憧れる男の中の男、ピーター・アーツ http://battle.report/topics/17373.php Sun, 06 Sep 2015 10:00:00 +0900 [チャクリキ甘井コラム]誰もが憧れる男の中の男、ピーター・アーツ

チャクリキ代表 甘井もとゆきのファイティングスポーツはサイコー!
第3回「誰もが憧れる男の中の男、ピーター・アーツ」




ドージョーチャクリキの名を世界中に轟かせた選手は、誰が何と言ってもピーター・アーツです。日本では『K-1GP』を3度制覇したことで有名ですが、欧州ではもっと早くから注目されていた存在で、それ迄のキックボクシング界の帝王であったモーリス・スミス選手を2度に渡って倒し、特に再戦ではピーター選手の代名詞とも呼べるハイキックでKO勝ちを収め、「モーリスの時代からピーターの時代へ」と世界中の格闘技関係者に認識されました。

K-1での活躍は皆さまも知っている通りですが、現在、チャクリキ・ジャパンの館長であるノブ ハヤシ選手もピーター・アーツ選手らに憧れてオランダのチャクリキに入門したひとりです。
もっとも、その時には既にピーター選手はチャクリキを一時抜けており、それから3年後に熊本で開催されたK-1大会で「ピーター・アーツ vs ノブ ハヤシ」という対戦が実現するのですから運命とは数奇なものですね。

2009年12月5日、ノブ選手と私は横浜アリーナに居ました。
この年の1月にノブ選手は骨髄性白血病を発症、半年に及ぶ無菌室での抗ガン治療を行いました。その時期に何よりもノブ ハヤシに力強いメッセージを与え続けてくれたのが、このときよりチャクリキに復帰したピーター・アーツ選手でした。
私に「ノブに伝えてくれ。俺の友達で白血病を克服してリングに戻ってきた奴が居る。ノブならきっと大丈夫。信じていると伝えてくれ」と言葉を託したり、ノブの入院中はずっとK-1の会場で私の顔を見るなり病状を聞いてきました。
また試合後の勝利者TVインタビューでもノブ選手への激励のメッセージを語りました。あまりにも唐突だったのでこれはカットされてしまい残念でしたが、先輩として、戦友として、とにかくありとあらゆる方法でノブ選手を元気づけようと考えてくれました。
その時に私はピーター選手に憧れてチャクリキに入門したノブ ハヤシ選手の気持ちが解ると同時に、彼の選択が間違っていなかった事を感じました。
退院を果たしたノブ選手はピーター・アーツ選手のセコンドに付く為に横浜アリーナに来たのです。

ピーター・アーツ選手からチャクリキ&チーム・アーツの揃いのTシャツを受け取ったノブ選手は、試合の近づいたピーター選手らとともに、選手入場ゲート裏の薄暗いバックステージに移動しました。試合直前のピーターたちを見るノブ選手が私に言いました。

「甘井さん、見てください。これが僕の憧れ続けたチャクリキですよ」

僕たちの目の前にはアドバイスを続けるトム・ハーリック会長、黙々とアップを繰り返すピーター・アーツ選手、そしてピーターのコンディションを見ながら、入念に脚のマッサージ等を行うブランコ・シカティック選手が居ました。
1993~1995年に第1回から第3回のK-1グランプリを3連覇独占したドージョーチャクリキのオリジナルメンバーです。約15年を経てこのチームがピーターのチャクリキ復帰により復活したのです。
ノブ選手に言われて私も感無量となりました。
歴史的な場所に立ち会っていると思いました。
ノブ ハヤシ選手は退院後、セコンドとしてこのメンバーと一緒に闘えて「ああ格闘技の世界に戻ってきたんだ」と、一番強く感じられたそうです。

試合は当時バリバリの伸び盛りであったグーカン・サキ選手を完封し、ピーター選手が勝利を収めました。
実はこれから3週間後、ノブ選手は白血病を再発し、二度目の今度はかなり長い入院生活を余儀なくされるのですが、この日の経験が更にノブ ハヤシ選手に難病と闘う力を与えてくれたと思います。
6年間におよぶノブ選手の白血病との闘いをずっと私は見続けてきましたが、チャクリキの家族たちが、格闘技界の仲間たちが与えてくれた力はとてつもなく大きかったです。改めて皆にお礼を言いたい気持ちであります。
チャクリキから離れている時代のピーター・アーツ選手に詳しいのが「K-1の特攻隊長」天田ヒロミ選手です。意外に知られていないのですが、天田選手のキックの師匠はピーター選手なのです。中央大学時代にアマチュアボクシング日本一となり、K-1にスカウトされた天田選手は、K-1での闘いに慣れるためオランダに渡りホテル暮らしをしながらピーター・アーツ選手と一緒に練習に励んだそうです。

やがて天田選手がホテル暮らしをしている事を知ったピーターは「お金が勿体無いだろう! 俺の家に一部屋余っているから、そこに下宿しろ」と天田選手を自宅に誘いました。
天田選手にとってはホテル代はK-1が払ってくれていたからホテルでも良かったのですが、熱心に親切にピーターが言ってくれるものだから、ピーターファミリーとの同居生活を始めたとか。ちょっとした内弟子ですね。
その後、2012年にはピーター・アーツ選手と天田ヒロミ選手が同時にIGFに参戦。プロレスとのミックスマッチで両選手がタッグを組むという、K-1時代には考えられなかったカードも実現しました。
試合に快勝した二人とセコンドで控室にて記念写真を撮ったのですが、ピーターはふざけて天田選手にヒザ蹴りを入れるポーズを取り、二人の仲の良さがわかる一枚になりました。



ピーターは皆が思う通り、他人に優しくて自分に厳しい男です。天田選手も一緒に練習していた頃、叱咤されて練習を強いられた記憶は無いそうです。むしろ天田選手が一通りのメニューを終えても、更にピーターが独り残って練習を続けている姿を何度も見て、彼の強さの一端を知ったとか。それでも週末には必ず天田選手を誘い、クラブなどで飲んで騒いだりしたそうです。気遣いの出来るサイコーの兄貴ですね。

ピーターの人間性に触れると、誰もが皆ピーターのファンになってしまいます。あの「番長」ジェロムも有明でのGLORY13で自分の試合が終わると、花道横に陣取ってピーターの応援に大声を挙げていました。
人に頼まれたら決して嫌とは言わずやってのける責任感の強い男です。
最後のK-1GPとなった2010年の準決勝ではボロボロの姿になりながらセーム・シュルトを破って決勝に進出。しかし額の傷が酷くドクターは棄権しての縫合を勧めましたが「俺が闘わないと皆が納得しないだろう?」と玉砕覚悟で決勝戦を闘い、壮絶に散りました。
K-1を支え続けた選手を一人挙げるなら、それは間違い無くピーターでしょう。

ピーターよりは私の方が年上なのですが、一時期いつも私はピーターに注意されておりました。
当時の私はヘビースモーカーで、煙草を吸う私の姿を見るとピーターは「アマイ、煙草は身体に悪いぞ。止めるべきだ」と何度も何度もたしなめてきました。それも怒るのではなく、私の健康を気遣って。
ピーターが相手の事を考えてアドバイスしてくれているのを知るようになった私は禁煙を決意致しました。そして2年、禁煙は続いております。しかしその代償として15kgも太ってしまいました。
今度会ったら「肥満は身体に悪いぞ」とたしなめられるかもしれませんね。


甘井もとゆき
PROFILE
1967年4月22日生まれ。ドージョーチャクリキ・ジャパン株式会社 代表取締役。オランダ・アムステルダムを本拠地とする格闘技道場の名門ドージョーチャクリキの日本代表。日本人選手のマネージメント、外国人選手の招聘、自主興行の開催などを通じ、ファイティングスポーツの世界に携わっている。
ドージョーチャクリキ・ジャパンHPhttp://www.chakuriki.jp/
フェイスブックhttp://www.facebook.com/motoyuki.amai
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